慎独の精神を大切にする!! ~自分を誇らしく思い好きでい続けるために~
初秋の候・・・
ということで、9月に入りまだまだ暑い日はあるものの、朝晩は秋の気配を感じる季節となりました。
先週末は、このブログでも何度かご登場いただいている『野口芳宏先生』のご自宅(千葉県君津市)に仕事ではなくプライベートタイムでご招待いただきまして、久しぶりに有意義な時間を共有させていただきました。
園長向けの勉強会にてダブル講師をさせていただいたり、弊社主催の研修会の講師をご依頼したり・・・ご縁をいただいてから、もう10年以上にはなりますが、コロナの影響もあってここ数年はお会いできていなかったので、とても貴重な時間となりました。(参考までにかつて書いた記事を以下にリンクしておきます)
86歳になった今も元気いっぱいでお酒を飲むのが大好きな野口先生。著書や直接お話しさせていただく機会を通じて心に響くメッセージをたくさんいただいてきた中でも自分がとても大切にしている言葉は・・・
『人がこの世を去る時、手に入れたものはすべて失い、与えたものだけが残る』
野口先生ご夫妻がご用意してくれたご馳走とお酒を前に、ご一緒したメンバーの方々と楽しく話していると、オリンピックの賄賂??、金銭の裏でのやりとりの話題になったのですが、そこで野口先生が発した言葉が・・・
『慎独(しんどく)』
意味としては、『自分一人でいるときでも身をつつしみ、道をはずれないようにすること』
自分としては、以下のような解釈をしています。
「人間は誰も見ていない独りの時の振る舞いこそ、その人そのものの品性を表す。」
誰かに見られているときと、誰にも見られていないときに人のとる行動には違いがでてしまうケースが多いと思いますが・・・
誰も見てないときにこそ、その人間の真価が問われているわけですよね
「まあ誰にも見られていないからちょっとぐらいいいか・・・」
「誰も見てないからバレないか・・・」
「お互い黙っておけば、バレないから・・・」
そんな気持ちになることは誰にもあることでしょう。でもそんなときに、どう立ち振る舞う人間なのか??
おそらく、この問題のキーワードは、『自尊心』『自己肯定感』といったものになると思いますね。
誰も見ていないシーンにおいて、一般的にマイナスイメージの行動や態度をとりづづけている人間は、そのプロセスの中で、自分で自分を傷つけているだけだと思うのです。そして、それは弱い人間がとる選択肢ではないでしょうか。
そうやって自分を大切にしないプロセスがその人の『自尊心』や『自己肯定感』を破壊していくのでしょう。
自分の本心に嘘をついてはいないか?そうやって自問自答することが大切。
本心に嘘をつく機会が継続すると、自分自身や自らの人生を肯定できなくなります。
逆に、「誰も見ていないからこそちゃんとしよう」と自分を戒めるようなメッセージを自分に発信することが大切なのかなと思います。その心のメッセージに従って行動できる人間は、自分を大切にしている人間だと思います。
自尊&自己肯定・・・つまり
『自分で自分のことを誇らしく思えるようになるためには誰も見てない、誰にもチェックされていないところで、自分の善なる基準を大切にした行動ができるか、そしてそれを日々当たり前に継続できるか。』
そこが大切なんだと思います。
「お天道様が見ているから」
「日頃の行いが良いといいことが起こる・・・」
そんな言葉もありますが、それこそ自分へのメッセージですよね。我が家では、子ども達にサンタさんを使って伝えることもありますかね。
「サンタさんは、良いことをしている子か悪いことをしている子かをいつも見ているよ・・・」
個人的には『自分との小さな約束を守る』とお伝えしています。自分との約束を破った分だけ、あとからなんとなく気持ちがよくないのが人間ですよね。逆に自分にとって気持ちが良いと思える時間を増やす中で、自尊心や自己肯定感は培われていくのかなとも思います。
まあ、気持ち良いと思える行動の基準が人によって大きく違うという本質的な問題点もございますが、これに関しては、どんな大人や親に育てられたかによる価値観や人生観や倫理観の違いが大きいでしょうね。
昔、ある有名な社長さんに、
「大切にしていることを大切にする」という話をしてもらったことがあります。
自分が大切にしていることを、いつも常に行動で示しているか?
思っていても、行動としてカタチにしていない人がとても多いということ。
そういう人は、いつも自分に嘘をついている人間ということ。
そんなメッセージでした。
自分が大切にしていることをいつも行動にできているか?
誰も見ていないときでも、正しく行動できているか?
そんな自問自答を繰り返していくことも自分のために必要でしょうね。
本人はそこまで意識していないかもしれませんが、自分に嘘をついたり、自分を裏切ったりすることが続いて、その悪のスパイラルから抜け出せなくなってしまう人がいます。そんな自分を少しでも正当化するために、まわりの人達にも、それらの行動や態度を強要するような人がいます。
それは意識をしているわけではなく、無意識にそうなってしまうのです。だから、そんな自分に自分で気づけなくなっている・・・そんな悪のスパイラルから抜け出すのはなかなか大変なんですよね。
だからこそ、『慎独』を維持することがとても大切なんだと思います。
個人的な見解ではありますが・・・
誰も見ていないときに善なる行動をとれるか、悪なる行動とってしまうかが善悪のスパイラルのスタート地点になっていると思うからです。
善なる行為の積み重ねこそ、『自尊心』や「自己肯定感』の源泉になっているのではないでしょうか。その子が、善なる行為の積み重ねを継続していくためのサポート役になるのが、親やまわりにいる大人たちの大切な役割なんだと思っています。
なんとなく自分でそれを感覚的にわかっている人もいますが、そういう人は、いつも自分の中の善なる行動を維持するということが習慣化されている人ですよね。
自尊心や自己肯定感や誇りなどいろいろな言い方があるとは思いますが、よりシンプルに言えば・・・
『自分を好きでい続ける』ことが大切
そのために、日々自問自答して、誰が見ていなくとも、正しく行動できている自分を感じられている時間をなるべく増やすことがポイントではないでしょうか。
そんなことを言っている自分も完璧ではありませんが・・・
今日は、尊敬する野口芳宏先生との久しぶり会話で登場したフレーズ『慎独』について自分が思っていることを整理してみました。
久しぶりの楽しい時間で、日本酒をハイペースで飲んでしまい、自己制御不能となって、会食終盤に皆さんにご迷惑をかけてしまい・・・とても反省
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。