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“できる人”の共通項シリーズ ~心の動きを推察する力~

20200422

今日は、ちょっと久しぶりになってしまいましたが

”できる人”の共通項シリーズを書きたいと思います

以前いくつか書いたのもはとりあえず以下に貼りつけておきますので
ご興味とお時間のある方はクリックしてご一読下さい、

『”できる人”の共通項シリーズ ~リアクション&レスポンススピード~』

『”できる人”の共通項シリーズ ~感覚を取り込む力~』

『”できる人”の共通項シリーズ ~聞く力=傾聴力+質問力~』


職業柄、いろいろなビジネスパーソンと接することが多いのですが、
経営トップから幹部クラス、中堅リーダークラス、新人社員や学生さんまで
含めるとその階層レベルもけっこう幅があります

そんな状況において自分自身が気を付けていることは、各人、各階層で
意識の温度差や今までの経験値が違うので、こちらがそこにある程度
合わせていくということ
ですね

それは、自分の人生プロセスの中で学生も新人も中堅も幹部もトップも
一応経験してきている
ので、ある程度それぞれの立場における感覚や意識差
みたいなものはわかりますからね

極論を言ってしまえば、『人の気持ちは、皆違う』ということですよね。
立場上同じ括りとされる経営者の人達でもぜんぜん意識や価値観は違いますから

今回の”できる人”の共通項についてですが、

例えば、仕事における企画力や新しいアイデアを出すのが得意な人がいて、
どんどん企画&アイデアを提案するので一時的にそのまわりにいる人達から
とても優秀な人というイメージを持たれていたとします

しかし、時が経つにつれて、その人の企画がプラン通りに実現されなかったり
成果があまり上がらなかったりということで、優秀な人という評価が下降していく、
そして、最終的には職場で浮いた存在になっていく

そんなパターンけっこうありませんか?

『提案はするけれどカタチにできない人』・・・このパターンですね

ここで見落としていけないのは、
多くの企画やアイデアは、その人1人で進めることはできないということ。
その職場や組織にいる人達の協力がなければ進めることが難しいということ。

特に、大きなプロジェクトの企画などになればなるほど、そこに関わる人の
数も増えていきます。

企画やアイデアをカタチにしていくためには、多くの人達と協力して
意見交換などもしながら進めていく必要があるのですが、
そのプロセスがあまり上手にできない人が上記のパターンにはまってしまう
人なんだと思います

ここで登場する今回のキーワードが

『心の動きを推察する力』

”できる人”は必ずこの能力が高いように感じています

関わる人達の心の動きを推察して、適格な言動や行動ができることで、
たくさんの人の力やエネルギーを効果的に活用することができる。
だからこそ、大きな成果につながる可能性が高くなる。

上記のパターンに陥る人は、残念ながら企画力・提案力があっても
心の動きを推察する力が欠如しているので、最終的に一人よがりになって
自分が理想としてイメージしていたプランの遂行ができないわけです

そして、挙句の果てには、自分以外の誰かや何かのせいにして責任回避を
しようとしてしまう 
『自分の企画は完璧だったのに・・・』と

自分の反省も含めてお話ししますが・・・
自分は前職のサラリーマン時代に、26歳でチームリーダーというポジション
与えられました。もちろんそのチームに課せられる数値目標は必達したいですし、
まだ20代の若造が年間で数千万円も粗利を確保しなければならない
というプレッシャーがあり、その1年間は後輩やプロジェクトで関わるメンバーに
かなり厳しく指導したり、ハイレベルな仕事の要求をしていました

正直、まだ実力もなく余裕がないので自分自身を成立させるので精一杯で、
まわりで支えてくれている人達の心の動きを推察できるような状態でなかった
ことは今になればとてもよくわかります。でも、当時は本当に精一杯でした

なんとかギリギリでチーム目標は達成させたのですが・・・
そのチームのメンバーとは残念ながら良い関係を築けなかったと今はとても反省
今振り返ると、あんな上司やだろうなと思いますし、いつも自分の立ち居振る舞い
にメンバーがビクビクしていた雰囲気があったことも否定できませんしね

