常にバランスを意識しながら調整していく仕事
- 2016.11.08
- MESSAGECONSULTING
今年も残り2ヶ月をきって、だいぶ寒くなってきましたね。
本日は大阪への日帰り出張で、保育園を2園運営している社会福祉法人の
コンサルティングでした。
今日のメインテーマは・・・
・パート職員の採用における具体的施策のアドバイス
・人事考課制度のブラッシュアップに対するアドバイス
最近は、多くの幼稚園・保育園で採用で不安を抱えているところが多くなって
います 今日の保育園では、新卒採用の目途はついたのですが、
パート職員の採用に関しては、まだまだ絶対的な安心ができない状況・・・
広告掲載内容の見直し、それに伴う時給についても見直しました
基本ベースの時給は決定しながらも、各人が担う職務によって、そのベースに
加算があるというシステムです
もちろん、採用に関しては他園よりも時給が高いということが、ターゲットに
プラスの影響を与えることは事実だと思いますが、一方で闇雲に高くしても
経営を圧迫するレベルになると、まずいわけですよね~
ですから、園長先生と電卓をたたきながら、バランス調整をするわけです。
働く側と雇用する側の互いの良い塩梅を探っていくわけですよね
また、今までのコンサルティングを通じて、構築してきた人事考課制度が
存在するわけですが、一度構築したらそれで完成というわけではなくて
時代や組織の状況に合わせて変革していくことで、常なる最適化を
していく必要があります
こちらの保育園では、かなり力を入れて制度づくりをしてきたので、
私が知っている園の中でも、ハイレベルな制度になっていると思っています。
しかし、組織というもの、人というものは常に変化していくわけですから
制度自体も変化をしなければ、効力を失っていくものなのです
今回のキーテーマとなっていたのが、
『ワークシェアリング』という概念ですね。
限られた人員の中で、どのように効率的かつ効果的に仕事を進めていくか?
どのように教育&保育のクオリティーを高いレベルで維持し続けるのか?
そのためには、どのような人事体制を構築したらよいのか?
働くスタイルのバリエーションもどのようなものを用意するべきなのか?
そんな内容に対する意見交換をしながら、
そのための体制やルールをこの人事考課制度に盛り込んでいくわけです
ある程度守秘義務もありますので、詳細はお伝えできませんが、
時代にマッチした制度の進化につながりそうです
このように、自分がコンサルタントとしていろいろな仕事に関わるときに
常に意識していることは・・・
『全体のバランスを考えること』
ですから、誰か1人だけの意見を鵜呑みにすることはありません。
そして、すべての人が完全に満足することを常に実現していくことも無理だと
思っています。
他の言い方では、 『多面的思考』 とも言っています。
そこに関わる多くの人のそれぞれの立場における心理や思いをくみ取って
その時々のベストなバランス調整のお手伝いをしているという感じでしょうか
だから、常に客観的で論理的であることも大切だと思っています。
そして、他園の成功事例をまったくそのまま提案するということはなく、
その組織の状況に合わせてバランス調整やアレンジしながら提案することを
大切にしています
『何かがうまくいかないとき、それは何かのバランスが悪くなっているとき』
個人的にはそう思っています。
先日、弊社主催で開催したセミナーは、”カラダ教育”というテーマでしたが、
カラダもどこかのバランスが崩れて、不安定な状態であれば、最初はなんとか
カバーしていても、その蓄積の時間の中で、どこかになんらかの症状がでてくる
わけですよね。それが腰痛だったり、関節痛であったり・・・
そんなときに、痛みがでている箇所に対処することも1つの方法ですが、
本質的で根本的なことは、カラダのバランスを元に戻してあげることなんですよね~
これは、カラダだけのことではなく、組織もまったく同じだと思っています
『問題に対する対処ではなく、根本的な解決をしていくこと』
これに関しては、以前のブログ記事で整理しているので、興味がある方は
以下をクリックしてお読みください。
⇒『思考の整理整頓シリーズ ”問題対処と問題解決”(ウォンツとニーズ)』
心やカラダのバランス調整力が落ちている自分に気づかない・・・
組織のバランスが崩れだしている兆しに気づけない・・・
バランスがおかしくなっている日常なのに、それが当たり前になってしまっている・・・
それが継続していくと、何らかのマイナスのシグナルがその人や組織の中に
発生することになるでしょう。
ですから、その段階でのバランス調整が必要だと思いますね~
それが自分でできる人もいれば、苦手な人もいるんだと思います。
無意識レベルで何も考えずにできている人は優秀な人なんでしょうね~