人と人の出会いが運命を変える ~偉大な指導者とリーダーから学ぶべきこと~
- 2022.05.08
- MESSAGESPORTSPERSONAL COACHING
今日はGW最終日。そして母の日。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。
GWということもあって、ブログ更新が久しぶりになってしまいました・・・
元日本代表監督でもあったオシムさんが死去されたという報道を受けて、教え子であるサッカー選手の多くが追悼のメッセージを発信しています。その内容を読めば読むほど、オシム監督が素晴らしい監督というだけではなく、関わった多くの選手たちからリスペクトされていた存在だったことを再確認することができます。
厳しさの中に優しさがあり、一言一言に深いメッセージと意図が込められている。練習内容は厳しかったが、それもやりがいとなり、自分が成長する実感がとても感じられるトレーニングの数々・・・
そんな話をする選手たちが多くいるなかで、オシムさんに褒められたくて、1つのプレーで『ブラボー!!』と言ってほしくて頑張っていたという選手も多かったようです。
自分もビジネスの世界で、リーダーシップ論などの研究は重ねてきていると思うのですが、その中で・・・
『最も効率的な勉強法は何か?』という問いかけをするのですが、それは・・・
『自分の師を持つこと』
プレゼンシートを張り付けてみましたが、師とは憧れの存在、尊敬する存在、自分の生き方や働き方のモデルとなるような人物のこと。
プレゼンシートにも書きましたが・・・
『人は誰に出会うか、誰に教わるか、誰に相談するかで人生が変わる』
皆さんの人生を振り返ってもそうやって、何人かの人を介してもたらされていることがほとんどではないでしょうか。そういう意味では、オシム監督は、多くのプロサッカー選手の師であったということが、選手たちから発信されるメッセージからわかりますよね。
『サッカー選手としてだけではなく、自分の人生を変えてくれた恩人』
まさに、これこそ、究極のリーダーシップなのかなと思います。サッカーというスポーツを通じて、サッカーだけではなく、人生の道標を提示してくれる存在。おそらく、オシムさんが醸し出すオーラや一言の重みや経験値から導き出される修慧(しゅうえ)などを通じて、良質なインプットを肌で感じ取った選手が多かったのでしょう。まあ、これって監督マニュアルを作ってそれを覚えてやればできるというレベルのことではないですよね。
つまり、監督であろうが、会社の上司やトップであろうが、人の上に立って指揮をとる立場にある人間は、関わる人達の師になるための関係構築をしていくことが大切なんど思います。それを、自分は『プラスの影響力』という言葉で定義しています。
プラスの影響力をチェックするための5つの因子があって・・・相手にどう思われていたら、プラスの影響力を発揮できるかということなのですが、
①厳しい人
②すごい人
③素敵な人
④ありがたい人
⑤おちゃめな人
上記の5つの因子が相手との間に高いレベルで築かれていたら、確実にプラスの影響力があり、その継続性により本当の”師”になれるということ。リーダーシップとは何を言うかよりも、相手とどんな関係性を築けているかの方がはるかに大事だということになります。
おそらく、オシム監督と時間を共有する中で多くの選手たちが上記の①~⑤を高いレベルで感じとり、オシムさんと時間を共有することが楽しくなり、自分のためになり、成長につながると実感し・・・そうやってリスペクトしていったのかなと思うのです。そういう存在になると、あらゆる場面でのマイルストーンになりますから、その人が壁にぶち当たったり、何か大事な判断をしなければいけないときに・・・
『オシムさんだったら、こんなときどう考えるのか?』
『オシムさんだったら、ここでどんな言葉をかけるのか?』
なんて思うわけです。つまり、オシムさんが死去されても、その存在自体は永遠にその人の中に残り続ける。
以前、ある社長にこんな言葉をもらったことがあります。
①止事 ②私事 ③仕事 ④志事
人生は二度ある。
通常の死を迎えるときに、一度目の人生が終わる。
しかし、誰かの記憶にあなたの存在が残されている限り二度目の人生は限りなく続くのである。
この世の誰にもあなたの存在が記憶されなくなったとき、本当に人生が終わるのではないか・・・
だから、二度目の人生のために
「志事」(世のため、人のために役に立つ仕事観で志を持っていつも頑張ること)
をしなければならない。
まさに、オシムさんは、サッカーの監督業を通じて、志事を成し遂げた偉大な指導者であり、真のリーダーだと思います。その思考やスタンスは、教え子たちに引き継がれ、時代とともに更に進化していくことが期待されますね~
今日はオシムさんという偉大な指導者とリーダーから学ぶべきことを自分なりに整理してみました。
それでは、皆様、GWも残りわずかですが素敵な時間をお過ごしください。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。