一時的ブームの落とし穴?? ~変化と進化なきものの末路~
高原リゾートからの絶景
先週家族で行ったキャンプの帰り道に『清里』に立ち寄って
行ってきたのが、『清里テラス』
冬場はスキー場として賑わっているサンメドウズ清里が
サマーシーズンに運営している標高1900mの天空カフェと癒し空間
サイトもハイイメージ&ハイセンスで作られていて上手だと思います
頂上の展望テラスからは、標高日本一の富士山と二位の北岳を同時に
見渡せるのですが、当日は靄がかかっていてクリアには見れず・・・
リフトに乗って昇り降りするのですが、雪景色でなく
緑いっぱいの景色の中でリフトに乗るのも気分がいいものです
4歳の長女と2歳の長男もリフト初体験
子どもが一緒に乗ると落としてはいけないと少々緊張感がありますね。
長男に『怖いんじゃないの??』と何回も聞いたのですが、その都度
『怖くない!!』と2歳男子なりに強がっているのが可愛かったです
自然の豊かさという強みを活かしてサマーシーズンも上手に運営
している『清里テラス』。故にたくさんの人たちでにぎわっていましたし
我々家族も良い気分転換ができました・・・
しかし、清里エリア全体を少し車で走ってみて思ったことと、衝撃を
受けたことは、
『一時的なブーム&バブルの末路』
実は、清里テラスに行く前に、いくつか清里エリア内にある施設に足を
運んでみたのですが、どこも楽しく過ごせる要素を感じることができず、
最終的にちゃんとリサーチをしてたどり着いたのが『清里テラス』だったのです。
特に、かつてタレントショップなどが並んで、ものすごいにぎわいを見せて
いた清里駅前の今は・・・にぎわいという言葉は遠い昔の話であり、
まさに”閑散”という雰囲気
ある程度、それはそれで予想していましたが、そこまでひどいとは
思っていなかったので、自分の中では衝撃でしたね
売物件、テナント募集の張り紙があちらこちらに、シャッターがしまっている
店が多数・・・
これが、まさに現実的な一時的ブームの落とし穴だと思いましたね
タレントショップ効果などもあって、メディアが取り上げた話題性という
強みはあったが、それを失った場所の末路がそこにはありました
清里というフレーズのブランド力は、昔のイメージを持ったまま
現実的にそこに足を運んでいない40代以上の人達には残っているかもしれませんが
一度、足を運んでみると、もろくも崩れていくことでしょう
「遊ぶスペースがたくさんあって、家族連れにはとても良い!!」
とネットに情報が掲載されていたので、最初に行った場所は・・・
駐車場の白線も見えず、その他施設も歯抜け状態で、あらゆる部分のメンテナンス
不足、人の手が行き届いていない箇所から醸し出る雰囲気が満載・・・
だから、そこに足を踏み入れることはありませんでした。
かつては、素晴らしい場所だったのかもしれませんが、その魅力を維持
していけるマンパワーの不足を感じずにはいられません
活性化のアイデアを出せる人も単純な人手も枯渇しているのでしょう
家や部屋や施設等でも、そこを人が使わなくなったり、人の出入りが途絶えたり
すると、途端に古くなっていき、汚くなっていきますよね、
まさにそんな感じでしたね~
『萌木の村』という施設もそれなりに集客をしていましたが・・・
個人的には、そこにしかない魅力みたいなものは感じられず、我が家族が
そこに滞在することはありませんでした。
交通網も整備されて、昔に比べていろいろなところからのアクセスは
しやすくなったことは事実でしょう。しかし、それも1つの落とし穴なんですよね。
交通網が整備されて、便利になるということは、人が移動する商圏が広くなる
ということでもあります。それは何を意味するかというと、
競争相手が増える、競合が増えるということになります
交通網が整備されて、人が来てくれると思ったらその逆に人が外に出て行ってしまう
現象が起こっている地域や事例なんていくらでもありますからね~
『話題性だけでは、一度は人を呼び込めても、リピートはしません』
本質的にそこに行きたい、行くべき魅力、目的、他では体験できない何か
がないと人は何度も足を運んでくれないからです
そして、その本質的な魅力をベースに、時代に合わせて変化と進化を
繰り返していけるアイデアと実行力が、そこにいる人達に求められます。
しかし、今回の”清里”の地には、残念ながらそのような要素を感じることが
できませんでした
都心にはない大自然、高原リゾートとしての魅力的なベースは持っているのに
もったいないな~と思いましたね。
私は、以前の会社の上司に『成功体験の逆襲』という言葉で教わりました。
かつての栄光や栄華にかまけて、そこから抜け出せない人達の末路・・・
成功体験にすがっているといつかその逆襲が待っているわけですよね
逆に言えば、一時的な大成功は、ある意味危険であり、人の心をおかしく
してしまうという戒めだと思います。
かつて、自分への戒めも含めて、思考の整理整頓シリーズで書いたメッセージ
があります。
【人間は変化することが難しい、だから変化できる人が輝ける!!】
人間は変化することが難しい。
誰かに褒められる機会があったり、良い評価をしてもらったり・・・
そんな今の自分に満足している人はそこからまた変化する必要はないと
思うかもしれない。
しかし、今は一生続かないという絶対的なルールを見失ってはいけない。
今は一瞬であり、もうすでに過去になっているということを。
過去の栄光はまぎれもない事実かもしれない・・・
そして、そんな栄光にすがりながら生きていくことはできる。
本人はいい気分に浸っているのかもしれない。
しかし、時間の経過とともにまわりの人達の評価は変化していくことでしょう。
あの人は昔すごく輝いている人に見えたんだけど・・・
あの時は憧れの存在だったんだけど・・・
いい気分に浸りすぎていると、その本人は自分へのまわりの言動や態度が
いつの間にか変化していることに気付かなくなってしまう。
大事なことは、一瞬一瞬に輝き続けられる人間でいようと努力すること。
それがわかっている人は常に進化していくこと、チャレンジしていくことが大事だと
考えて行動している。
自己満足、現状満足という言葉と誤認に常に危機感を持って日々を過ごしている。
人間は変化することが難しい。
しかし、あなたのまわりに輝き続けている人がいるとすれば・・・
その人は変化し続けている人に他ならない。
それが、自分を大切にするということなんだと思う。
あなたは過ぎ去った過去の自分を大切にする人になりたいですか?
それとも、今と未来の自分を大切にする人になりたいですか?
人という表現をしていますが、これはチームでも組織でも地域でも施設でも
すべてに当てはまることだと思います。
今回、家族旅行をしながらも、清里の地で感じたことを自分なりに
整理しておこうと思って今日はブログを書いてみました。
輝き続けるということは難しいことなんですよね~