選択肢を用意するメリット!!~コントロール欲求との賢い付き合い方~
- 2021.06.28
- MESSAGECONSULTING
業績アップ 選択肢 コントロール欲求 松竹梅方式 客単価アップ
6月も終わろうとしていますが、今日は良い天気ですね
今日は、『選択肢』のお話しをしようと思います。
自分もそうですが、人間は何かを誰かに一方的に決めつけられると
あまりいい気分ではないですよね
人によって多少の差はあると思いますが・・・
人間にはコントロール欲求やコントロール感というものがあって、少なからず
『自分の思い通りにしたい』という気持ちは誰にでも存在する
子どもが泣きわめいて抵抗するシーンなどの多くは、もろに
その欲求が強く働いていて、自分がやりたいことと、現実に起こっていること
にギャップがあって、それを穴埋めする手段として、駄々をこねるなどの
抵抗をしているということになりますかね
まあ、子どもに限った話ではなく、大人でも駄々をこねる人が多い
それも同じ現象が起こっているのでしょう
人間にはそんな基本的欲求がある反面、自分で何かを決めたり、
決断したりすることがあまり得意でない人やできれば自分で決めたくない
というスタンスの人も増えているのかなと感じる今日この頃。
なんだか全体的には”矛盾”を感じるわけですが、それが現実社会というもの。
どちらがいいとか悪いとかの問題ではないでしょう。
では、そんな自分のコントロール感覚に日々右往左往している人が多い現実社会
の中で、コミュニケーション力に長けている人がやっていることは何か?
その1つは・・・『選択肢を用意する』ということなんですよね。
自分の思い通りにしたい、でもその思いが不明確でゼロから考えるのは苦手。
とりあえず抵抗するわりに、いざ何をしたいのか聞いてみるとちゃんと答えられない人。
そんな人が増えている世の中で、そんな人達の助け舟になるのが・・・
『与えられた選択肢の中から、自分の思考や優先順位にマッチしたモノを
セレクトできるという環境』
当たり前すぎて気づいていない人も多いと思いますが、今世の中のあらゆる
ものが、『選択肢を用意する』という仕組みをベースに動いていますよね
顧客視点(マーケットイン思考)に立てば、そんなことは昔から当たり前
のことなんですけれど、それがAIやネット社会の中で加速されていること
は確かでしょう
経営コンサルタントとして『営業力向上研修』などもさせてもらうことは
あるのですが、成約率アップに向けた注力ポイントの1つのテーマとして
よくお話しするのが・・・
『お客様に選択肢を与えること』
3つのご提案を用意するとお客様は選びやすくなるという心理
そんな心理に基づいて、世の中に多く存在しているのがいわゆる
『松竹梅方式』ですよね。
例えば、値段の松竹梅などはわかりやすい事例でしょう。
一般的には、3つの高中低のプライス提示をすると真ん中の商品やサービスを
選択する人の割合が多くなります
これは皆さんも日々の生活シーンの中で自分事として思い当たることはあるでしょう。
ということは、高プライス商品やサービスはいわゆる見せ筋としての役割を担う
わけです。但し、この見せ筋のレベルや付加価値を高めていく努力を
することで、更なるハイプライス戦略がとれるようになると、それに連動
して売れ筋の中プライスもアップすることができる。
その結果として、全体の客単価をアップすることにつなげることができますよね
上記は、業績アップに向けた1つの手法と方向性ですが、コンサルティング
現場では、上記も含めたいくつかの手法をクロスさせながら、業績アップ
の実現サポートをさせてもらっています。
つまり、上手にお客様に選択肢を与えるということは業績アップにも
つながるけっこう重要な視点なんですよね
成績の良い営業マンなどは、このような手法を巧みに活用しています。
4択にしてしまうと人は迷う、2択にすると選択する勇気がいる
ということで、3択という幅が”いい塩梅”になるんですよね~
少し視点を変えると・・・
『選択肢は人のモチベーションにもプラスの効果をもたらす』
選択する=自分で決めたという感覚は、本来人間が欲している感覚なので
もちろん、悪い気分ではなく良い気分を生み出す原動力につながるんですよね
もっと大きく捉えれば・・・
『人間の幸せを生み出す根源にもなる』
例えば、親が一方的に決めたレールの上で、違和感を感じながら生きている
子どもがいるとする。そんなことでなんとなく悩んでいる人の相談に乗る
こともありますが、お伝えするのは・・・
『すべてとは言わないが、小さくてもいいから自分で決めたこと、決断
して行動することを増やしていくことが大切なんじゃない』
というメッセージ。
そういう環境に身を置いてきた方が急にすべて自分で考えろ!!と言われると
今までとのギャップが大きすぎるので、徐々に自分の選択肢を自分で考えて
増やしていくトレーニングをしていきましょうとお伝えします
これは、親に決められようが、自分で決めようが一緒なんですけど、
あまりよろしくないなと思うのは・・・
『自分の進むべき方向を1つに決めつけすぎること』
そのままスムーズにまっすぐにたどり着けたら素晴らしいのですが、
基本的にそんなケースのほうが少ないのが人生ですよね。
現実によく起こっているのは、そこからずれてしまった状態に憤る親がいたり、
イライラする自分がいたり、自信喪失する自分がいたり・・・
誰も望んでいないのに、現実的にそんなネガティブな状態になってしまう原因は何か?
『選択肢を用意していないから』
Aパターン、Bパターン、Cパターン・・・
時間経過とともに、世の中も大きく変化しますし、自分の思考や背景も変化します。
その変化に応じて、臨機応変、変幻自在に生きていくのが生きる力ですよね
だからこそ、自分のライフプランや目標設定などにもある程度の
選択肢と幅を用意して、その選択と幅の中で調整していこうと考えたほうが現実的
であり、無意味に自分を窮屈にしなくてすみますよね。
決めつけすぎている人に出会うと、自分が共通して感じる印象は
『窮屈そうだな』『脆(もろ)そうだな』という印象ですね
何事も1つに決めつけるのではなく、いくつかの選択肢を用意するとか
イメージしておくことが、相手にも自分にもよりよい環境と気持ちを
もたらすということですよね。
今日は、仕事の場面でも、人生の考え方でも有効に活用していただきたい
『選択肢を用意する』ということについて、自分なりの想いを整理してみました。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。