園の現状診断プロジェクト in 長崎 ~園の魅力を整理整頓する~
- 2022.06.20
- 園トータルサポートCONSULTING
園の現状診断 自園の魅力を整理する 長崎 保護者満足度 先生満足度
先週の木曜日から金曜日にかけて、新規の仕事のご依頼で長崎に行ってきました。コロナの影響もあって、以前に比べて遠方への出張もだいぶ減っていたので、久しぶりの遠出は、なんだかいろいろな意味で頭も心も刺激される2日間となりました。
2月に『長崎県私立幼稚園・認定こども園連合会』からお声かけいただき、設置者・園長研修会の講師をさせていただいたご縁から、長崎市内の認定こども園から『現状診断プロジェクト』のご依頼をいただきました。
2月の講演内容については以下の記事をご参照ください。
やはり、地域全体の園児減少傾向が続いており、そんな背景もあって、上記の講演依頼があったのですが、そこから今回、個別にプロジェクトのご依頼をいただいたこの園もここ数年は、園長先生の想定以上の園児減少となっており、また、園舎の建て替えの予定も重なって、このタイミングで、自園の現状を的確に把握することで、近未来への運営強化ポイントの抽出や園児数を維持そして増加させていくための効果的な改善策を見出していきたいというのが、今回ご依頼をいただいた主旨となります。
講演等で、『自園の魅力を整理整頓する』というテーマでお話しすることがあるのですが、実際には具体的に的確に整理整頓できている園は少ないのかなと専門コンサルタントとしては感じています。
もちろん『自園の魅力だと感じていることは?』という質問に対してなんらかの回答がでてきますが、それが自分達に思い込みになっていないか?という部分もあるでしょう。
自園の魅力を整理整頓した上で、更にその魅力を伸ばしていく施策の強化、そしてそれを地域に更に伝達していくための施策の強化、そこにつなげていくための第一ステージの分析フェーズといった感じですね。
マーケティングの基本的な分析フレームワークに『3C分析』があります。「顧客(Customer)」「競合(Competitor)」「自社(Company)」の3要素を組み合わせて分析するものですが、弊社CLPがご提供している『現状診断プロジェクト』は特に上記の「顧客(Customer)」と「自社(Company)」の2要素から現時点の園を分析していくというプロジェクトになります。
具体的にはどのようなことをするかというと・・・
今回は、上記にある、『トップ・幹部ヒアリング』と『教職員ヒアリング』を実施するためのご訪問。事前に教職員アンケートを実施した内容を簡単に見て、全体の傾向をおおまかにつかんだ上でのご訪問。アンケートだけでもある程度は分析できるのですが、個人的にこれまでの経験則から、現場の雰囲気や先生たちの印象をチェックしておかないと的確な分析や診断ができないと考えていますので、必ず一度は現地訪問をさせていただくようにしています。毎日のようにいろいろな園にご訪問させていただているのですが、その雰囲気や先生方の印象はすべての園で違いますからね~
今回は、ピックアップしていただいた7名の先生のヒアリング(個別面談)を実施してきました。一人30分程度お話しをお聞きしながら、基本的には、自園の強みと弱みを整理するための素材を各人から集めていくといった感じですね。
そして、7月末には、保護者へのアンケートを実施して、その内容も踏まえたサマリーレポートを作成してご報告するという流れになります。(レポートページのサンプルイメージを張り付けておきます)
更に深掘りしたい園には、弊社CLPの分析サービスとして、PSR(Parents Satisfaction Research)分析というものがありまして・・・
利用者(保護者)に対して、以下の2点を明確化することを目的に行っている分析となります。
①保護者が園のどんな要素を重視しているのか?
②保護者が園のどんな要素に満足してくれているのか?
例えば、重視している項目の満足度が高ければ問題ないわけですが、その逆が起こっていたら、早急にテコ入れして改善していく必要があるわけですよね。でも、普段の園と保護者の会話だけでは、このようなことを把握することはかなり難しいでしょう。
先生方も今子どもを通わせてくれている保護者がどんなことを重視しているかがわかっていたら、そこにパワーと意識を集中させていくことができるわけですよね。「とにかく頑張れ!!」では限界がありますし、限られた時間の中で効果的な取組に絞って業務改革をしていくことも、働き方改革の中でとても重要な視点です。
ちなみに、TSR(Teacher Satisfaction Research)分析もあって、上記の対象者を自園で働く先生にしたものになります。自園で働く先生たちが何を重視して働いているのか、そして何に満足していてどんなことに不満や不安を抱えているのか。それを分析して、組織改革のヒントにする。
まあ、このようなプロジェクトや分析サービスを行うことによって、この園は利用者や先生たちの思いや意見を聞きながら、より良くしていくための努力をしているという印象を与えることができる。副次的な効果も期待できます。
なかなか業界全体的にはシビアなマーケット環境であり、先行き不安な園長先生も多いと思うのですが、そんなときこそ、近未来への道標を見つけるための現状分析をしっかりしていくタイミングなのかもしませんよね。
今日は、新しい仕事のご依頼の話題を通じて、弊社CLPの幼稚園、認定こども園、保育園向けの『現状分析・リサーチサポート』の簡単なご紹介をさせていただきました。この記事を読んで、ご興味があると感じた方や話をいろいろと聞かせてほしいと思った方は以下のお問い合わせフォームを通じてご連絡いただければ幸いです。
久しぶりの長崎ということで、空港にてちゃんぽんを堪能して帰ってきました。
ご当地グルメも出張の楽しみの1つですよね~
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。