感性(センス)を磨いていく時代 ~常にバランス調整を意識する~
コロナウィルスの影響により企業やお店の倒産
リアルにニュース等で増えてきていますね
自分も会社の経営者として、とても刺激的で他人事ではない状況です。
現状ニュースで登場している案件は、おそらくコロナ以前から業績不安定
で、その状況に今回更に拍車がかかってしまったものである傾向が高い
ように感じています。
しかし、今後、上記パターンではなく、今まで安定経営を継続してきた
ところでさえも、この状況下で止む無く・・・というパターンも増えてくる
のではないでしょうか
特に売上に占める固定費(地代家賃&人件費等)の割合が高い業態は厳しいでしょう
それと連動する流れで、いわゆるリストラによって職を失う人が増えることも
避けられないかもしれません
こういう話を続けるととてもネガティブになるのでこの辺で話を切り替えましょう。
まあこんな状況の中で今日は以下のようなテーマ・・・
『どんな未来が来ようとも、力強く生き抜いていく
そして、安定的な経済活動を維持できるようにするための方法は??』
こうやって書くと少し小難しく感じてしまいますが、要するに・・・
これから生きていく上でどんなことを意識したり、
どんな力を磨いていった方がよいのか? というお話。
もちろん上記に対しては各人様々な考えがあると思います。
だから、絶対的な話ではなく、私の個人的見解として書きたいと思います。
要約してしまうと・・・
『左脳的思考と右脳的思考のバランスが大切』かなと思っています。
自分の経験則で言えることは、学業成績が優秀な人が必ずしも仕事ができるとか
生きる力があるとは限らないということ
いろいろな学業成績優秀な方々に会ってきてはいますが、
すべての人がハッピーな生活をしているかというと・・・そうでなないですね。
そこで、左脳と右脳のバランスが大切という考えに至る上で
自分が以前から参考にしているメッセージが以下となります。
【著書:ハイコンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代から抜粋】
未来をリードするのは、何かを創造できる人や他人と共感できる人、
パターン認識に優れた人、そして物事に意義を見いだせる人である。
これからは、創意や共感、そして総括的展望を持つことによって
社会や経済が築かれる時代、すなわち「コンセプトの時代」になる。
仕事上の成功を収められるか、生活に満足を得られるかは、
この「6つのセンス」に大きく左右されるようになる。
「6つのセンス」とは、デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがいだ。
新しい時代を動かしていく力は、「ハイ・コンセプト」「ハイ・タッチ」である。
「ハイ・コンセプト」とは・・・
◎パターンやチャンスを見出す能力
◎芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力
◎人を納得させる話のできる能力
◎一見ばらばらな概念を組み合わせて何か新しい構想や概念を生み出す能力
「ハイ・タッチ」とは・・・
◎他人と共感する能力
◎人間関係の機微を感じ取る能力
◎自らに喜びを見出し、また、他の人々が喜びを見つける手助けをする能力
◎ごく日常的な出来事についてもその目的や意義を追求する能力
これまでの時代を象徴する能力、すなわち「情報の時代」を引っ張ってきた
「左脳的」能力は、今日でも必要ではあるが、もはやそれだけでは十分とはいえない。
そしてかつては軽視され、取るに足らないものだとみなされた能力、
つまり創作力や共感、喜び、意義といった「右脳的」な特質が、
これからの世の中で大きく飛躍できるか、もがき苦しむことになるか、
を決める重要な要素になってくる。
この内容については何度かこのブログで掲載していますが、繰り返すという
ことはそれほど自分の中では共感している内容ということだからです
経営コンサルタントとして、業績の良い組織、悪い組織を見てきていますが
上記にあるような、いわゆる”センス”の差がそこには影響していると実感しています
それが、現代の成功するマーケティング活動の肝になっているように感じる日々ですね
