読解力と絵本の重要な関係!! ~日々の積み重ねが差を生んでいる~
10月も後半に入り、だいぶ秋めいてきました。
読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋・・・そんなことを言われる時期ですね
あるネット記事をたまたま読んでいたら
『世の中に読解力のない人間が多すぎる』
というテーマに対する対談をしていて、ある程度共感するタイトルだった
ので、読み進めていくと、教科書に書いてある内容をも理解できない学生
が増えているという話がありました
確かに、かなり昔の話になりますが、自分が大学生の頃、バイトで家庭教師
をしていた中学生がいました。国語の現代文の理解が乏しいだけなら
まだしも、例えば英語を教えているときに日本語で書いてある文章を英訳する
問題があったのですが、その日本語の意味がわかっていない・・・
数学を教えようとしている時、その設問内容自体を理解できない・・・
だから、英語、数学の内容に入る前に足止めをくらってしまう。
そんなことがあったのを思い出しましたね~
その記事を読み進めていくと、文脈も行間も理解しきれていないから
その文章が伝えようとしている真意を理解できない人が増えている・・・
つまりこれは相手とのコミュニケーション中でも起こっていること。
その結果として、リアクションや反応を間違ってしまったり、
無意味で勘違いな炎上がけっこう発生したりするケースが増えているというお話
確かに自分もそう思います。
逆に解釈すれば、そういう人は読解もできないから、自分の意見や想いも
整理して相手に伝える機能も乏しい傾向があるでしょう。
つまり・・・
『インプットが弱い=アウトプットも弱い』
そういう公式が成立していると考えられます
同じ状況で、読んだり聞いたりしていても、その人が理解できているレベリング
というものはけっこう個人差がありますよね。
1を聞いて10を知る人もいれば、10を聞いて1しかわからない人もいる
では、その差のベースはどこから発生してしまうのか?
という話に展開していったのですが、それは”読書習慣の不足”が原因になっていて
それを更に作り出している要因は、
『幼児期にたくさん絵本を読んでいたか否か』という見解に・・・
自分も幼児教育の現場に日々身を置いていますが、当然”絵本の読み聞かせ”
というものの重要性についてもわかっているので、共感性が高い話ですね
このような話は小さなお子さんを持つ親であればなんとなく耳に触れたこと
はあると思います。絵本の読み聞かせに関しては、ある程度の研究も
されていて、その積み重ねが、子どもの創造力や想像力を育み、言語能力を高め、
人間関係をも豊かにするなどの効果が報告されています
自分はどうだったか?と考えてみると、日々絵本を読んでいたかどうかは
覚えていませんが、自宅にある程度の絵本があったことは確かですね。
そして、自分の中で一番印象に残っている絵本はこちら・・・
『ねないこ だれだ』
これだけは、今でもよく覚えていますね~
おそらく、自分があまりちゃんと寝ない子だったということかもしれません
母親がよく読んでくれて、いつもちょっぴり怖かったような思い出はあります。
そして、小学生になるとまわりの友達は、「少年ジャンプ」「少年・ヤングマガジン」
などを読んでいる人達が多かったのですが、自分が密かにはまっていたのが・・・
なぜか『4コマ漫画』の数々・・・
今でも実家に行くと、本棚にレアな4コマ漫画が多数並んでおります
もちろん、「キャプテン翼」や「キン肉マン」の漫画も並んでいますが
我が家の本棚でそれよりもスペースをとっているのがこれらの4コマ漫画
おそらく親戚の叔父さんからプレゼントしてもらったのがきっかけで
ハマっていったような記憶があります
当時からちょっと変わっている少年だったようです。
でも、この4コマ漫画が以外と自分にとっては、読解力を高めるツールに
なっていたのかな?なんて思うこともあります
その対談記事の中にも”画像と文章を一緒に取り込む能力のトレーニングが必要”
という話があったのですが、4コマ漫画ってまさしくそれだと思うのです
4コマしかないなかで起承転結を成立させるために、無駄なものはいっさい
省いて、かなり少ない言葉で表現しなければならない
だから、読み手もその絵と文章から作者のメッセージを推察して読むことが
求められる
それが子どもながらにおもしろかったのでしょうし、ほんの数秒で
完結していってどんどんそれが繰り返されていくスピード感も好きだったかも
しれません。たかが4コマ漫画ですが、されど4コマ漫画・・・
4コマ漫画をここまで語るのもなんだか変ですけどね
話は戻りまして、読解力ってインプットする能力のベースになっている
力なので、人間の基礎力としてとても重要な力だと思います
それが、日々の積み重ねの中で差がついていく・・・
幼児期や学生時代に日々楽しく何かを取り組んでいること自体が、
それらを培うトレーニングになってたら一番いいと思いますね
それらのベースづくりとしての「絵本の読み聞かせ」
もちろんただ読めばいいというわけでもないですし、楽しく学んでいくための
工夫は必要になると思いますが、将来の力につながっていく大切な機会と時間
であるとあらためて考えされられました
たまに、夜寝るときに「パパ読んで!!」と言ってくれるので、
できればたくさん読んであげようと思うのでした
最近、娘は、かってに物語を自分流にアレンジしながら読んでいくセンス
がついてきたようで、それはそれで大したもんだなと思います。
これも、想像力&創造力が育ってきている証拠でしょうかね??