経験とスキルとキャリアの複線化 ~大変さに向き合うことの意味~
- 2022.04.14
- MESSAGECONSULTINGPERSONAL COACHING
一点突破水平展開 壁を乗り越える意味 経験とスキル キャリアの複線化
昨日、1泊2日の関西出張からの帰り道、京都や横浜などの主要駅を経由するときに、真新しいスーツに身を包んだ、社会人デビューしたばかりの新人さん達の初々しい姿をちらほら見かけました。どうもスーツ姿がまだまだ馴染んでいないように感じるのは多くの諸先輩方の共通感覚なのかなとも思うのですが、その新人さん達が、社会人としての経験値を積み上げていく中で、その姿や顔つきも段階的に進化していく。でもその進化のスピードは人によって大きな差があることも現実。
自分も社会人としてかれこれ20年以上の経験値を積み上げてきたことになりますが、そんな今と自分の新人の頃を比較するとそれはそれはひどいレベルだったなと・・・
パソコンのスキルもひどい。ワードもエクセルもパワーポイントも全く使いこなせない。そもそもワードやエクセルやパワーポイントが何なのかさえほとんどわからないレベルで社会人デビューしちゃった状況。
就職が決まってから、週1回のゼミにしか大学には行かないで、アルバイトしたり、友人やサッカーサークルの仲間と飲みに行ったり遊び放題。業界でも厳しいと言われていたコンサルティング会社である船井総研に就職が決定し、社会人になったらぜんぜん遊ぶ時間なんてないという前情報は入手していたので、ぎりぎりまでヨーロッパを中心に1ヵ月以上海外旅行をしていましたからね~
いわゆるNO準備に近いカタチで1999年の4月に社会人デビューをした自分。それから、月日が流れた今、株式会社クロスライフパートナーズの代表取締役として活動している自分。
単純に社会人のスキル面だけで比較しても、自分で言うのもなんですけど、あらゆる面でスキルアップを積み重ねてきたなと思います。
社長業はもちろんですが、自分が抱えている現在の仕事領域と肩書は・・・
経営コンサルタント
研修会や講演会の講師
パーソナルコーチ(カウンセリング含)
プロジェクトマネージャー
HPなどの広報PR&ブランディングツールのクリエイティブディレクター
コミュニティープロデュース(湘南クロスライフプロジェクト統括)
など、けっこう多岐にわたります。
これらの領域で必要となるスキルは、1999年4月の時点ではまったく備わっていなかったわけで、20数年の経験値の中で自分が身に着けてきたということになります。
個人的には、そんなに強く意識していたわけではないですが、
『経験とスキルとキャリアの複線化』
をこの20数年の時間の中で進めてきたのかなと今となっては思いますね。
その時間の中には、壁があったり、苦難があったり、ストレスがかかったり・・・でもそのステージで与えられた仕事や役割や期待値に対してちゃんと向き合いながら完璧ではないけれどなんとかして乗り越えてきたという自負はありますかね。もちろん、得意なこと興味があること、不得意なことあまり興味がわかないことが自分にもありますから、そこらへんの向き合い方の微調整はしています。
今取り組んでいる領域の仕事内容は、自分の中で興味があるし、自分に合っているかもなと思ったから向き合うことを継続してきました。自分のキャリアとして継続できるように必要となるスキルや感覚を身に着けてきたのかなと思っています。
1つの領域や仕事やスキルに固執して追求していくことも大切だと思う反面、固執しすぎるのではなく多様な能力やスキルの吸収もこれからの社会を生き抜いていく上では大切だと思っている自分がいます。それは何故か?
世の中で活躍している人や好業績を出している組織の傾向がそちらへ動いているような流れを自分なりに感じ取っているからでもあります。
そのような考え方を自分は『一点突破水平展開』と呼んでいるわけですが、その見解を以前書いている記事があるので以下にリンクしておきますね。(1つ目が人編、2つ目が組織編)
『何か1つの領域を磨き込んでいくプロセスに、その他の領域にもつながるいくつかのエッセンスが詰まっている。そのエッセンスを高いレベルで身に着けた人や組織は、その他の領域でもそのエッセンスを活かして飛躍する可能性をすでに手に入れている。』
という感じでしょうか。でも固執しすぎているとその他の領域への可能性に気づけない人や組織も多い。経営コンサルタントとしての活動の中では、固執を解き放ってその他の領域への可能性につないでいくサポートやアドバイスをすることはけっこうありますからね。でも、1つの領域の磨き込みが中途半端なレベルだったり、自己満足のレベルだったりする場合は、まずその領域での磨き込みを進めることが優先されます。
そのステージを客観的視点を持ってちゃんと見極めるのも自分の仕事の1つですかね。
『経験を積み上げていく中で、多様なスキルを磨き込み、自分のキャリアを複線化していく』
そんな時系列で人生が自然と進展している人を見ていると、豊かで充実した時間を過ごされている人だなと感じます。スキルが磨き込まれて、キャリアが複線化していく中で多くの方々に必要とされる機会が増えていく。誰かに必要されることってとても人生のエネルギーやモチベーションになりますよね。
だから、新人社員さんへの研修や壁にぶち当たって私に相談してくる人達には、そんな話も少し散りばめてメッセージを送っています。目の前の大変だなと思うことにちゃんと向き合うことの意味を知っている人間になってほしいですからね~。
スポット的には苦しい時も、我慢の限界だと思うことも、たくさんありました。そして今でも少々感じることがありますが、長期的視点やマクロ思考で捉えると、多様な能力を身に着ける機会が与えられているんだと捉えることができます。多様な能力を身に着けることによって、自分の可能性が広がり、キャリアが複線化していくことで、幸せで充実した未来につながっていくというポジティブイメージを思い描きながら、”今の大変”に向き合ってほしいなと思います。
そんな感覚やイメージを保持して、ちょこちょこ発生する大変を乗り越えることで、ご自身の未来をポジティブな未来につなげてほしいなと思います。
今日は、ふと見かけた、新人社員さん達の姿を見ながら、自分のキャリアプロセスを振り返ることで感じた『経験とスキルとキャリアの複線化』についての考えを整理してみました。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。