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心理的安全性とパフォーマンスの関係 ~居場所と軸足と安定~

20190218

今日のコンサルティング現場は、東京都にある幼稚園
夕方からは正職員全員が参加しての研修会・・・

冒頭は、園長先生から、今年度の反省を踏まえた次年度の経営方針に
関するメッセージが語られました

そして、バトンタッチして私から先生方に向けた講義だったわけですが、
この園の状況としては、園児減少が続いていて、次年度も今のままでは
減少してしまうのではないか・・・という状況

いろいろな要因がからまって今の状況を招いているのですが、
過去を変えたり、過去に戻ることはできないわけですから
「じゃあこれからどうしていくの??」という具体的な未来への舵取りが
大切になりますよね

私の見解では、園児募集の施策展開の前に、園の組織内のマインド改革の必要性
を感じていた
ので、その件について少しだけ先生方にメッセージをおくらせて
もらいました
 
園児募集に向けた、施策として手を打っていることは間違っていないのですが
効果がでる園とそうでない園があります。
その差はどこにあるのか??

それは、先生たちの心の中に課題があることがほとんどかなと思っています

それらの施策を行っていく必要性を感じることができていない。
自分で考えず指示されてやることですから、ほとんどの人がやらされ気分。
自分事ではなくどこか他人事のように思っている。

その結果、前向きなエネルギーではなくネガティブな気持ちが強い。

まああげればきりがないですが、そんな状態で何をやってもあまり効果的に
機能はしませんよね~

そして、今日いくつかキーワードを出して話した中の1つのキーワードが

『心理的安全性』

これは、Googleが約4年間かけて、生産性の高いチームの特性を調査した結果、
生産性が高いチームとそうでないチームの違いを生み出している要素として
一番大きな影響因子となっていると公表して話題になっているものです

『心理的安全性』とは・・・

 「チーム内の1人ひとりが、安心して自己開示できるような状態」

チーム内で自分が思っていることを言ったり、自分の意見を発言したりしても
その職場での人間関係が壊れてしまうような心配をしないでよい風土があること

と言ったらいいでしょうか

その園には、個別のヒアリングなどを通じて、上記とは真逆の風土が歴史の
中で根付いてしまっていて、そこからなかなか抜け出せていないのが
課題だと思っていましたから、あえてその話をしました。

「うちの職場、なかなか若い人が意見言わないんですよ・・」
「影でなんだか人の悪口を言っている人がいるんですよ・・・」

という相談内容はけっこう多いのですが、つまりそれは、その職場内で
『心理的安全性』が担保されていない証拠となりますよね

すなわち、生産性やパフォーマンスが上がりずらい状態であるとも言えます。

以前このブログで『絶対的安全地帯』という言い方で同じような見解を
整理したことがあります。以下にそちらを転載したいと思います。

『人が安心してチャレンジするためには、絶対的安全地帯が必要』

これは私なりの見解ですが、人が目の前のことに全力でチャレンジ
するためには、たとえそれが失敗したとしても、絶対的に支えてくれる、
戻ってくることができる人や場所を手に入れていることがとても重要な
ポイントだと思っています


その絶対的安全地帯が家族であったり、兄弟であったり、親友であったり・・・
それを手に入れていない人間は、あらゆることに全力でチャレンジできない。
だから、成長や成功のステージにあがっていきにくい。


もちろん、頑張る原動力は自分で作り出すことが大前提ですが、
それを支える”絶対的安全地帯”の存在も必要条件だということです。


それに加えて重要なことは、

『絶対的安全地帯として、自分を支えてくれている
人達を絶対に裏切らない行動や生き方をするということ』


それを、一般的には恩返しや恩送りと言いますよね。

それは、何かモノをプレゼントするというレベルではなくて、
その人が見ていないときでも、人として恥じない行動や生き方を
徹底してやりきるということではないでしょうか


その結果として、世間やまわりから評価されたり、ほめてもらったときに・・・

『自分を支えてくれている人のおかげです!!』

と言えるかどうかが、人間の器でありレベルなように思いますね~
それは、その人がどんな環境や人達の中で育ってきたかで決まります

その結果として支えている親や家族や兄弟が間接的に評価される。
それが本当の恩返し・恩送りなんだと思うのです。

教育やしつけというものは、そこにつながっていくことが大切でしょう

そんなメッセージを以前書いたのですが、自分の経験則から導き出した
1つの見解が、Googleが時間をかけて行った調査結果として導き出した
ものと近かったということは、なんだかスカッとしましたね

それと同時、「やっぱり間違っていなかったな」という確認もできました。

やはり、人間が持っている力を存分に発揮していくためには、
自分が絶対的に安心・安全だと思える”居場所”が必要ですし、それが
あることで、軸足が安定すると思うんですよね~。

カラダもそうですが、やはり軸足が安定するとパフォーマンスは上がります。
つまり、それはいろいろな可能性にチャレンジできる条件なのかもしれないなと・・・

まあ、とにかくチームとして改革のポイントは『心理的安全性』の維持
言葉で言うほどその改革は簡単ではないことはわかっていますが、
遠いようで、業績回復の一番の近道だと自分では思っているので今日お伝えしました。

段階的に、そのような環境に近づけるためのお手伝いをしていきたいと思います

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