まあそんな状態でしたから、今その当時のメンバーとはまったくつながって
いません。まさに自分の未熟さが招いた結果です

これが自分の反省を踏まえたよろしくない事例でしょうね

だから、『人の心の動きを推察する力』を発揮するためには、その人自身が
ある程度、精神的にも肉体的にも成熟かつ安定していなくてはいけないということを
この経験を通じて学びました
そのためには基本スキルを上げることも当然ですが必要条件となります。

相手やまわりの人たちの気持ちがわかるということは、できる人になるために
とても重要な能力だと思っています。

そもそも、あらゆる仕事やビジネスは、社内における上司や先輩、同僚や後輩、
社外においては、お客様、業者、パートナー企業など、必ず『相手』が存在します。

仕事上のいわゆる技術(スキル)が優れていることは良いことですが、
できる人は、それに加えて、仕事で関わる人達(相手)の『心の動き』を感じ取り
推察して、その相手が力を発揮してくれるために適格な言葉かけや働きかけが
できる人だと思いますね

では、その力はどうしたら高めることができるのか??

ということになりますが、まずは、『共感性を高める』という必要がある
でしょう。

共感性とは、『相手の喜怒哀楽などの感情を自分のことのように理解できる能力』
ですから、まさに相手の心の動きを推察できる能力そのものですよね。

この共感性については以前このブログで書いた内容がありますので
そちらを以下に貼りつけておきます。(クリックしてご覧ください)

『共感性はコミュニケーションのベース ~直接会話する機会を増やそう~』

この記事にあるように、直接する会話の量が大切になります。
もちろん、それは幼児期に形成される割合が大きいのですが、大人でも主体的に
意識してトライしていけば私は遅くないと思っています

そして、そこでプラスα意識してトライすると効果的だと思っているのは
会話をしながら、その人の心の動きを推察する習慣をつけていくということです

笑っていても、心根は怒っていたり、イライラしている人だっています。
いつも怒っているようには見えるけれど、とてもやさしい心の持ち主もいます。
喜怒哀楽が激しくて心の動きがわかりやすい人もいれば、真逆でわかりにくい人もいます。
ネガティブ思考で、あらゆることを否定してしまう人もいます。
楽観的で、あまり深く考えずなんでもOKしてしまう人もいます。

会話の頻度と量を通じて、相手を理解していくとは、常に心の動きを推察しながら
その人の特徴をつかんでいくことではないでしょうか

”本音と建前”という言葉があるように、その人が発信する言葉だけ拾っていても、
その人の本音ではないかもしれません。
だから、自分はその人の表情や視線や動きなども含めてその人の心の動きを
感じとるように努めています

そして状況に応じて、その心の状態に寄り添ったアドバイスや協力やサポートが
できたら信頼度も上がっていくでしょう

つまり、人の心の動きを推察する力が高まるということは、人の役に立てる
確率が高まるということ
なんだと思います

逆に、心の状態や動きの捉え方が間違っていると、よかれと思ってやっている
ことが、その相手にとっては余計なお世話だったりする・・・
これって、コンサルティング現場の相談内容でけっこう多かったりするんですよね

『聞いてもらいたいだけなのに、やたらアドバイスをしてくるんですよ・・・
 しかも、その内容を聞いていると自分が否定されているように感じてしまう・・・』

『結局いつも上から目線なんですよ・・・しかも、だらだらと話が長くて、
 何を言いたいのかよくわからない・・・』

そんな感じですね。

私が今まで出会ってきた”できる人”は、人の心の動きを推察しようと日々努力
している人達ですね 
逆にちょっとまずいな~と感じる人は、自分を理解してもらうことに
必死な人なのかな~と思います。

『理解してもらおうと必死な人と、理解してあげようと努力する人のどちらの選択肢
 をとって時間を過ごしていくのか?』

それが、できる人になっていくための分かれ道なのかもしれません。

ということで、今日は”できる人”の共通項シリーズを書いてみました。
今後の自分磨きの参考になれば幸いです。

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