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ポジティブステップに見えて、そうでない真実とは??

20161006

9月最終週、そして先週と今週末にかけて、多くの幼稚園で
運動会が開催されています

年間の中でも大きな行事であり、運営側としてはいろいろな準備で
カラダも心もバタバタしている状況でしょう

そして、運動会がひと段落するとすぐに・・・
園児募集の願書配布&申込受付、
新年度に向けたリクルート活動が本格化していきます

ですから、この時期はいろいろなことを同時進行でやらなければいけない時期・・・

そんな時期において、多くの園では、先生方に対する来年度の
”進退伺い”なるものを最終的に確認するタイミングでもあるのです

最近では、そのタイミングが以前よりも早期化傾向にあり、
夏休みの後半あたりで確認をしている園も増えてはきていますが、
昔からよく言われているフレーズが、『運動会が終わった後に・・・』というフレーズ

以前、転職や退職について、このブログで以下のような
メッセージを書いたことががありますのでひとまずそちらを転記します。

人生の分岐点としての転職や退職の相談を受けることは多いですが、
大きなポイントは以下の視点・・・

①次の一歩はポジティブステップなのか
②次の一歩はネガティブステップなのか

ポジティブとは、明るい未来に向けて、更に自分の可能性を広げるために
転職や退職に踏み出すということ。

ネガティブとは、今が嫌だからとりあえず、そこから離れるというようなモノの考え方。

その人と話をしていて、ポジティブなエネルギーを感じとれたら、
前進することを推奨します。
しかし、ネガティブなエネルギーしか感じとれない場合は、
前進することはお薦めしません。

自分の外側に矢印を向けて自分都合優先で何でも考える傾向が強い人は、
他人や職場環境など、自分の外側にすべての理由を作り上げようとします。
そんな人は、どんな仕事をしても、どんな職場環境に行っても、
結局、愚痴や文句を言い続ける人です。

だから、前進したとしても、また同じことを同じように繰り返す人
であることはわかってしまうので・・・
心の中では次の職場に行っても同じだろうな~なんて思って聞いています。
言い方を変えれば、反省をして自己改善する能力がない素直でない人・・・

採用の面接サポートをするときなどもありますが、履歴書を見て、かなりの頻度の転職を
繰り返している人は、そういう視点で要注意人物としてリストアップされることでしょう。
もちろん、転職頻度が多い人がすべてそういう人物だという意味ではありませんよ。

何をお伝えしたいかと言うと・・・『辞め方も大切』
ということです。

辞めるときに、同僚、そしてお客様に惜しまれつつ、そして次のステージに向けて
応援されつつ辞めて行くAさん。
その逆に、「あの人、本当に退職してくれてよかった!!」 「正直、必要なかったよね」
なんて、ひどいことを影で言われながら辞めて行くBさん。
まわりへの影響や余波も考えず、ただ嫌だからという理由で辞めて行くBさん。
 
AさんもBさんも今の仕事や職場を離れることは一緒かも知れませんが、
その未来は大きく異なっていくことでしょう。

  とまあこんな記事(抜粋)だったのですが・・・

(すべての内容を読みたい方は、以下をクリックしてご覧下さい)

⇒ 『辞め方も大切? ~恩を仇で返す人達の悪循環~』

最近、それに加えてちょっと気になったことがあったので、プラスαしておきます

先日、コンサルティングサポートをしている幼稚園の25歳の先生と
個別で面談をしているときに、こんな時期ですから来年度の進退について
迷っている、悩んでいるとの相談が・・・

「自分はたくさんやりたいことがあって・・・」
「外の世界にも目を向けて、たくさんの人と会っていろいろ学びたい・・・」
「もともと、幼稚園の先生に絶対なりたいというわけでもなかったので・・・」
「もっと自分の視野を広げるために異業種に興味がでてきて・・・」

そんなお話しだったので、私のほうから以下の質問をしました。

「具体的に何かやりたいことが決まっていますか?」
「その中で一番やりたいことは何ですか?」

そして私がメモをした回答はこんな感じ・・・

・職人的な仕事も興味がある
・人と直接コミュニケーションをとりながらやれる仕事に興味がある
・旅行が好きだから、それに関連した仕事もできたらいいかもしれない
・自分が頑張ったことにダイレクトに反応を感じられる仕事がやりたい
・ビジョンが明確な人と一緒に仕事をしていきたい・・・などなど

これらのやりとりや回答は、表面的にはポジティブステップに感じる
かもしれませんが、実際に私が思ったことは・・・

『やりたいことがたくさんある』
⇒『やりたいことが明確ではない』=『やりたいことが定まっていない』

つまり、”何がやりたいか自分でわからなくなっている状態”と判断しました

もう少し具体的に自分のやりたいことを明確にする時間が必要ですよね~

何がやりたいか自分でわからなくなっている状態というのは、
明確なゴールがないわけですから、不安定で集中もできず、いつもフワフワ
している自分を感じている時間が多いわけです

ということは、その本人にとっても充実度が低い時間になってしまうのです

最近、こういう状態の人がけっこう存在しているな~と感じています。
大げさに言えば、抜け殻のような感じといったらいいでしょうか・・・

「やりたいことがたくさんある」といったフレーズは、
以外とそういう傾向のある人が多様するフレーズだと思っています。

極端な捉え方をすれば

「やりたいことがたくさん」

=「やりたいことを見失っている」 or 「やりたいことがない」

と解釈してもいいのかもしれませんね(もちろんそうでない人もいますが・・・)

今回取り上げた事例は、どちらかと言えば、ポジティブステップに感じると思いますし、
決してネガティブではないのですが・・・
次に向かうエネルギーに揺らぎや迷いが生じている事例となります。

そんな場合は、あまり焦って次に向かうこと、つまり転職することは
推奨していません。

もっともっと自問自答を繰り返して、本当に自分が何をやりたいのか?
そして、自分が思い描く人生のキャリアプランを真剣に考える時間を
作ることが優先事項でしょう

そのプロセスを経てからでないと、自分の中にエネルギーが補充されませんし、
今と同じ思いをずっと抱えながら
次の仕事とも向き合うことになりかねないですよね~

と思ったので、そんなことをその先生にお伝えしました

なんとなく聞こえのいいあいまいな言葉を、現実からの逃避、まわり道、一旦保留を
コーティングするものとして、使っている人は多いのかもしれません。

しかも無意識に・・・自分では全く悪気はないわけですよね

しかし、なんとなく聞こえのいいあいまいな言葉の真実を突き止めるのが
コンサルタントとしての役割の1つ
ですから、
いくつかの質問を通じて、そこに隠れている真実をあぶりだそうとします。

『ポジティブステップに見えて、そうでない真実』

何もその先生が悪いということではなく、現状のステージが
そのステージであって、そこからどのように進むかが大切という話ですよね

実際に、自分も会社を退職して独立する時、即断即決だったわけではなく
2年間くらいのタイミング調整期間が必要でしたからね~
その期間は本当に大丈夫かとシミュレーションしたり、いろいろと準備したり・・・
でも、最後は”覚悟を決めて腹をくくれるか”それに尽きるでしょうか

転職、退職について最近の現場での体験を通じて、プラスαしておきたいこと
をメッセージとさせていただきました。

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