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就職戦線における自己PR難民?? ~プチブレイクスルー体験が大切~

20210605

6月に入り、大学生の就職活動が本格化
そんなニュースを見ることが増えてきたように思います。

自分もだいぶ昔に就職活動はしましたが、その当時と比べて
コロナなどの状況もあいまって、就職環境も変化していることでしょう。

経営コンサルタントとしての活動の中で、法人や組織のリクルート対策
やその効果的な進め方の相談にのることもたくさんあります 
その流れで面接等に同席を頼まれることもあるのですが、全般的に
働く側と働きたい側の良いマッチングにつながっていないのではないか
というケースが散見されます

第三者としてそんなシーンを目の当たりにしながら、観察しながら
思うことは、双方に問題があるなということ

今日は、主に学生側に対して、自分が感じていることをお伝えしたいと思いますね。

先ほどニュースを見ていて、こんな言葉が・・・

『自己PR難民』 『ガクチカ』

コロナの影響で、学生にとってもいろいろな活動が制約されてしまって、
いざ、就職活動の際に、自分をPRする素材や話題がないと嘆く学生達が増えている。

「学生のときに力を入れたことは何ですか?」=「”ガクチカ”がある?」

そんな類の質問に対して、自信を持って語れるエピソードや体験がほぼない。
コロナのタイミングに自分の就職タイミングがかぶってしまった学生にとって
それは少々可哀そうなことである。

要約するとそんなニュースだったのですが・・・
聞いている自分の中ではどうしても大きな”違和感”がありましたね~

そもそも、自己PRする部分がないと嘆く学生がいるとしたら、
それは、今回のコロナの影響なのでしょうか?それは違うと思いますね。
例え、コロナの影響があるとしても、それはここ2年間のお話。
だとしたら、その前の十数年間で積み上げてきたものはないのでしょうか?
自分が面接する側の立場だったら、そこを絶対聞きたくなりますよね

『コロナだから・・・というフレーズを言い訳にしたり、逃げ言葉にしている
ような学生だったら、採用はできないな。』

というのが自分の感覚となります。
まあ、自分も経営者の1人なので、そういう人は逆境のときに逃げ出す傾向が
ありそうだな
・・・と思ってしまいます

確かに”ガクチカ”ということに関しては、ここ2年間くらいは確実に影響を
受けていることでしょう。でも、そんな環境の中だからすべてにおいて
力を入れることができないのか?というとそんなことは全くないと思いますね。

学生という言葉のくくりは何もこの2年間に限定された言葉ではないですし、
小学生、中学生、高校生、大学生・・・そんなステージの中で自分が力を
入れて頑張ってきたエピソードを語ればいいわけですしね

例えば、自分が面接をする立場になったときに、学生に必ずする質問がこれ。

『今まで、一番頑張ったことややり切ったなと思うことがあれば教えてください』

『そのプロセスを得て、自分にとって一番何を学ぶことができたか教えてください』

この2つの質問は必ずするようにしています。

自分の中ではこれを『プチブレイクスルー体験』と呼んでいるのですが、
頑張った&やり切ったと思う内容は何でもいいです。
勉強でもスポーツでも趣味でもアルバイトでも・・・

自分がチェックしたいことは何か?

・何かに夢中になる集中できるほどのエネルギーを持った人間なのか?
・伸び悩みや壁にぶち当たっても、自分でそれを突破してきた経験を持っているか?
・ただ頑張るだけではなく、そこに目的や意味づけをする良いクセを持っているか?
・過去、未来のあらゆる体験を未来の自己成長につなげていく感覚を持っているか?

