集客トレンドと”COLLECT POWER戦略” ~地域の教育総合コミュニティ施設化を目指す~
- 2023.01.28
- CONSULTINGGOURMET園トータルサポート
教育総合コミュニティ 神奈川ベーカーズドッグ 幼稚園 運営戦略
昨日、横浜で所用を済ましてから、ちょろっと横浜散策をしていたとき・・・
以前から気になっていた高島屋の地下にある『ベーカリースクエア』に足を踏み入れてみました。
なぜ気になっていたかというと、まずパンの品ぞろえが数百アイテムあるので、それだけで興味ありますし、いつもやたらとお客さんが多い印象を持っていたので。
その中に「KANAGAWA BAKERs’ DOCK』という業態パッケージが入っていて、それは神奈川県内のベーカリーの職人たちの手作りパンのセレクトショップという業態になっています。
つまり、ここに来れば、神奈川県のいろいろなベーカリーのパンを物色しながら購入することができるということ。それって、個店にとってもお客さんにとっても両方にとってメリットがありますよね。
もともと、無印良品が入っていたスペースに出店しているので、その広さにパンが品ぞろえされているというスケール感、そして、KANAGAWA BAKERs’ DOCKという業態パッケージの魅力も相まって、いつも繁盛しているわけですよね。
このような実態をを目の当たりにしながら思うのは・・・
『COLLECT POWER(コレクトパワー)戦略』
が集客トレンドの1つになっているということ。
個店それぞれもパワーを持っているけれど、それを集約することでただの足し算だけではないパワーを生み出す効果がある。
ちなみに、コレクトパワー戦略は私が勝手に作ったフレーズです。
個店には必ず商圏というものが存在して、商圏内に住んでいる人たちがメインのお客様になるわけですよね。そうすると売上の限界値もある程度算出されてしまう・・・
しかし、この業態パッケージへの参加によって、商圏突破による売上増にもなりますし、いままでつながっていなかった商圏のお客様への認知活動としても効果がありますよね。自分が心を込めて作ったパンがより多くの方々に提供されて、かつブランディング効果にもつながっていく。
お客さんにとっても自分の住んでいるエリアにはないベーカリーの美味しそうなパンが日替わりで買えるので、ワクワク感があります。たとえ各ベーカリーの供給量が少なくてもバラエティ豊かなパンがそろう状況と仕掛けがそこにあるわけですから、リピート率も高いでしょうし、それがこのように口コミとなって集客効果につながっている。
そのような実態と世の中の集客トレンドを踏まえて、弊社がメインでお手伝いしている幼稚園・保育園に置き換えてみると、やはり私が10年前から提唱してきた
『地域の教育総合コミュニティ施設化』
へのシフトチェンジ戦略は間違っていないんだろうなと思うわけです。
教育という言葉がちょっと固ければ、それを”子育て支援”というフレーズに置き換えてもいいかもしれません。地域の子育て支援コミュニティ施設化と言ってもいいでしょう。
幼稚園・保育園・認定こども園という運営モデルの特性に応じながら、そこに集まる子ども、保護者、地域の人々が育ち合い、学び合う場所への進化を目指していく上で大切な戦略がまさに・・・
『COLLECT POWER(コレクトパワー)戦略』ということ。
地域の子育て支援ニーズ、幼児教育ニーズは時代の流れとともに変化しています。家庭の在り方や働き方などを含めたライフスタイルに合わせてニーズが変化しているからです。
その変化を捉えながら、地域の子育て支援ニーズが集約された場所づくりができているか?
地域でニーズを満たすための機能はあれど、それがまだバラバラに存在しているのではないか?
それぞれの機能との連携はどうか?
連携が難しければ自園でその機能を付加していくことはできないか?
そうやって考えていくとまだまだたくさんの伸びしろや運営展開のアイデアがわいてくるはずです。
単機能ではなく複合型の機能付加をしていくことで、地域の教育総合コミュニティ施設への進化を目指すところに、大きな伸びしろが残されています。
逆に上記のような戦略で運営展開を進化させることができず、単機能で勝負を挑もうとしているところは残念ながら淘汰されていくことは歴史や世の中のトレンドから学べばわかることですよね。
先日、コンサルティング先の園長先生と話していて、上記のような戦略の1つの施策として子育て支援プロジェクトなるものを立ち上げようという話題になりました。
子育てや幼児教育に対する専門的知識やノウハウがある方による講演会や勉強会の開催、そして地域の中でそのような活動をされている方やコミュニティとの積極的なつながり、そのような活動を自園で開催してもらうということ、更に行政と共同で行えるようなイベント等の検討や打診など。
その園長先生とも話しましたが、すべて園でなんとかしようとか、保育園だから、幼稚園だから・・・という勝手に自分たちで作り上げたイメージやあまりの意味のないプライドに縛られている運営者が多いような気がしています。優秀で成功している人ほど『柔軟性』がありますからね。
『私たちが地域の子育てや教育のためにできることは何か?』
それを力相応に段階的にカタチにしていくためのアイデアや発想に対するヒントは日々アンテナを広い範囲に張っていれば引き寄せることができるはずです。
子育てや教育面というテーマ、地域子育てコミュニティというつながりの中でパワーのある人たちをコレクトする機能を園が担えばいいわけです。つまり園のプロデュース力が求められているし、その力がある園が新しい価値を世の中に作り出していく園だと思っています。
『KANAGAWA BAKERs’ DOCK』という業態パッケージもそれをプロデュースしている会社があって、その会社が素晴らしい発想を持っていたから現実化しているわけですから。
だから、園のホームページももちろん園の紹介や魅力をわかりやすく好印象で伝えることは大前提となりますが、段階的には『地域の子育て支援ポータルサイト化』していくことが進化の証になっていくことでしょう。
そのような取り組みや活動や仕組みづくりのすべてを1つの言葉に言語化したのが、
『地域の教育総合コミュニティ施設化』
弊社CLPは園の既存ポジションを見極めたうえで、その新しい価値づくりに向けた段階的な園の改革と活性化をお手伝いしています。
小さな品ぞろえの少ない汚いパン屋Aと、品ぞろえが10倍以上あってきれいでいろいろなバリエーション豊かで美味しい定番と新メニューをいつも買うことができるパン屋B。
どちらにお客様が自然と集まってくるか?
わかりやすいように比較しましたが当然、パン屋Bのほうがその可能性が断然高いですよね。
まあ、業界は違えど、幼稚園や保育園業界でも同じようなことが同時進行で起こっているわけです。でもパン屋Bもあるポイントに気を付けていないといつのまにかお客様がこなくなってしまうケースがあります。これは、幼稚園も保育園もまったく一緒!!
それはまたの機会にお話ししたいなと思います。
今日は、ふと体感した集客トレンドから感じた『COLLECT POWER(コレクトパワー)戦略』の実態と有効性についてお伝えしました。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。
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