前回は、距離感をメインテーマにしてブログを書きましたが、
今回は、距離感から派生して『空間』について書きたいと思います。

『空間認識能力』

物体の位置・方向・姿勢・大きさ、形状・間隔など、物体が三次元空間に
占めている状態や関係を、すばやく正確に把握、認識する能力こと（Wikipedia）

この能力は、人によってもちろん差がありますし、よく言われるのが
男性は地図を見るのが得意で、女性は地図を見るのが苦手・・・という見解。
実は、男女の脳の中で最も差がでるのが『空間認識能力』なんだそうです

男性は家族を守るために、外敵の位置を把握する必要が強く
そのために空間認識能力が発達した
また、狩りをするために獲物の位置を正確に捉える必要性の中でその力が発達した
という話がありますが、確かにそれはそれで納得できますよね。

そして、スポーツをするにも、勉強をするにも、仕事をするにも、できる人と
できない人を分ける大きな要因になる力だとも言われています

確かに、自分のまわりの状況や相手との位置関係、そして球技であればボール
の方向や強さなどが正確に把握できる選手とそうでない選手ではもちろん
プレーの質に差がでるでしょう
軽くキャッチボールをしただけでも、なんとなくその差はわかるような気がします。

日常生活の中では、よく転ぶ、よくモノを落とす、道に迷いやすい・・・
そんな人はその能力がちょっと乏しい人なのかなと思います
例えば、車の運転なんかでもその差は大きいなと感じます
駐車が苦手な人、よくぶつけたり、こすったりする人、ハンドル操作が不安定な人
それも、この能力の乏しさから発生しているんだろうなと思います

その論理でいくと、車の運転が上手な人は、スポーツも勉強も仕事もできる人が多い
これは自分の仮説ですが、経験則としてはある程度当たっている気もします。
（完全とはいいませんが・・・）

この『空間認識能力』ですが、遺伝要因が70％もあるようです
だから、親がその能力に乏しいとかなりの確率でそれが子どもに遺伝してしまう
しかし、残りの30％はトレーニングで伸ばすことができることも事実

だって、スポーツや勉強や仕事の各分野で、成功するか否かに大きな影響を与えている
能力だとすれば、その力を高いレベルにしたほうが人生が豊かになるわけですよね

日々、幼児教育の現場にいる時間が多い自分にとっても、そして、2人の子ども
の親としてもやはりそこは無視できないところです。

じゃあどうしたらいいのか？？

そんなに小難しく考えなくてもいいようですね。

例えば、子どもたちの日々の生活習慣の中に以下のような要素を意図的に
増やしてあげるだけでも効果があるらしいです

絵を描く
部屋を片付ける
目を閉じて何かを想像する（イメージする）
ジグソーパズルやブロックで遊ぶ
スポーツ観戦をする　など

昔は元気に外で遊ぶ子どもが今よりも多かったし、その環境の中に
空間認識能力が自然とトレーニングされる要素がたくさんあったのかなと思います
しかし、バリアフリー化の現代では、ある意味、空間認識を高めるという意味
では環境のレベルが下がっていると考えてもいいかもしれませんよね

これらは、脳的に言うと、右脳をトレーニングするということになるようです
空間認識能力は、右脳がつかさどる能力だと言われています。
その中でも右脳の直感力を鍛えることが重要みたいですよ

確かに、各分野の一流やトップレベルの人たちって、理屈や論理ももちろん
大切にしているのかもしれませんが、あらゆるポイントを直感でわかってしまう
ような感覚を持っている人が多いような気がしますね

それが、またよく言われる『名プレーヤー名監督にあらず』にもつながって
いる１つの要因なのかななんて・・・
だって、直感って教えられないですからね～

でも、トッププレーヤー同士だと、互いに説明しなくても分かり合える
通じ合えるものがあるんだと思います

よくイメージトレーニングってありますが、それもある意味「空間認識能力」
の領域なのかなと思いますね

『目に見えないものやこれから起こるだろう未来を想像する力』

やはり想像する力は夢を持つこと、自分のビジョンを明確にすることで
より高めることができるのではないでしょうか

つまり、スポーツでも勉強でも仕事でもイメージする力がとても重要だと
自分では思います

『想像して創造する』

人間って毎日、毎時間それをしているんだと思います。
そして、想像のレベルが高く、それを高いレベルで創造（アウトプット）できる人だから
世の中で価値があるとか一流とかトップレベルとか言われるんだと思います。

それを成していくための、ベースとなる力として『空間認識能力』が
あるとしたら、人生を豊かにするための力であることは間違いないでしょうね
だから、日々トレーニングする意義は多いにあるでしょう

今日は、『空間』というテーマから自分が考えたことを整理してみました。