SPECIAL ONE CLUB 「LCA国際小学校&プリスクール見学勉強会」
- 2018.01.25
- 講演&研修SPECIAL ONE CLUB
昨日は、弊社が主催する幼稚園の園長・後継者・幹部対象勉強会
「SPECIAL ONE CLUB」が開催されました
今回の企画は、見学勉強会。
見学勉強会とは、時代を索引する企業や教育施設や組織に直接ご訪問
して、肌で本物に触れながら学ぶということ。
昨日のご訪問先は・・・
神奈川県相模原市にある株式会社が特区制度を活動して設立した
現在は、小学校とプリスクール(幼稚園)の運営がなされ、
入学金100万円、授業料年間120万円という設定にも関わらず
入学希望者が定員オーバーしている人気
そして、この学園に子どもを入学させるために、地方から引越して
くる人もいるという人気
昨日も、ホールにて小学校の入学説明会が開催されていて、
保護者の方々が熱心に耳を傾けていました。
そんな、教育の現場からいろいろな学びを得ることで、自分の園
にも活かしていこうと、勉強好きのSPECIAL ONE CLUBメンバーが
集まってくれました。
その様子は、学園のホームページにもすでに掲載してくれています。
以下をクリックしてご覧ください。
「幼稚園研修会SPECIAL ONE CLUBの方々が来校されました」
小学生260名、幼稚園児100名の規模での運営となりますが、
ただいま生徒が急増しているとのことで、教室が足らず・・・
近い将来に、建て増しをする計画が具体化しているそうです
少子化のご時世、各地の小学校が統廃合する中で、
こんな学園が存在するのは、異常現象ですよね
だからこそ、学ぶ価値があると思って企画させてもらいました。
朝10時にご訪問して山口学園長にご挨拶した後は、施設見学の時間
写真は外部に出さないようにとのお願いがありましたので控え
させてもらいますが、最新のアクティブイマージョン教育の現場を
生で感じたメンバーは、いろいろなことに刺激を受けていましたね
プリスクールは、年長2クラス、年中1クラス、年少1クラスの体制で
近い将来には1学年1クラス体制(25名程度)での運営にしていくそうです。
各クラス担任2名体制、そしてすべて英語で過ごします。
ネイティブの先生たちと子どもたちが楽しそうに英語の歌を歌ったり、
絵本を読んだり・・・いわゆる日本でやる教育カリキュラムを英語に
置き換えたとイメージしていただければよいと思います。
もちろん、園児はほとんどが日本人です。
そして、小学校は1年生~3年生の授業は、国語以外はすべて英語。
4年生~6年生になると、受験対策として日本語でやるべき授業と英語で
やるべき授業を精査して行っています。
いわゆる、インターナショナルスクールという位置づけではなく
『真の国際人教育を実現する小学校』であり、文部省の教育要領を
ベースにした一条校となります。
だから、特別なカリキュラムというわけではなく、日本の普通の
小学校で勉強する内容を英語で学ぶというスタイル。
教師は、世界各国から集まったネイティブの先生たちが中心で
日本の教師免許を取得している方もいらっしゃるそうです。
英語はもちろんですが、日本語も皆さん比較的できる方々が多いようです。
子どもたちが先生の話を理解しながら先生とナチュラルに英語で会話を
しているシーンを見ていると、自分も幼稚園や小学生の頃、こんな環境に
身を置いていたらぜんぜん人生が違ったのかもしれないと・・・
そして、施設見学の後は、山口学園長の講義をお聞きしました。
今回もダイジェスト的にはなりますが、そのポイントを少し整理
させていただきます。
【LCA国際学園 山口紀生学園長のお話しから】
~LCA国際学園ができるまで~
(公立小学校の教師時代)
・横浜国立大学教育学部で学生をしていたときに、実は、”芸術家”に
なりたいと思っていた。しかし、それでは生計が不安定だということで
強い思いがあったわけではないが、教師になった。
・公立小学校の教師として1年目・・・自分のやりたい授業をやりたいように
できていたのですごく楽しく仕事ができていた。
EX)スターウォーズの話を1日中子どもたちにしていたなど・・・
・しかし、キャリアが増していくにつれて、制約されることも増えて
自分の中でだんだん、物足りなさを感じるようになっていった
・子どもたちに、「夏休みに何をやりたいか?」と質問をしても
やりたいことが明確に言えない子どもたちに直面したときに、
何かがおかしいと感じた。
⇒そして、6年が経過したときに、先に何も決まっていないが退職を決意。
(私塾「LCA」の設立)
・退職してしばらくは定職にもつかず、アルバイトなどをしながら
暮らしていたら、体調も崩してしまい、そんな時間を2年間くらい過ごした
・そんなある日、近所のある人から子どもに何か教えてほしいとの
オファーが舞い込んだ、そこで考えたのは・・・
⇒公立校ではできなかったことをやりたいということ
・学校ではできなかったことをやるという決意と条件のもとに
私塾「LCA」を設立した
⇒いままでの制約の中でできなかったのは”危険なこと”=”おもしろいこと”
・体験型教育をベースにいろいろな企画をしていった
EX)自転車で東京から山中湖まで行ってキャンプして釣りをする
北海道を自転車で1周しよう!!
