BlogHappy Mind Creator

めんどくさいを楽しめる人になる!! ~なんでも外注はやめておこう~

20181004

毎週火曜日の23時から放映している

『所さんの世田谷ベース(BSフジ)』

所さんの人生の楽しい生き方やセンスみたいなものが
垣間見れる番組としてちょこちょこ楽しんでいます

先日、テレビを見ていたら、ある町工場の職人さんが
所さんがふと語った一言に救われたと・・・その言葉とは??

『めんどくさいって実は楽しいことなんだよね!!』

所さんからかなり細かいオーダーの仕事の依頼があり、自分だけでは
対応できないので、いろいろな職人さんに声をかけてなんとか仕上げた
ときに言われた一言

その職人さんはそれまで、正直大変だなとかめんどくさいなと思って
その仕事に取り組んでいたらしいのですが、その一言を受けてから
めんどくさいことを積極的にやっていこうと決心したそうです

それから、ジリ貧だった会社の業績がどんどん伸びていったという話

確かに、生きていればけっこうな頻度で”めんどくさいこと”に遭遇しますよね
日々、食器を洗うとか洗濯を干すとかたたむ、お風呂掃除などもその類でしょう

例えば、先日の台風のあと、街のガソリンスタンドになぜか車の行列が・・・
よく見てみると、給油の行列ではなく洗車待ちの行列
至るところにあるガソリンスタンドで同じような現象が起こっていました。

完全なガレージがある家は別でしょうが、外置きの車はもれなく久しぶりの
大型台風の影響で、かなり汚れてしまいましたよね~

我が家もガレージはなく、カーポートがあるだけなので、あの台風レベルだと
雨風を防げるレベルではなく、自分用と奥さん用ともにかなり汚れました

しかし、自分は自分で洗車するのが好きなタイプなので、
ガソリンスタンドに行くこともなく翌日に2台ともきっちり時間をかけて
洗車しましたね。しかも綺麗に仕上げることを楽しみながら

でも、洗車がとても”めんどくさい”と思っている人も多数いることでしょう
時間もかかるし、濡れるし、自分もちょっと汚れるし・・・
そんな人達がガソリンスタンドに結集していたんだと思います。

こんな事例のように、同じことでもそれを”楽しい”と思える人もいれば
とても”めんどくさい”と思う人もいる

そして、この世の中”めんどくさい”と思って、何かそれを解決する手段や方法
はないかとインターネットをたたけば、レベルはさておきなんらかの方法は
ほとんど見つかるんではないでしょうか

そして、自分の中の”めんどくさい”を外注していくのが
普通になっているのかもしれません。

『めんどくさいの外注化』は、メリットとデメリットがあるので
それをよく考えて活用していくのが賢さなのかなとも思っています。

個人的には・・・
なんでもかんでも外注するのはよろしくないなとも思っています。

今までの自分を振り返ったときに思えることは、

「めんどくさい何かから学んだことがたくさんある」という事実。

今思えば、まだ力不足や経験不足や知識不足だった頃、たくさんの”めんどくさい”体験
をしてきましたが、だからこそそこに工夫が生まれ、知恵が生まれで自分の力が
蓄積されてきたことを実感しています

そして、それをすべて外注していたらどうなっていただろうと・・・
おそらく、その場はクリアできたけれど、その時間が自分の成長にはつながって
いかないでしょうね。

その当時、こんなことがありました・・・

ある上司の経営勉強会の新人アシスタントとして、その勉強会に1年間同席
させていただいていたとき、自分のミッションはその勉強会の講義レポート
を作成すること
でした

月に1回開催される約4時間程度の講義を一言一句聞き漏らさず、かつわかりやすく
少々編集してレポート化する仕事は、実際にやってみるとかなりのハードワーク

当時、ICレコーダーなんてなかった時代ですからカセットテープに録音した内容を
ウォークマンをカチカチと止めたり、ながしたりしながら
すべて雑紙の裏面に書き出します。
4時間の講義をそのような方法で書き出すと、20時間以上はそれに費やすことになります。
だいたいいつも、A4用紙に30枚~40枚ほどのボリュームでしたね。
だから半年くらいでウォークマンのボタンが悲鳴をあげて故障していました~

そして、その手書き原稿をすべてパソコンに編集しながら打ち込む作業(ワード編集)
そこには、当日黒板(ホワイトボード)に書いた板書の内容も加味していきます。
その作業にまた20時間程度を費やしていたように記憶しています
そして、先輩の最終チェックを受けて、ようやくレポート完成となるわけです。

上記の仕事をやるために与えられている時間は、3日間・・・
だから、計算上どうしても徹夜しながらの作業を強いられました

なんでこんなことを書いたかというと、これを自分は2年間毎月やり続けた
わけですが、当時は他の業務もどんどん重なってやらなければ
いけなかったので、本当に”めんどくさい”ことでした

しかし、今になって思うことはこのプロセスが自分を一番成長させてくれた
と実感しています

上記の2年間の”めんどくさい”体験は、正直なところ実際に講義を受けている
受講者よりも何倍も学びの深い方法だったとも思います

そして、2年経過して、後輩にそのミッションを譲ったときに事件は起こった
なんと、その後輩がその作業をテープ起こし業者とパソコン打ち込み業者に
外注しようとしたのです・・・

だから、私は怒りました

「ただの作業として捉えるのではなく、
 学びのチャンスだという認識でこの仕事に取り組んでほしいと。」

その上司の意図がわかってないですし、新人クラスに
それを頼んでいるという意味を理解しないといけませんよね

こんな事例のように、今の時代、自分の学びのチャンスをいつのまにか
外注してしまっている人って多いのかもなと思ってしまいます

めんどくさい中に工夫が生まれ、学びが生まれてくるとしたら
それを楽しんでやれたら一石二鳥ですし、それが実は成熟度の高い人間の
成せる技なのかもしれませんね

当時、毎月徹夜しながら30枚~40枚のレポートを作成していた自分には
正直楽しみという要素はあまりなかったと思います
当然まだまだ未熟でしたから、必死でやるしかなかったんでしょうね。

そんな、めんどくさいことを肩ひじはらず楽しんでやりこなせるような
人間になってこその成熟なのかなとも思ったりします

洗車が学びにつながるかはわかりませんが、楽しんでやることによって
その車への愛着がわいてくることは確かですね

所さんのように、肩ひじはらずにめんどくさいをちょっと自分の楽しみ
にしながら、それでいて一般の人の何十倍も稼いでいる・・・
そんな状態で、さらっと共感できる格言や名言を語れる人に自分は
憧れます

自分も経営コンサルタントという仕事はしていますが、肩ひじはって
くそ真面目に何かのメッセージを強くエネルギッシュに主張しすぎるスタイルは
あまり好みません

自然体でいて、遊び心もありながら、人のそばに寄り添えるスタイルを
自分らしさにしていけたらと・・・

いつまでも、めんどくさいことでも、楽しもうとできる、
いつも余裕のある素敵な人間でありたいものですね

所さんからそんなことを学ばせてもらえたような気がします。感謝。

0

一覧を見る