まわりに流されず自分の価値観を大切に!!~自己肯定感を育む~
普段、幼児教育の現場にいたり、その関係者とお話しするような
機会が多いのですが、最近よく聞く言葉は・・・
『自己肯定感』『非認知能力』
そんな言葉が頻繁に会話の中で登場してきますね~
先日も、久しぶりに脳科学者の西剛志さんとお会いして横浜元町の
新しいオフィスにてお互いの近況などについて、情報交換しながら
とても有意義で刺激的な時間を過ごさせてもらいました
西さんの著書
『子どもの自己肯定感は3・7・10歳で決まる』
こちらの中には・・・
『自己肯定感は、幸福度や満足度の高い人生を送っていくうえでの土台です。
これがしっかり育っていれば、自分の力でどのようにでも人生をつくりあげて
いくことができます。自己肯定感をベースに、これから一層大事になっていく
といわれている創造力や困難を乗り越える力、コミュニケーション能力、
セルフコントロール力など、「非認知能力」と呼ばれる力も高めていくことが
できるのです。』
と書かれています。
自分自身の経験値や多くの方々との接点を通じてもまさに共感できるメッセージ
だと思いますね
子ども達が変化が目まぐるしい世の中で自分らしさを発揮して逞しく生きていく
ために、今注目されている『非認知能力』
その能力を高める上のベースになっているのが『自己肯定感』ということ
ですから、どれだけ子ども達にとってそれが大切なのかがわかりますよね
職業柄、多くの方々のあらゆる相談にのることが多いですが、最近感じるのは、
『自信がない人』
『まわりからの評価や意見をやたらと気にする人』
『”仮想的有能感”を担保するために虚勢をはったりマウントをとろうとする人』
そんな人も多くて、そういう人の根源的な大きな問題は、
『自己肯定感の欠如』にあるのではないか・・・と思っています。
自信がないから、自分の価値観や軸が不安定だから、いつもその他大勢の意見
やまわりの人がする強めの主張に振り回されている時間が多い
成功されている方にたくさん会ってきましたが、その人達の共通項としては、
その逆にあるがままの自分を大切にして、自己肯定感が強い人が多い印象があります
だから、あまり他人やまわりに振り回され過ぎないというところも特徴なのかなと
思っています。
そして、その自己肯定感は、幼児期の教育や育成環境から大きな影響を
受けて培われると言われていますもちろん大人になってからも進化する
ことはできますが、最も大切な時期が幼児期ということ
西さんの著書には、自己肯定感の5大要素ということで、5つのキーワード
が整理されています。
①安心感(心理的安全性)
自己肯定感を高める上で最も大切なものが「安心感」
プラスの言葉かけや肌に触れることが大切
②成功体験
小さい頃の成功体験は、無意識の記憶や思い出に残りやすい
困難や問題を乗り越えた体験は脳と心を大きく成長させる
③「好きなこと」「得意なこと」がある
好きなことや得意なことを見つけて認めてあげることで、確実に
子どもの自尊心が高まっていく
④コミュニケーション能力
他者と上手くコミュニケーションをとれることは大きな自信につながり
幸福度まで高まりやすくなる
⑤目標や目的があること
「これが本当にやりたい」といった夢や目標があると、脳は活性化
して自己肯定感が高まることがわかっている
この5つのキーワードを頭に入れながら、子どもにとってより良い環境が
つくられるようにしていくと、そのプロセスで自己肯定感がどんどん
高まっていくということ
その中でも一番大切なのは『安心感』(心理的安全性)ということですが、
これは、大人の社会のチームや組織のマネジメントポイントとしても
注目されていることですよね~
(その内容については以前書いた記事があるので以下リンクしておきます)
子どもにとっても大人にとっても、
『自分が守られている』
『どんな意見を言っても受け入れてくれる』
『自分が多くの人に愛されている』
そんな環境が求められている。自分の言葉だとその環境を・・・
『絶対的安全地帯』 と表現しています。
明確なことは、『親の不安定は子どもに伝播する』ということ。
だから、親として自分が大切にしていることは、常に”パパは安定感抜群”だと
子どもに感じ取ってもらうことです。そして、夫婦はそこを自覚&協力して
お互いの安定感を共に維持していくことが、子どもを安定させていくポイント
個人的な感覚ではありますが、自分はそれなりに『自己肯定感が高い』ほう
かなと認識しています。
そこで感謝しなければいけないのは、自分の両親なのかなと
子どもの頃に、勉強しなさい!!とかあれやれこれやれと言われたことは
ほとんど記憶にないですね。いつも見守ってくれている、何かをやろうと
したらサポートしてくれるそんな関わりかたが基本的スタンスだったように思います
そんな日々のスタンスが自分の安心感につながっていたことは確かですかね。
『どんなことがあっても味方がいると感じられる=絶対的安全地帯』
そんな環境の中で、プチ成功体験も積みあがっていきましたし、
好きなことや得意なことも自覚できる自分がいたように感じます。
好きなことですから自ずともっと成長したいという目標やモチベーションも
常にありましたね
自分の両親はおそらく『自己肯定感』という言葉を当時意識していた
ということはまったくないと思います。そんな言葉さえ知らないと思います。
でも、子育ての中で大切にしていることが、それとある程度近似していた
ということがあるのでしょう
だから、自分も今、2人の子どもを持つ親としては同じようなことを
意識しながら子育てをしていますね。
もちろん現実には反省するときも多々ありますが
究極的なことを言ってしまえば、
『自己肯定感が高いレベルで育っていればもう未来は大丈夫!!』
完全とは言いませんが、かなりの割合で大丈夫ではないかと思います。
あとは、それに加えて個人的に重視してほしいことは・・・
『誰と時間を共有していくか』
その子の価値観を形成していく上で、とても大切な要素だと自分では思っています。
だって自分がそうだったから・・・人は人から影響を受ける生き物
親として自分の子どもが、常に自信がなくていつもビクビクしていて、
まわりの評価を気にしすぎて、精神的に疲労する日々を過ごしている大人
になってほしくはないでしょう。故に今日は、そのすべてのベースだと
言われている『自己肯定感』について、少し見解を整理してみました
安心感、プチ成功体験、ストロングポイントの自覚
コミュニケーション能力、ゴールセッティングとイメージ
そんなキーワードを意識しながら、子育て&幼児教育に前向きに邁進できている
ご両親が増えていって、多くの子どもにとってハッピーな環境が増えていくと
いいなと思います
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。