・そんな教育活動をしている中で、それまで感じなかったことを
実感することができた・・・それは「子どもの命を預かっているという責任」
⇒それを実感したとき、この仕事を一生続けようとまさに思えた瞬間だった
・北海道まで行ったら次はどこかと考えたら、選択肢は”海外”しかなかった
⇒英語が話せるわけでもないが、人から人に縁をつないで、海外に
子どもたちを連れて行き、ホームステイや湖でのキャンプなどを企画
・そこで子どもたちを見ていた時に強く感じたことは・・・
『英語でコミュニケーションが全くとれない』という事実ともどかしさ。
(英会話スクール立ち上げ)
・海外での事実ともどかさしさに直面して、これから子どもたちに何が必要かと
考えて、行動に移したのが”英会話スクールの立ち上げ”(1990年)
⇒自分が得意なことではなく、まったくできないことを仕事に!!
・しかし、英会話スクールを立ち上げてそれなりに継続してきて10年が経過
したときに、感じたことは・・・
⇒「思い通りに話せるようにはなっていない」
「思いを英語で伝えられるレベルには導けていない」ということ
・やはり、1週間に1回のスクールでは話せるようにならないことがわかった
⇒英語を使う環境が日々まわりにないと実際には英語は話せない
⇒日常的に英語を使う環境づくりということで考えて、思いついたのは
各教科の授業を英語で教えればいいんだ!!ということ
・その授業が大成功して、子どもたちもモチベーション高く授業に
臨んでくれるようになった
(プリスクール&小学校設立)
・2000年にプリスクール(幼稚園)を設立
⇒1日4時間の英語漬けでヒアリング能力がある程度のレベルまで
成長してくれることはイメージできていた
・プリスクールを卒園した後の受け皿がないので小学校も作ってほしいとの
声を保護者からたくさん言われるようになり・・・
⇒2005年に「LCAインターナショナル小学校(無認可)を設立」
・小学校といってもプレハブの建物で寺子屋のイメージでのスタート
⇒自分のやりたい教育内容を説明会で一生懸命お伝えしたところ
説明会に100人くらいの人が参加してくれて入学金80万円の無認可の
小学校にも関わらず43名の入学者が来てくれた
・2015年に現在の新校舎に移転をして、プリスクールと小学校を統合
⇒現在、最初の卒業生がちょうど大学受験の年齢になっているが、
日本のトップ大学に続々と合格している
⇒卒業時には、ほとんどの子どもが英検2級レベルの力をつけている
(英語教育について)
・2020年から英語教育改革がスタートして、小学校・中学校・高校での
教育が強化されていくとは思うが、このままの体制では実際に英語を
自由に話せるようなレベルにはならないと思っている
・だからこそ、LCAで培ってきた英語教育のノウハウをより多くの子どもたち
に展開していくことで、『日本の英語教育を改革したい』と考えている
・英語を習っているけれど、なかなか話せるようにならない理由は何か??
『習う⇒慣れる⇒試す』
このプロセスが継続されることで話せるようになるが、現在の日本の英語教育は
習うというプロセスだけで、慣れるための環境設定、試すための環境設定に
課題がある
・慣れるとは、繰り返すこと、そしてリズムでカラダで習得していくこと
⇒英語を考えたり、意識して使っているようではダメで、無意識に反射
してしまうレベルまで繰り返してカラダに刷り込んでいくことが大切
・試すとはそれらを活用するリアルな実践の場を提供してくことである
⇒実は、試す環境をつくるという意味では外国人との接点が必要となるが
習う、慣れるというプロセスにおける教育は、日本人のほうが優れている
・だから、日本人の教育力を活かした教材開発を進めてきた
⇒つまり、日本人で英語があまり得意な先生であっても、その教材を上手に
活用してくれれば、子どもたちの英語力を飛躍的に成長させることが
できる教材が必要だと考えた・・・
・そこで開発されたのが『メトロラーニング』
そして、この教材を使って、実際に英語が得意でないLCAの先生が
登場して、模擬授業をやってくれました。
やはり体験するのが一番いいですよね。
そして、すぐに導入したいという園長先生もちらほら・・・
教材の提供のみならず、講師の派遣や、教材を活かすための機材も
提供することは可能のようです。
数十年の英語教育実践とそのノウハウが凝縮された教材は
やはりかなりハイレベルだと感じました
日本人の先生が発音する必要はまったくなく、タッチパネルで
すべて操作できて、ネイティブの発音が自由自在に発信されます。
ご興味ある方は弊社でもよいですし、直接LCA国際学園に
お問い合わせ下さい。
といったことで、いろいろ皆さんと学びの多い1日となりました。
それにしても、自分の想いをこのレベルまでカタチにしてこられた
山口学園長の生き様に一番刺激を受けます。
普通の人であれば、いろいろな理由をつけて、制約があるから・・・
などとあきらめてしまう場面が何度もあったでしょう
自分ももっともっと熱い想いで、チャレンジしていくことが大切だなと
感じましたね。
また、山口学園長にご依頼して何か企画させていただこうと思っています。
お楽しみに
山口学園長をはじめ、LCA国際学園の皆さま、この度は大変お世話になり
ありがとうございました。感謝