長崎県私立幼稚園・認定こども園連合会 ~設置者・園長研修会~
長崎県私立幼稚園・認定こども園連合会 設置者・園長研修会 雑賀竜一 株式会社クロスライフパートナーズ 講師
弊社ホームページの「Information」でもお伝えしましたが、25日の金曜日、『長崎県私立幼稚園・認定こども園連合会』からお声かけいただき、設置者・園長研修会の講師をさせていただきました。今回はコロナの影響もあってオンライン(ZOOM)対応。ここ2年間くらいは、オンラインでも講演スタイルが基本になっていますが、本来であれば、リアルな空間で顔と顔を向き合って講演したいのですが・・・この状況下ではしょうがないですね。
長崎県内の私立幼稚園の園長先生を対象にした研修で、テーマは・・・
『少子化の時代に選ばれる園経営』
皆さんもご存じのように全国各地で少子化の流れが進んでおり、その影響を受けて多くの園が各地で閉園を強いられています。これからその流れは否が応でも継続されていくでしょう。そして今後も需要と供給のバランス調整が各地で進んでいきます。
もちろん、各園によるバラつきはあると思いますが、総じて園児募集に苦戦している園が以前よりも多く存在しているということ。今後の園運営の方向性や舵取りに不安を抱えているトップ&後継者が多いということでもあります。
そんな状況もあってか、私、雑賀竜一に今回の研修講師のオファーがありました。
こちらは、今から約10年前に出版した私の著書。
『幼稚園の経営を劇的に変える方法』(少年写真出版社)
かれこれ出版してから10年も経ってしまいました。この本のおかげで全国各地からちょこちょこお問い合わせをいただき、新たなご縁がたくさんできたことに感謝、感謝。そして、今回もご縁をつなぐきっかけになってくれたのかもしれません。
担当者の方に、長崎県内の私立幼稚園の運営スタイル実態をお聞きしたところ、私学助成園16園、施設給付型園20園、幼稚園型認定こども園34園、幼保連携型認定こども園41園という構成になっているそうです。この構成割合は各エリアでけっこう違いがありますが、少なくとも長崎県では全体の70%程度の私立幼稚園が認定こども園になっているということがわかります。私学助成園1択の運営スタイルだった頃から比べると、運営モデルの時流適応が各地で進んでいるということ。自園の業界内、地域内のポジショニングと自園のまわりのマーケット推移を的確に把握した上での経営判断の力がトップに求められているということでしょうね。
今回は、15時~17時の2時間の講義時間の中で、以下の3テーマに分けてポイントを絞ってお伝えしました。
まあ、上記の本の内容をベースに、ポイントを絞ったダイジェスト版の研修プログラムという感じですね。
CLPが主催している若手園長・後継者向け勉強会である『SPECIAL ONE CLUB』(ジュニアスクール)では、この本をテキストに使いながら、年間の定例会5回、つまり約30時間程度かけて学んでもらう内容なので、それを2時間で伝えるには限界がありますからね~
『SPECIAL ONE CLUB』(ジュニアスクール)もコロナの影響もあってここ3シーズン休止状態なので、コロナの状況次第ですが、2024年度にはぜひ勉強会の開催企画をしたいなと考えているところです。
全体的に少しかけ足な感じでの講義になりましたが、画面越しで見させていただいた印象では、皆さん真剣な表情でお聞きいただいていたように感じました。
弊社CLPのホームページにも記載してあるように、私の中の1つの未来創造の道標として提示している・・・
『地域の教育総合コミュニティー施設化』
「1つの幼稚園、保育園、認定こども園がそこに存在するというステージから、地域の中での教育総合コミュニティー施設がそこに存在しているというステージへの進化をすることで、まわりの園よりもワンステージアップしたポジションをとっていくことが重要。そうすれば、極端な話、今までの横並びの競争原理から一歩進んだ領域で勝負していくことができる。」
そんな未来コンセプトを弊社CLPは掲げています。
そのためには、上記にあるように、トップとして未来に向けた園経営の方向性や考え方が大切ですし、園マーケティング&マネジメントを学び、高いレベルで実践できるようになることで、時代にマッチした環境をプロデュースし続けることが大切であるというお話をさせてもらいました。これから、必要とされる改革に向かっていくための、大きなパワーとチャレンジにつながるきっかけになってくれたらという想いを込めて。
本を読んだから、研修を受講したから・・・それだけで園が進化することはないわけで、
『本や研修でインプットした内容をどうやって自園で的確なアウトプットに転換していけるか。』
そこが大きなポイントになりますよね。
ぜひ、今回受講された園長先生方が自園の必要な変化と進化に向けて、チームを良い方向に導くためのリーダーとして活躍されることを願っております。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。