BlogHappy Mind Creator

サードプレイスの必要性 ~良質なスイッチが求められている~


IMG_5923

先週の朝8時、表参道のスターバックスの風景・・・

CLPとは別に取締役をさせてもらっている会社の社長と
朝ミーティングをするために訪れました。

その社長と定期的にしているミーティングスペースは
決まってこのスターバックス

互いの自宅の中間くらいにあるということが大きい要因ですが、
とても居心地がいい空間であることも確かですね

スターバックスが事業コンセプトの核として採用しているのが
「サードプレイス発想」であることは有名ですよね

そもそも「サードプレイス」という概念は、アメリカの社会学者
レイ・オールデ
ンバーグによって提唱されたものです。

スターバックスが日本に進出してきたことで、その概念が
日本の中で知られるようになっていったことは間違いないでしょう。

ファーストプレイス(家)とセカンドプレイス(職場)の中間を結ぶ存在
としての機能を追求し続け、ハード(店舗デザイン)ソフト(人材育成)の両面において
その思いをカタチにしてきた存在・・・
それこそがそれまで世の中に存在していなかった
唯一無二のスターバックススタイルですよね!!

コーヒーを飲むために行く・・・というよりも、我々にように、
居心地の良い空間で気持よくミーティングや打ち合わせをしたいという
ニーズに対しての”サードプレイス”をその空間は見事に提供してくれています

まわりを見渡すと・・・

静かに読書をしている人

パソコンをたたいて仕事をしている人

仲間と語り合っている人

壁を見ながら物思いにふけている人  などなど

まさに、コーヒーを飲むために行くという場所の価値よりも大きい
それぞれのサードプレイスとして活用している人がほとんどのように感じました。

コーヒーももちろん美味しいことは大切ですが、それはスターバックスが
提供しているサービス&商品の一部分であり、それ以外の付加価値が多くの
人を引き付けているということになるでしょう。

『人々はサードプレイス自体に本質的には何を求めているのか?』

なんてことを考えてみると、自分なりの見解では、以下の2つを
求めているのではないかと思うのです。

①切り替えのスイッチやリセット

②自分の状態をより良くするための時間・空間・環境

①②も近似したことかもしれませんが、家庭や職場において感じている
”何か”もしくはマンネリなどから、頭や心のスイッチを切り替えたりリセットしたり
する場所(プレイス)を求めている人が多いと推察することができます

脳科学を通じて学んだことをそこに付け加えてみると、

★うまくいく人は”脳の7つのスイッチ”を効果的に操っている
 (脳のパフォーマンスがどうやったらアップするかを知っている)
リラックスのスイッチ
言葉のスイッチ
のスイッチ
イメージのスイッチ
メロディのスイッチ
アロマのスイッチ
前進のスイッチ

この7つのスイッチが自然と入るように仕組まれている空間こそ、
上記の①②のニーズを高いレベルで満たす場所(プレイス)になるということ

ハード面、ソフト面の両面を活用して、7つのスイッチが自然と入る
場所を創造していけるかが、これからの重要なマーケティングポイントだと
思っています

もちろん、多くの先端企業や組織などは昔から取り組んでいることでもあるでしょう。

どんな空間演出によって人はよりリラックスできるのか
どんな動きや体勢になると人はよりリラックスできるのか
店員やスタッフがどんな言葉かけをするとプラスのスイッチが入るのか
メニューや案内にどんな言葉を使うとそれを読んだ人がプラスのイメージを持つのか
どんなBGM、どんな音色があることで人はプラスのスイッチが入るのか
どんな香りをどの場面で嗅いでもらうことで、その人に必要なスイッチを入れるのか
それらを通じて、その場所に自分がいるだけで、なんだか前進している気分だったり
これから頑張れそうな気分にさせられるか・・・

そんなポイントを今の自分の仕事やお店や組織に照らし合わせてみると
進化の余地が見えてくると思いますね~

そもそも、コーヒーの香り自体が、人の気持ちを落ちるつかせる効果が
あることが実証されています
故に人は自分の気持ちを少し落ち着かせたいときに
コーヒーを飲んだり、カフェで休憩したりするのは本能的にわかってやって
いることなのでしょう

上記①②の実現可能性を高めるためのマーケティングポイントとして
もう1つ自分なりに大切だと考えていることは・・・

何か新しいものを考えたり、アイデアを出そうとするときに、
今あるものをくっつけたり、融合させてたりすることで、
新しいアイデアにつながることもある!!』

ということ、 『コラボレーション』 という言葉で表現する
こともあるかもしれませんね。

自分の領域だけでは不十分な場合、それを実現できる場所や機能を
くっつけてしまえばいいという発想ですよね~

人の根源的なニーズを満たすための場所をつくるために
どんな機能を付加していく必要があるのか??

それをじっくり考えていくことが進化の余地となりますし、
アンテナを張って世の中のトレンドや最先端を見ていれば、
それを実現している人や組織が成功していることが察知できると思うのです

わかりやすい事例として、スターバックスがあるわけですよね。
でも、そんなスターバックスも現状にあぐらをかかず、新業態へのチャレンジを
進めていますよね 
スターバックスのこだわりをより明確にカタチにした業態・・・

『焙煎工場つき大型カフェ』
 =「スターバックス リザーブ ロースタリー」

2014年にシアトルにてカタチとなり、2018年には日本の中目黒に誕生予定ですから
楽しみですよね~

今や図書館にカフェがある、本屋にカフェがあるなんてそんなに
珍しいことではなくなりましたが、
ひと昔前まではそんな発想誰もしなかったわけですよね~

そんな背景もあって、最近、私の専門である幼稚園・保育園に
カフェを併設するなんてことも推奨していますし、それを現実に
カタチにしたいと相談を受ける機会も増えているのです。

実際にはこのブログでもご紹介しましたが、
カフェやパン工房を併設した認定こども園がもう少しで
カタチになると思います。

そちらの記事は以下をクリックしてご覧ください。

⇒『”地域の教育総合コミュニティー施設” ~動きの先手をとる~』

今やスタンダード化されていることも、昔は多くの人が発想しなかったこと
しかし、世の中に新しい価値を創造するということは、
これまでの既成概念や思い込みを打破して、
本質的な価値づくりにチャレンジするという覚悟が必要でしょう

さらに目指したいのは、そうやって創造した場所に集う人々が、
前向きに自分なりのチャレンジをしようと思うきっかけをつかんでくれたら
よりハッピーでしょう。

例えば、スターバックスがこのような成功を築いてきた原点は、

そのビジョン

『世界中の人々をつなげていきたい』

そしてCEOであるハワード・シュルツの言葉に集約されていると言えます。

『私たちはコーヒービジネスを展開しているのではないのです。
 私たちはコーヒーを提供するピープルビジネスを展開しているのです』

あくまでもコーヒーが中心にあるわけではないということ・・・

自分にとっての『良質なスイッチ』
が入る場所やきっかけを人々は常に求めていると思うのです。
だから、これからも今までも、基本的には、ピープルビジネスを真剣に
進化させていく人と組織が成功する
と考えています。

あらためて、CLPのビジョンもそんなに間違ってはいないな~
と再確認しつつ、本日は、スターバックスでの朝ミーティングの中で感じた
”居心地の良さ”から少々、その理由を深掘りして整理してみました~

明日は日帰り大阪出張に行ってきます。

0

一覧を見る