虚勢と弱さと恐れと仮想的有能感!! ~弱みを見せられる強さ~
『虚勢を張る』という言葉がありますが、その意味は、
うわべばかりの勢い。見せかけの威勢のよさ。からいばり・・・
まあ、コンサルティング活動を20年も続けていると、その人が
本当に力がある人間なのか、力があると見せようとしているだけの人間
なのかがなんとなくわかるようになりました
最近も法人のトップにやたらと食って掛かる幹部の人がいて、その場に
相談役として自分も同席していたのですが、正直なところ幹部としての器
ではないなと思ってしまいました
相手の意見や考え方を受け入れず、自分のほうが正しいという主張をし続ける人。
自分より偉い立ち位置にいる人に対して、やたらと反論したがる人。
つまり、日々、虚勢を張って生きている人達と遭遇することもあるのですが、
そんな人達を見ていて自分が感じてしまうのは、
『この人、本当は弱くて自信がない人なんだろうな』ということ
『いつも何かを恐れて生きているんだろうな』ということ
でも、当の本人はそういった認識や自覚がない人がほとんどかもしれません。
まあ、薄々そんな自分に気づいている人だとしても・・・
自分の中で自信のないことを自覚しつつ、それを隠そうとするため
他者をこき下ろたり、勝手に他者の能力を軽視することで相対的に自分を
上げようとすることにいつも必死
これを「仮想的有能感」と言います。
弱みをつつかれるのが怖いし、自分よりレベルが高い相手に論破されてしまう
のも怖いから、やたらと自分の得意な領域のみのトークを自分のペースで
進めたいので相手の話を聞くのも上の空でやたらと主張しまくる
皆さんのまわりにもそんな傾向が強い人いませんか??
仮想的有能感が高い人ほど、何よりも自分が弱い存在だと思われたくない
でもそれって”偽りのプライド”であって、実は日々それに自分が振り回されている
という現実に自分自身が気づけてないんでしょうね
最近では、『マウントをとる』という表現がありますが、
それに関しても、同じような見解になるのかなと思っています
相手より優位に立ちたい心理がマウントをとるという行為につながると
思うのですが、その人をそうさせている根源的なものは・・・
『心の奥底に存在している”恐れ”』であり、自己防衛本能なのでしょう。
脳科学者として有名な澤口俊之先生から教えてもらった人間の本能的資質・・・
『原始的な怒りは、恐れから引き起こされる』ということらしい
虚勢を張りがちな人によくあるパターンなのですが、
他者に対してはとても厳しくあたるのですが、自分に対してはとても甘い
相手に指摘するのはいいのですが、それを自分でできているかと問われたら、
反論できないことも多い
そうなるのは、本人の弱みを見せることになるので、そう問われるような
隙を与えないようにやたらと話しまくる人が多いのでしょう。
でも、それって、百戦錬磨で実力のある人がみたら、
頑張って虚勢を張っているだけとバレてしまうんですよね~
このように弱くていつも何かに恐れを感じている人は、
相手に自分の弱みを極力見せないようにすることに一生懸命な日々。
そして、より強く見えるように立ち振る舞うことに一生懸命な日々。
そのような人と本当に強い人の差は何なのか?
『弱みも見せられる強さ』ではないでしょうか
本当に強い人は、自分を強く見せる必要もないし、強く見せようなんて思っていない。
だから、いつも余裕があって、自然体でオープンハート
そして、あえて自分の弱みも見せることができる。
それが本当の強さなんだろうなと自分としては思っています
弱さと恐れの中で、いつも世間やまわりに反論して戦い続けている人がいる一方で、
本当に強い人はまわりと戦う必要なんてないんですよね。
つまり、『本当に強い人は戦わない、戦おうともしていない』
虚勢を張って生きている本当は弱い人って、主義主張は強い人が多いのですが、
そうやって発信はしていても、実は本当の意味ではクローズハートなんだろうな
と思います
『仮想や偽りの自分で生きている』
そういうクセみたいなものがついてしまって、
今の自分が仮想なのか偽りなのかさえわからなくなっている
自分を深掘りするのもなんだか”恐れ”があってそこまで考えることからも
無意識レベルで逃げている
どこでも誰にでも虚勢を張り続けていたり、相手に食って掛かる人を見ると、
自分はそういう感じで見てしまいます。
『強く見せようとすればするほど、弱さを露呈している』ということ
なかなかそういう人が自分のありさまに気づいて、改善していけるか?
というと難しいのかもしれませんが・・・自分の思いをお伝えしてみました。
自分もまだまだ人間として発展途上中。
いつも余裕があって、自然体でオープンハートで、弱みも笑顔で見せられる
本当に強い人間に近づいていけるように、意識しながら日々過ごしたいと思います。
お読みいただいた方の何かのヒントと未来のハッピーに少しでもつながれば幸いです。