そんな感覚や資質のあるなしをチェックするためにしている質問なんですよね~

この”プチブレイクスルー体験”をしっかり語れる人材か否かが大切。
そして、この体験を通じて、その人にご褒美として蓄積されていくものがある。
 
①自己肯定感と自己信頼感
②レジリエンス(忍耐力)
③感謝心

乗りこえた、やり切った経験と体験の量がその人の本質的な自信につながります。

そして、その経験と体験の中で生きていく上でとても大切な資質を段階的に
手に入れていくのですが、それが”レジリエンス(忍耐力)ですよね。
つまり、人生って仕事って逆境から逃げずちゃんと向き合うことが大切なんだ
というスタンスを手に入れるということ。
そして、この経験と体験の中で感じとるものは・・・

自分一人でやれることには限界があり、まわりの人達の協力やサポートが
  ないと、できないことがたくさんあるんだな』
という認識。

それが、”感謝する気持ち”の大切さを学ぶ機会になるとういうことですよね。

『本物の自信&忍耐力&感謝心』

これをしっかり身に付けている人間は、あらゆる環境下でも
しっかり未来を切り開いていける人間
だと思っています

そういう人は、初対面でもある程度わかるもの。
その自信のある安定した佇まいとオーラみたいなものが出ているんですよね

「成約された条件の中でも、自分なりの強みを発揮しながら現実から目を背けずに、
試行錯誤して今より少しでも明日を良くできるかどうか。
その連続の日々の中で問題解決をして更に良い方向に変えていくことができるか。」

これが、社会にでて給料をもらって働くということ。

この感覚を言われなくとも身に付けている傾向が強い人って
自分の中では、学生時代に『プチブレイクスルー体験』をしていて、
それを、相手にちゃんと自分の言葉で熱を持って語れる人間だと思っています

そして、社会に出て働くというのは、日々がその応用編なんだと思うのです。
ぶっつけ本番でやるよりも、学生時代に基礎マインドを経験と体験の中で
身に付けている人は、説明ではなく感覚的にわかるんです。

自分としては・・・

『人生や仕事の基礎&成功マインドを感覚的にわかる人材が優秀』

だと思っていますからね。

そういう感覚を身に付けている若い人に出会うと、この人はおそらく
プチブレイクスルー体験をして、かつ良質な人との出会いをしてきた人
なんだろうなと・・・
そして、感覚的にわかっている人間はこちらがそれをちゃんと言語化して
伝えてあげれば、その感覚が本人の中に明確なスタンスとして定着していきます

そんな人は、自己PRなんていくらでもできるでしょうし、人に合わせて
その内容も変えられるほどのPRバリエーションも持っていることでしょう。
 
そんなA君と・・・

『コロナの影響でなんにもできなかったから自己PRなんてできるわけないじゃん』

といつもネガティブ思考で言い訳が多いB君。(自分ではそう思っていないけど)

採用する側がA君とB君のどちらを採用したくなるかは明白ですよね。

学生さんによくお伝えしているのは・・・

『就職活動のときだけなんとか取り繕おうとしても無理。
今までの自分が積み重ねてきた時間の量と質が大切なときの差となってしまうんだよ

ということ。

『スポットではなくプロセスが大事』

まあ、これは一般的には、親が子どもに教えることなんですけどね

但し、面接する側の人材のレベルがいまいち
人生の基礎マインドや成功マインドを身に付けていない

そんな場合もけっこうあるなと実感しています。

だから、その学生が、未来を切り開ける確率が高い人材かどうかを見抜く
質問もできないし、もちろん判断もできない。
そして、何も意味がない”用意してくればできる質問”をしてしまう。
だから、その人より賢い学生には、簡単に騙されてしまう・・・

そんな状況の中で多くのあらゆるミスマッチが起こっているのかなと思いますね。

今日は、就職活動のニュースを見ながら、ふと自分が感じていることを
書いてみました。

何も就職活動中の学生に限った話ではなく、我々の人生は・・・

『今まで、一番頑張ったことややり切ったなと思うことがあれば教えてください』

『そのプロセスを得て、自分にとって一番何を学ぶことができたか教えてください』

この2つの質問に自信を持って熱を持って語れるように時間を過ごしていれば
ある意味、有意義な人生を過ごしていると言えるのではないでしょうか

お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。

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