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コンサルティングの現場から ~アプローチ分析&情報収集~

20191114

昨日と本日のコンサルティング先は、幼稚園。
幼稚園から依頼されるコンサルティングテーマは多岐にわたりますが、
やはりメインとなるのは、いわゆる『園児募集』

園の収入構造は、そのほとんどが保育料と補助金で成り立っています。
つまり、園児が集まらなければ、経営的に厳しくなるわけで

そして、基本的には11月1日が入園申込日ですから、多くの園で、
次年度の新入園児数がどのくらいになるかという結果がこの時期にでます

ということは、次年度1年間の収入がどのくらいになるのかも同時に
わかるということですよね。
その結果に一喜一憂しているのが、各園の現況ということになります

そして、この時期にコンサルタントとしては、園児募集の結果を分析
して、次年度や未来への適格な対策を練っていく時期でもあるわけです。

そこで基本的に行うのが『入園アプローチ分析』

どんなビジネスでも、お客様がいて成立しているわけで、その会社やお店が
提供する商品やサービスを購入したり、体験したりする上でお金を支払って
その生業が成立していると思います。

お客様がその店の商品やサービスを知って、購入や体験というゴールに
到達するまでにはそれぞれプロセスがあって、そのパターンは様々でしょう

幼稚園や認定こども園の場合は、保育園のように行政が子どもを各園に振り分けて
くれるというシステムではなく、園児募集は各園が自分達で対策を練って行い
地域の中からその園が選ばれるように努力しなければ、園児は入園してくれません

マーケティングの基本として『AIDMA(アイドマ)の法則』は有名ですが、
消費者の消費行動における心理プロセスとして以下のような流れがあります。

Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)

→ Memory(記憶) → Action(行動)

つまり・・・

①認知してもらうステージ
②好きになってもらうステージ
③買ったり、使ったり、体験してもらったりするステージ

そんな心理プロセスを考慮して、各種ステージにおける適格なマーケティング戦略
や施策を考えましょう
ということですよね

幼稚園の園児募集マーケティングに上記の概念を当てはめてみると、

①のステージで一番大きな大切な要素が『地域における評判&口コミ』となります。
それに加えて、WEBサイトの内容と質をメインにした広報活動が重要ですね。

②のステージで、重要なのが『子育て支援&未就園児プログラム』となります。
その園に興味を持った方々が更にその園を知って好きになってもらうためには
園に直接足を運んでもらって、肌でその園の風土を感じてもらい、そして楽しい
体験を定期的にしていただく機会を提供していくということですね。
今、多くの園で、そのために親子教室やイベントなどの機会提供がされています
もちろん、園見学などもその1要素と考えることができます。

③の手前で一般的に開催されるのが『入園説明会』
そこで願書が配布されて、11月1日に願書申込というステージを経て
入園というゴールに到達するわけです。

なので・・・

何でこの園を知ったのか?(紹介? WEBサイト? 兄弟関係?)
どんな接点があったのか?(見学? イベント? 親子教室?)
接点があったうち、何人に願書が配布されて、そのうち何人が入園したのか?
地域はどこが多いのか? 昨年や数年前とどんな変化がでてきているのか?

それらを詳細に分析することで、

よりどこに力を入れてアナウンスすべきか?
各ステージにおいて、不足していることは何なのか?

がわかりますね。それを次年度や未来への進化へとつなげていくわけです

いわゆる『PDCAサイクル』を毎年しっかりまわしていきましょう!!
といえば当たり前に聞こえると思いますが、その当たり前をできている
園が以外と少ないんです

分析するといっても、分析するための情報がなければ当然できないわけで、
今日の園は、対象者の名簿はあるのですが、なんと子どもの”生年月日”を確認して
いなかったので、学年別に名簿を分けられず・・・

つまりそれでは正確な分析ができないんです。

『アプローチ分析の大前提は、その分析に必要な情報を的確に収集すること』

なんですよね

また、せっかくの接点を通じて、いただいた未就園児保護者の
メールアドレスがあるにも関わらず、タイムリーな情報提供ができていない・・・
何のためにアドレスを書いていただいたのか?? 実にもったいない
そんな園も以外と多いかもしれません。

①のステージから②のステージへの導く仕掛けや施策が弱いということです

ただやるのではなく、ちゃんと目的と意図をもって活動をすることで
成果や結果につながりやすくなると思いますね

幼稚園だけに限らず、この『アプローチ分析とそのための適格な情報収集』
はあらゆるビジネスで大切な要素ではないでしょうか。

コンサルティングの現場でいろいろなところに足を運びますが、
そんなことは、当たり前にやっていて、かなり緻密なシステムで
分析をして、業績向上に活かしている組織もあれば、そんなことはしたことない、
そして、どうやったらいいかもわからない、めんどくさいからやらない・・・
という組織もあります。

その差は相当あるなというのが実感するところですね~

会議や打ち合わせに同席する機会も多いのですが、成果や結果を出している
組織やチームは、何かを決めていくために必要な情報や分析結果があって
それをベースに話し合いが行われる

その逆に、どうも成果や結果につながらない組織やチームの特徴は、
とりあえず集まって、なんとなく課題について話して、なんとなく反省した気分
でその時間が終わってしまう

それぞれ、それが当たり前になっている。

つまり、『当たり前のレベルがぜんぜん違う』ということです。
日々異なる組織やチームと関わるコンサルタントという仕事をしていると
とても強く感じることの1つです。

今までそこまで緻密に『入園アプローチ分析』をしたことはないけれど
一度ちゃんとやってベースを作っていきたいという園の方がいらしたら、
分析だけ毎年お手伝いしている園もありますので、ぜひお問い合わせ下さい。

【お問い合わせ先】
 株式会社クロスライフパートナーズ
TEL:080-4098-3326
E-mail : info@crosslifepartners.com

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