更なる伸びしろと強化ポイントを知る方法!! ~選ばれた理由と未来期待を把握する~
- 2023.01.19
- CONSULTING園トータルサポート
幼稚園の現状診断 幼稚園コンサルティング 幼稚園の保護者アンケート 幼稚園活性化
1月もあっという間に月末になりつつありますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
2月に入るともうなんだか年度末が近い感覚になりますよね~。
年度末や年度初めのときに、コンサルティング先の幼稚園ですべてとは言いませんが、よく行っているのが利用者へのアンケート調査&分析ですね。
何のためにやるのか?それは・・・
『自園の更なる伸びしろと更に強化すべきポイントの明確化』
をしたいからです。
例えば、コンサルティング先の幼稚園では、基本的に新入園児が入園してくる際にアンケートを
とってもらっています。
質問①当園に入園決定された理由をお書き下さい。
質問②入園後、幼稚園生活や本園に期待することはありますか?
質問③お子さまにどんな姿に成長して欲しい、どんな力をつけて欲しいとお考えですか?
この3つの質問に対してフリーアンサー形式で回答をいただき、全員の回答内容を分析して、園の伸びしろを整理整頓します。
『自分達が選択された理由』
『自分達を選択してくれた人が期待していること』
この2つを把握することは、どんな組織やビジネスにおいても大変重要なことですよね!!しかし、これらをしっかり把握することなく日々活動している園も多いと感じています。
簡単に分類すると・・・
A園:上記のようなアンケートはまったくとっていない園
B園:上記のようなアンケートはとっているが、そのまま放置している園
C園:上記のようなアンケートをとって、分析している園
D園:上記のようなアンケートをとって、分析し全体で共有している園
E園:上記のようなアンケートをとって、分析し全体で共有し、自園の伸びしろを常に具体的に進化させている園
あらゆる園がA~E園のどこかに当てはまるとは思うのですが、そもそもアンケートは実施すること、分析することが目的ではありません。組織の伸びしろを導き出すツールだと考えて、E園のレベルまで追求することが大切です。
しかし、そこまでアンケートを有効活用できるている園はあまり多くないのも事実なのです。分析方法については、ちょっとしたノウハウやコツがあるのですが・・・
例えば・・・A園では『入園理由』についてはいくつかのカテゴリーに分類できました。
①教育方針への評価・・・17.2%
②教育内容への評価・・・28.7%
③子どもの成長実感と評価・・・9.2%
④先生達への評価・・・6.9%
⑤未就園児・子育て支援対応への評価・・・8.0%
⑥運営システムへの評価・・・5.7%
⑦弟妹在園・卒園児等からの評価・・・13.8%
⑧立地環境・利便性への評価・・・10.3%
全体の回答数100程度に対して、上記のような分類結果がでました。
この園では、教育方針、教育内容への評価が入園の大きな理由になっていることがわかると思います。この結果を踏まえて、全員で共有するための研修を行い、次年度に向けた強化ポイントを細かく設定していくわけです。
自分達が選ばれている理由を把握して、何に力をいれるべきかの『選択と集中』を共有すること。
それがアンケートを有効活用するということ。
ちなみに『期待すること』については、主に子どもの成長に対する期待項目が多くなりました。
簡単にカテゴリー分類すると・・・
①友達との関係構築
②集団生活での成長期待
③性格・資質の成長期待
④スキル・能力の成長期待
⑤環境・経験等の提供期待
『子どもへの成長願望』についてカテゴリー分類すると・・・
① 思いやり、優しさ、素直さ
②心身のたくましさ、強さ
③基本的生活習慣・集団生活
④自立度・意志伝達力・自信
⑤対人関係力・社会性・協調性
⑥積極性・好奇心・モチベーション
その中でも全体の30%程度が、①の「思いやり、優しさ、素直さ」の成長を願っているという結果が出ました。
これらの分析結果は各園で違うので、上記はあくまでも1つのサンプルとして参考にしてほしいのですが、他園のアンケート結果ではなく自園のアンケート結果を明確にしないと意味はありません。
大切なことは、自園における
『選択理由』と『未来への期待・願望』を明確にすること。
”選択理由”からは、自園の長所や強みを把握することができます。
”期待・願望”からは、自園が何に力を入れるべきかを把握することができます。
つまり、これが、自園の『更なる伸びしろと更なる強化ポイント』を分析するということ。
なんとなく頑張っているけれど、結果がなかなかでない組織にならないためにも、上記のアンケートを実施していただくことをお薦めしています。そして、全体共有することで、自分達の自信にもつながっていきます。また、このアンケートを実施することで、保護者の方々に自分自身の教育観について考え直す機会を与えるという目的もあるのです。
新入園児を担当する先生には、必ず担当する園児の保護者が書いた内容を個別に把握してもらい、その保護者が期待していること、子どもに対する成長願望についても何気ない会話の中で、言葉に出せるように準備してもらいます。これによって、園と利用者とのコミュニケーションの質を確実に上げることができるのです。
新人さんには、自園が選ばれている理由や保護者が何を期待しているのかを最初にレクチャーすることで、それらのポイントに意識を強く持ってもらうようにこの分析結果を活用してもらっています。
ということで、アンケートを活かし方にも工夫の余地がたくさんあるんですよね。
これからの年度末に向けて、1年を振り返って保護者アンケート実施と分析のご依頼をいただく園もございます。ご興味ある方は一度お問い合わせください。このタイミングで一番のお勧めしているメニューは・・・
『現状診断プロジェクト』
簡単な詳細については昨年実施させてもらった園の事例でブログ記事を書いているのでそちらを以下にリンクさせていただきます。
また【アンケート分析+研修】というパッケージ
でお手伝いしている園もございますので、そんなサポートパッケージにご興味のある方もお問い合わせ下さい。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。
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