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売上アップと価格設定とブランディング ~価格アップの意味と意義~

20200826

経営コンサルタントとしての活動の中で、あらゆるニーズやオーダーに
対応してはいますが、やはり基本的には、その会社や組織の業績アップ
というものがメイン
となります

業績アップといっても、いろいろなアプローチ方法があるのですが、
基本的には、売上&利益アップをどうしたら実現できるのか?
という課題に対する施策を検討して手を打っていくことになります

その中で、『価格設定』という検討要素がでてくることも多いのですが、
その業界の中やこれまでのやり方や慣習に埋没していると、その部分の
発想や考え方も凝り固まっている方が多いなと感じることがあります

いわゆる、商品やサービスの価格というものには、相場やスタンダードや平均値
というものが存在するわけですが、なんとなくそのあたりで価格設定している
方々も多いのではないでしょうか?

そういう方の特徴や傾向で感じることは何か?

『平均や最大公約数をセレクトするクセ』

ある意味、これは人間の心理でもあります
松竹梅理論などもありますが、多くの人が真ん中をセレクトしますからね。
そしてそれが悪いということではないのですが、上記の考え方の傾向がある
経営者のお店や商品やサービスを見ていると、あらゆるものが平均値程度
になっていることが多いような気がします。

その結果として、その他大勢と違いがあまり感じられないビジネスになりがち
なんですよね。

そこで発想の転換が必要ではないでしょうか

まわりと同じくらい、もしくは少し安くして・・・という発想から

『まわりの2倍の価格でこの商品とサービスを売るには
 何を変えなければならないか?』

まわりと同じくらいで、同じ価格だとどうしても思考が平均化しがち
なのですが、思い切って、2倍の価格で売るというテーマが与えられたら、
人の思考はそれまでの視点や視野では足りなくなります。

これが、とても大事だと思っています

2倍で売るというフックがあることによって、現状の商品やサービスを
大きく見直して、更なる付加価値をどうしたら作ることができるかという
発想につながっていく
からです

本来は常に上記のような思考を持ち続けることができて、それを経時進化
することができていれば、簡単に業績や売上って下がらないと思うのですが、
人間ってマンネリ化したり、いつのまにか思考が摩耗していることに
気づかなかくなっていたり・・・

『思考のマンネリ化が工夫のマンネリ化を招き、業績のマンネリ化につながる』

そんな感じですかね~

1つの大事な視点は・・・
『いくら価格が高くてもお客様が喜んで購入してくれればそれは適正価格である』
ということ。

そこに挑戦していくプロセスがビジネスを進化させていく上ではとても大切
なんだと思っています。

ちなみに、わかりやすい事例で言えば・・・
皆さんもよくご存じの”ディズニーランド”の価格設定
ちょっと調べてみました。

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開業した1983年の1デーパスポートの価格が3,900円
そして、それから37年経過した2020年の現状の1デーパスポートの価格が8,200円
37年間で価格が2.1倍になったことがわかります

 もちろんいきなり価格を2倍にするというのはインパクトが強すぎる場合、
長期的視点を持って、プライスアップしていく戦略が重要だという事例だと
思います。

ちなみに、先日このブログでも紹介して我が家の娘が先日ランドセルを購入させて
もらった”土屋鞄製造所”も同じような価格調整を行っていますね

自分は以前からのファンでいつもメルマガなどで商品チェックしているので
わかるのですが、私が財布を購入した5年前くらいと比べると、
確実に全体のプライスラインが底上げされてきています。

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ちなみに、私が購入した財布の場合・・・
当時購入した価格が今は、約1.3倍くらいになっていますからね

でも、この2つの事例を単純に価格の視点だけでとらえてはいけません。
時間経過の中で、ディズニーランドも土屋鞄も着実に多くのファンを増やし、
ブランド構築をハイレベルで進めることができたからこそとれる価格戦略
だという
ことですね。そこがビジネスを進めていく上での大事なスタディーポイントでしょう

中長期的に、その商品、サービス、運営組織のファンを増やし続けること。
そして、ファンがある程度のボリュームまで増えてきたら、更なる上位層の
ファンに絞り込むための価格調整を行っていく・・・

おそらく、価格アップの部分で離れていった方々もいるけれど、
それと引き換えにより強烈なファン層を維持することも実現している
これがいわゆる『ブランディング』の本質ではないでしょうか。

価格アップ施策とブランディングはとてもつながりが深いということですね

 今日は、業績アップコンサルティングの現場から、
価格設定という切り口をフックに、ビジネスブランディングの本質的ポイント
について整理してみました。皆様のハッピーにつながれば幸いです

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