万能な自分のものさしを育てる? ~他人のものさしに振り回されないために~
- 2021.10.31
- MESSAGEPERSONAL COACHING
10月も終わり、今年も残り2ヵ月・・・そして本日はハロウィン!!
皆さん、ハロウィン気分を味わっているのでしょうか。本日の我が家の夕飯メニューはかぼちゃスープでした。
それでは今日の本題に入りますね。
皆さんが「ものさし」と聞いてイメージするものは??
定規やルーラーという、何かの長さや大きさを図るものでしょうか・・・
人間にも人それぞれの「ものさし」があると思います。
それは、その人自身の受け入れキャパ(器)や感性レベルを表す指標にもなるでしょう。
以下は、有名な居酒屋「てっぺん」の大嶋啓介会長がかつての講演で話していたメッセージ・・・
★店長になって悩み続けた時期に参加したセミナーで教えられたこと★
(人生でうまくいっている人とうまくいってない人のポイント)
「自分の可能性に気づいているかいないか」⇒これから先の自分の力を信じているかどうか
成功している人と成功しなかった人の違いは、成功するまでやり続けたか、途中で諦めてしまったかの違いである。
その当時の自分はその先生の話を全面的に信用できなかった。自分には絶対できないという思いや固定概念があった。それは、今まで24年間はうまくいかない経験のほうが多かったからである。しかし、そこで人生を変えた話を聞かされる・・・
~ノミの実験・ノミの法則~
1メートル飛ぶことができるノミを、30センチの高さのフタがついているビンの中に入れて、しばらくほうっておくと、そのノミは30センチの高さまでしか飛べなくなってしまう。しばらくして、そのビンのフタをはずしてあげても、本来は1メートル飛ぶ力を持っていたノミは30センチしか飛べなくなってしまう。という実験法則。
その時に、先生にはっきり言われた言葉・・・「お前の人生はノミと一緒だ。お前は飛べない経験をちょっとしただけで、本当は飛ぶ力を持っているのに、一生は一回しかないのに、飛べないと思い込んで一生そんな気持ちで生きていくのか!!」
人生なんて変わらないと思っていた自分がいたが、それは自分の思い込みにしか過ぎないとそのときに気づかせてくれた。この話は、現在の若いスタッフに必ず話すようにしている。
という内容のメッセージでした。
最近、ちょっと飛べない経験をしただけで、いきなりフェードアウト(くじけたり、いじけたり)してしまう人が多い気がしています。もしくはそんな自分になってしまう可能性が高い目の前の壁やリスクに対して出来る限り逃避して生きようとするクセがついている人も増えているような気がしています。(現場のコンサル相談でもかなり遭遇します)
=自分の可能性を信じることができていない
=”自信”がない
=”自身”(自分)がない
=責任をとれるほどの器ではないと自分を勝手に見限っている(責任を負う仕事や場所から逃げ腰)
=まわりの意見や動きにうまく合わせることが最優先(同調優先思考)
=自分より他人の物差しを気にしながら生きることでなんだかいつも疲労困憊・・・
こんな状態が悪のスパイラルを招いて、繰り返されている日々なんじゃないかな~と。もちろん社会人として、うまくまわりと合わせていくということも大切ですが、その前の問題提起、ということで捉えてほしいと思います。
ノミの実験から学べるように・・・
『自分のフタを自分で決めつけている、自分でフタを外さない以上、自分の”ものさし”はそれ以上大きくならないのだと思います。』
それを自分はよく「思い込みの打破」と表現していますが、これは常日頃から意識することが大切!!
現実的には、いろいろな経験、体験、苦労、試練、人との出会い・・・などを通じて物事への自分勝手な思い込みが破壊されていき、その物差しは段階的に大きく、広くなっていくのだと思います。そんなプロセスが、その人の器や感性レベルの大きさと幅を育てていくのでしょう。
キャパが狭い人は、基本的に自分に自信がない、そしてそんな自分に気付かれたくないので無意味に虚勢をはったり、他者を否定することで自己顕示もしくは自分の存在確立をしようと、悲しいところに必死に力を注ぎ続けるわけです。それは自分も他人も含めて誰も得をしない時間であるという事実を冷静に考えずに・・・
もっとまずいのは、自分を見限ってしまい何のやる気もなくなる・・・そして、社会からの逸脱・・・
そんなことはかっこ悪いし、一生は一回しかないからもったいない時間だと気づいている人間は、より多くの人達の意見や気持ちを受け入れて、理解できる器の広い自分、つまり大きくて万能な自分の物差しを育てるために力を注ぎ、時間を投資していることでしょう。
そんな自分の可能性を磨いている人が、上記のようなキャパの狭い、器のちっちゃな人を見ると、密閉された小さなビンの中でなんだか小さな抵抗をしているようにしか見えないのでしょう。そんな人を見ていて思うことは、経験や体験の量と幅がだいぶ不足しているんだろうなと思いますし、出会いの質があまり高くない人生プロセスだったんだろうなと思うわけです。でも、それらの環境を選んできたのはその人自身になるわけですから、今までに固執せず、これからの自分のものさし作りのあるべき方向をちゃんと見直していくことが必要ですよね。それもいわゆる『思い込みの打破』をしていくということ。
パーソナルコーチングの仕事ではそんな未来の自分の良質なものさしを育てるためのきっかけをつかんでもらうことも意識しながらお客様へのサポートを行っています。やはり、日々の生活の中で、自分の大きな「ものさし」を手に入れる時間を大切にしていくことがその後の人生を豊かにする大きなポイントですよね。
そして、リッツカールトンホテルの日本支社長であった高野登さんは、講演で以下のような言葉を残しています。
『自分の感性のものさしをベースにお客様の感性を図ってはならない』
う~ん確かにそうですよね!!自分の「ものさし」が絶対的なものと決め付けるのは危険だよ・・・というメッセージでしょう。
『自分を信じる、そして疑うことを繰り返す』・・・言葉としては矛盾かもしれませんが、その繰り返しが大切かと思います。
そういえば、ベストセラー作家の喜多川泰さんが講演でこんな言葉を言っていたことを思い出しました!!
『ベストを尽くし、ベストを疑う』
これを人生で繰り返していくことが成長のポイントであり、大きな器、「ものさし」を手に入れるコツだと思いますね~
まだまだ自分も未熟ですが、できる限り自分の器、「ものさし」を更に大きく育て続けられるように『ベストを尽くし、ベストを疑い続けたい』と思います!!
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。
明日から久しぶりに関西エリアに出張に行ってきます。11月も頑張っていきましょう!!