上記に記載してあるようなハイコンセプトでハイタッチでセンスあるカタチを
世の中に表現したり発信できている個や組織は上手くいっているところが多い
それは、業態はそんなに関係ない気がします。
教育の現場では、『非認知能力』という言葉で表現される能力も上記に
数多く含まれています。
機能だけでなくデザイン性を付加していく
⇒実用性に有意性を付け加えた新しい付加価値創造
議論ばかりしているのではなく、物語・・・
⇒相手を納得させる話ができる能力を身に付けていく
個別よりも全体の調和を重視していく
⇒バラバラなものをつなぎ合わせて価値を作り出す能力
論理ではなく共感
⇒より支え合い高め合える人間関係を構築できる能力
まじめだけではなく遊び心
⇒笑い、ユーモア、リフレッシュが健康面、仕事面に恩恵をもたらす
モノよりも生きがい
⇒人間を動かす「動機」というエンジンは、生きがいの追求にある
上記の6つの感性(センス)を磨くことが大切だとこの本には書いてありますが、
どうしたらそれらを磨くことができるのか? なかなか簡単ではないでしょうね。
この本の訳者である大前研一さんのメッセージには・・・
「6つの感性」が弱いと思ったら、そこであきらめてはいけない。
自分とちょうど対極的な人間と仲良くやることが大事だ。
しかし、日本人はそこが下手だ。「類は友を呼ぶ」で同じような発想を
する人間だけで群をなしてしまう。それではダメだ。
自分とはまったく対極的な人と仲良くいろいろなことを語り合って物事を
創造していく。頭が”片利き”の人は、こういう人間関係の工夫によって
付加価値を高めていかななくてはいけない。
とあります。
自分としてはこれを『異から学ぶ』という表現でお伝えしています。
伸びない人は、自分の固定概念や思い込みを打破する機会を自分で
避けてしまう人ですよね
つまり、恐れやプライドが邪魔をして異から学ぶという機会を
自分に課さないということ。その結果として、悪い意味で群れる習性がある。
でも、そこで得られるプラスαはあまりないわけで・・・
それに加えて、これは自分が20代くらいから思っていることなのですが、
『人生で大切なことはバランスである』
バランス理論と呼んでいますが、たくさんの人に会ってきて、たくさんの組織
と関わってきて、やはり上手く行っていない1つの要因は、バランスを崩している
ということなんですよね
それは、いろいろなバランスが存在していて精神的バランスだったり、
思考のバランスだったり、時間のバランスだったり・・・
いろいろな要素を見ていくと、どこか不足している、無理が生じている・・・
だから、負の連鎖がそこから始まってしまう
安定していて、信頼されている人の特徴の1つは『バランスが良いこと』
それも、上記にあるようなあらゆるバランス調整が上手なんですよね~
自己バランス調整を怠らないようにする日々の具体的で効果的な行動が
対極的な人との時間だったり、異から学ぶ姿勢であったりということだと
自分としては認識しています。
そのような人達からの情報や意見などがそのときのバランス調整に
役に立つということですね。
いつの間にかバランスが悪くなっている自分に気づかないで過ごしていると
上手く行かないでしょうし、おそらくそんなときはなんらかのシグナルが
その人に与えられるので、そこに敏感であることも大切でしょう
もう1つの自分が大切にしている考え方としては、
『すべてを自分で無理してやろうとしないでいい。
自分の不足分を補ってくれるような人達との関係を大切にすればいい。』
これも、楽しく賢く生きていくための自分なりのバランス理論ですね。
そして、上記のような思考を持って日々を過ごしている方のほうが
人生で成功している方が多いように感じています。
互いに敬意を払いながら、いろいろな人と協力的関係を築けている状態
を確立できている人達が成功しているのかなと思います
『時代が求めるセンスを磨き続けること、そしてあらゆる部分での
バランス調整を常に意識して自分自身の不安定な時間をできるだけ
少なくすること』
あらためて、こういう緊急事態で不安定で苦しい時期だからこそ
明るい未来に思いを馳せることも大切だと思います。
今日は、未来に向けて何を大切していきたいか?という視点で今自分が
考えていることを少しメッセージにしてみました。