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東京都国公立幼稚園・こども園長会 夏季研修会 ~講師のお仕事~

東京都国公立幼稚園・こども園長会 夏季研修会

今日は、『東京都国公立幼稚園・こども園長会』からお声かけいただき、
夏季研修会の講師として登壇させていただきました。

東京都の公立幼稚園の園長先生に対する研修で、テーマは・・・

『国公立幼稚園・こども園の危機をどのように乗り越えるか!!』

当初は、研修会場に東京都内の公立園の園長先生が集まって 開催する
予定でしたが、緊急事態宣言ということで、ZOOMによるオンラインと
会場を併用しての研修スタイルに変更されました。

研修会場にはおよそ30名くらいの園長先生が足を運んでくださいました。
オンライン受講とのトータル参加人数は115名だったようです

保育料の無償化によって、公立園であろうが、私立園であろうが、
利用者の保育料負担の差異がほとんどなくなりました。

基本的に、今までは公立園のほうが保育料が少々安いという構図があった
のですが、それがほぼフラットになったのがここ数年・・・

それだけが原因とは言いませんが、公立園の経営・運営で困っている
ところが増えている
わけです
今日の会長のお話しによると1年間で東京都にある公立幼稚園の園児数は
総数で約1000名減少しているのが実態

もちろん、各園によるバラつきはあると思いますが、総じて園児募集に
苦戦しているということですよね

そんな状況の中で、私に研修講師のオファーがありました。
まあ、そのきっかけは・・・

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今から約10年前に出版した私の著書ですね。
『幼稚園の経営を劇的に変える方法』(少年写真出版社)

かれこれ出版してから10年も経ってしまいました。この本のおかげで
全国各地からちょこちょこお問い合わせをいただき、新たなご縁が
たくさんできたことに感謝、感謝

そして、今日もご縁をつないでくれました

5年前にもこの本をきっかけに研修講師のオファーをいただいたのですが、
今の公立園の危機的状況の中で、あらためて園経営の勉強をしたいという
ことで再度オファーをいただきました
5年も経過すると、各園のトップの入れ替わりなどあり、
今日も今年度から園長に就任した方々の紹介がありましたね。

私立園の園長先生はオーナー園長がほどんどなのですが、それとは違って
公立園の園長先生は、現場の先生としてキャリアを積み上げた方が
園長先生になっているパターンがほとんどです。

だから、私立園の園長先生とは違い、スピーディーな経営判断ができない
という大きな差
がありますし、自分の思ったような展開を自由にはできない
という制約付きで園経営の責任を背負っているという立場にあります

そして、教師としての経験値や学びの量は多いのですが、経営者として
の経験値や学びの量はかなり少ない
というのが実態のようです

今日は、1時間40分の講義時間の中で、以下の3テーマに分けて
ポイントを絞ってお伝えしました。

 1.園長としての考え方と役割
~組織はトップで99%決まる~

 2.園マーケティングのポイント
~選ばれる園になるためのファンづくり~

 3.園マネジメントのポイント
~ビジョンマネジメントと人材育成~

まあ、上記の本の内容をベースに、ポイントを絞ったダイジェスト版の
研修プログラム
という感じでしょうか。

CLPが主催している若手園長・後継者向け勉強会である
『SPECIAL ONE CLUB』(ジュニアスクール)では、
この本をテキストに使いながら、年間の定例会5回、つまり約30時間程度
かけて学んでもらう内容なので、それを2時間弱で伝えるには
限界がありますからね~

『SPECIAL ONE CLUB』(ジュニアスクール)もコロナの影響もあって
ここ3シーズン休止状態なので、コロナの状況次第ですが、次年度はぜひ
勉強会を再開したいなと考えている
ところです

全体的にかけ足な感じでの講義になりましたが、会場にいらしていただいた
園長先生方は、真剣な表情でメモをとられていましたね。
オンラインで参加されている方々の雰囲気はなかなか感じ取れませんでしたが
上手く伝わっていると願っています。

先ほどお伝えしたように、公立園という特性上、行政の管理下での制約や条件が
あって、今日お伝えしたことがすぐには取り組めないこともあるでしょう。

でもあえて、それもわかっていて私はお伝えしました

なぜなら、決められた枠の中でやりくりしていくには限界が来ている
思っているからです。行政にも掛け合って、アイデアを共有し合って
公立園のあり方や未来のコンセプトを本気になって全体で変革していかなければ、
この危機的状況を大幅に改善することはかなり難しい
とわかっているからです

1つの園で改革をするというよりも、行政も一緒にタッグを組んで
全体で改革をしていくことが、今必要なことなのかなと・・・

そのステージやレベルでの変革をできなければ、おそらく来年も再来年も
1000人ずつ園児数が減少していく可能性が高いのかなと感じています

その必要とされる改革に向かっていくための、大きなパワーとチャレンジに
つながるきっかけが今日の講義になってくれたらという想いを込めて
お話しさせてもらいました

本を読んだから、研修を受講したから・・・
それだけで園が進化することはないわけで、

『本や研修でインプットした内容をどうやって
 自園で的確なアウトプットに転換していけるか。』

そこが大きなポイントになりますよね。

ぜひ、今日受講された園長先生方が明日から自園の必要な変化と進化
向けて、環境プロデュース力を発揮されていくことを願っています。

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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