選択・翻訳・転換・創造する力 ~表層と本質は違う!!~
昨日は、我が娘の卒園式
渋谷に住んでいたとき、2歳児クラスで1年間。
逗子に引越をしてからの年少・年中・年長の3年間。
合計4年間の幼稚園生活
あっという間に時が流れ、成長した姿がそこにはありました
園長先生をはじめ、いろいろな人からのメッセージを背筋を伸ばし足を揃えた
良い姿勢でうなずきながら、ちゃんと理解しようと一生懸命聴いているその姿
を見ながら、我が娘の成長をかみしめる時間となりました
結乃(ゆの)という名前の由来・・・
『分け隔てなくたくさんの人達とのつながりを大切にして
人と人を結ぶ懸け橋のような人間になってほしい』
そんな思いで命名しましたが、友だちもたくさんできたようで、
そんな親の思いをカタチにしてくれた幼稚園生活だったように感じます
せっかくの節目の機会ということもあり、
普段はいちいち褒めることを多くはしないので、
『人の話を真剣に聴いて、ちゃんと理解しようと努めている姿勢が素晴らしい!!』
それは大事なことだし、とても成長したね
と褒めておきました。本人は「ニコッ」とスマイルでしたね
さて、今日のテーマに・・・
インターネットやSNSの普及によって、多種多様な情報を入手しやすくなりました
私がコンサルタント修行中の20代前半の頃、それなりの情報を集めるために、
国会図書館にこもって1日中資料を集めていたときから考えると、かなりの進化です
でも・・・
情報はたやすく手に入るようになったのですが、持論がありまして、
『その情報はそのまま使えない』ことが多いということ
たまに、『成功事例を参考にしてチャレンジしてみたけれど、上手くいかなったよ』
なんていう相談を受けることがあります。
そりゃ~そうでしょ。・・・と心の中で思う自分がいるわけですが、
事例はあくまでも事例であって、すべてのケースに当てはまるものって
ないんですよね~
個人や組織が抱えている背景や条件やステージというものが
すべて違うわけですから、そのまま真似したって上手くいく可能性は低いと
考えたほうがよろしいかと
そんな簡単だったら、誰もが成功しているはず・・・
でも現実はそんな甘くはない。
そこで大切になるのが、以下の4つの力
自分が研修や講演会等でお伝えしているものでもあります。
①『選択する力』
②『翻訳する力』
③『転換する力』
④『創造する力』
まずは、世の中で拡散している無限なる情報の中から、どんな情報を選択するか
で、人がその後に判断する方向性が変わりますよね
情報量は確保しやすくなったのですが、だからこそ、その質を絞り込む能力が
問われている時代なのかなとも思っています。
そして、ある程度、自分が欲している情報の量と質が担保された状態で必要
になるのが、それを他人用から自分用、他社用から自社用に翻訳すること
基本的にはそのままコピー&ペーストしただけでは、使えないわけで。
その情報の重要なエッセンスを、自分の環境に合わせて、解釈し直す
という頭の使い方が求めれるでしょう。ここをおろそかにしないことが大切
そして、翻訳して、自分なりの解釈が整理された段階で必要になるのが、
それを、自分が大切にしている価値観や仕事観や世界観をベースにより深く考えて
転換、アレンジしていくこと
ある意味、そこに他人の真似という認識から自己責任という認識に転換する工程
といってもいいかもしれません。
『ただの模倣や真似というものではなく、
最終的に自分で考えたこと、決めたこと』
という状態にしておくことが成功ポイントだと自分では考えています
だって、模倣や真似という認識では、それがあとから言い訳の材料になってしまい
ますから・・・
ここまでの①②③のフローを最近では総称して
『キュレーション能力』なんて言うのかもしれません。
定義としては、
「無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、
そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること。」
らしいのですが、自分なりに簡単な定義にすると
『情報を収集して整理&翻訳して自分が必要とする新しい価値に転換していく力』
というふうにしています。つまり①②③をすることですよね。
そして、最後に最も重要なのが『創造する力』
あらゆる情報を絞り込んで、翻訳して転換して、自分で考え、決めたこと。
でも、それをカタチにしていく、つまり創造しなければただの自分の中の
妄想でしかない
決断したことをなんらかのカタチにして新しい価値を創り出していくことが
できなければ、①②③が意味をなさなくなってしまうと思います。
逆説的に言えば、選択し、翻訳し、転換するのは、創造するために必要な
プロセスであるということ
いろいろなレベルの創造があってよいとは思いますが、よりハイレベルで価値が
高くて、独創的な創造を実現できたほうが、自分自身も楽しいし、まわりからの
評価も得やすいでしょう
でも、モノゴトやあらゆる情報の表層だけみて、ただ模倣するだけ、
再現するだけでは、それを実現することは難しいのでしょう
『モノゴトの表層ではなく、本質を見抜くこと』がとても大切ですよね。
それこそが、より良い創造につながっていくポイントでしょう。
本質を見抜いて、本質を真似できるようになるために、
自分がとても重要だと思っているのは、
『選択する力』『翻訳する力』『転換する力』『創造する力』
ということになります。
まあ、コピー&ペーストというある意味手抜き、楽して結果をだせたらラッキー
というスタンスのままでは、なかなかよい創造までは行きつかないということ
なんだと思っています
今日は本質を見抜き、より良い創造につなげていくための4つのプロセス
について、自分なりの見解を書いてみました。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。