今だから知っておきたいグローバル教育 ~選択ができる力~
本日は、午前中は一般企業の顧問アドバイザーとしての仕事で、
その会社の社長と1時間ほどのミーティング・・・
そして、午後からは講演を聴講してきました
このブログで定期的に紹介していますが、家族のカラダメンテナンスで
お世話になっている、 『STUDiO PiVOT』さん主催の講演会
講師は、「斉田有太郎氏」
日本で25年間寮制高校教師、教頭の教育経験後に海外生活の経験から
アジア各地の日本人学校、日本人会主催での教育講演や夢をかなえ方セミナーを開催。
社会教育団体「SAWAN」を主宰し、毎年タイ各地でキャンプや植林活動などの
国際貢献・社会教育・環境教育の体験型教育を日本の子どもたちに実施している方です
『STUDiO PiVOT』は、現在活動範囲をアジア圏のタイにも広げており
そんな背景の中で、今回の講演会を企画されたようです
いつものように、自分の復習を兼ねて、このブログで本日の講演内容
を簡単に整理しておきたいと思います。
【今だから知っておきたいグローバル教育】
★2020年の教育改革にむけて子どもたちには何が問われていくのか??★
⇒知識を持っているだけではダメ(=暗記してテストで得点できる時代が終わる)
⇒知識を知恵に転換してアウトプットできる力が重視されるようになる
・日本人の弱さ=『選択する力の欠如』
⇒何かに”わくわく・どきどきできる感情”を持てるかどうかがとても重要なポイント
⇒わくわく・どきどきした後に、それを何にコンティニューできるか
=『選択できる力』 (コンティニュー=つなげること)
・日本が行ってきた『与える教育”の弱点』
~日本人は、インプットはうまいけれど、アウトプットがうまくない~
⇒知識はあるけれど、それを知恵に転換して実際の仕事や生活に生かすことが苦手
⇒自力で学ぶことができる子どもを育ててていく必要がある
・日本人教育の欠点
①自分の考えを持たせる指導の欠如(正解探し=”勉強”というスタイル)
②自分の考えを表明させる指導の欠如(同じ意見、ありふれた意見を言わななくなる)
★他と同じ意見でも、ありふれている意見でも堂々と表明させる指導
★表明したことを評価する指導
それが、子どもたちの『勇気と自信』につながる
欠点を補っていくためには、『アウトプットする訓練』がものすごく重要となる
★日本の子どもは日本を自慢することができない=自己紹介が下手
⇒だからこそ「自己紹介ワーク」をたくさんやらせたほうがよい
(論理的に話す訓練の必要性)
・親の教育はすべて正しい(=親が迷わないことが大切)
⇒母親が世間の情報に振り回される=子どもが不安になる
⇒子育てをすることが人生ではない(大切なことは自分に一生懸命になること)
⇒多くのの子どもは、親には夢がないと思っている
しかし、実際には、子どもは親の夢があればそれを応援するものである
・親の背を見て子どもは育つ(各成長ステージにおける関わり方のポイント)
①乳児期 = 「いっしょに行う」
②幼児期 = 「いっしょに遊ぶ」
③小学生 = 「いっしょに学ぶ」
④中学生 = 「いっしょに考える」
⑤高校生 = 「そばで見守る」(余分なことは言わない)
手をかけ ⇒ 声をかけ ⇒ 目をかけ ⇒ 金をかける(笑)
・5歳までに必要なことは・・・『基礎作り』
基礎作りをするために必要な体験=「魚釣り 虫取り 探検」
この3つの体験を通して、子どもたちが身に着けていくものは何か??
①想像力(イメージ力)
②先を読む力
③論理的に考える力
『知識と体験を融合することで、知恵やアイデアを生み出す力が身についていく』
・褒め育て ~経験していない子どもにはその子にあう一歩を教えよう~
『目先の成長を求めるのではなく、必ずその先に成長があると信じること』
【NG行為】
「がんばれ」 「君にはできる!」はNG
他人の子どもと比較はNG
親のプライド維持のために叱るにはNG
・母と子どものコミュニケーション(即効コーチングトーク術)
~ほめ方のテクニック~
【”I”のほめ】
うれしいな
びっくりしたよ
感心したよ
【”YOU”のほめ】
すごいね
えらいね
よくがんばったね
★ 【”I”のほめ】のほうが望ましいほめ方=子どもが安心する
『根本的に、子どもは親を応援したい生き物である』
・ジャッジを受けた経験が人を強くする
⇒タイでのキャンプでチーム分けをする際には、ドラフト会議という仕組みがある
班長を決めて、その班長が皆の前で自分の班の目指す姿をプレゼンする
それを、聞いたその他のメンバーが、どの班に入るかを自分でジャッジする
⇒例えば、企業などで採用をする際には、学生時代に「生徒会長選挙の経験有無」
について聞いて、経験がある子を採用することを推奨している
(生徒会長になれなくとも、ジャッジを受けた経験をしたことが重要である)
・夢・・・より先の未来を強く描けば、途中は通過点になる(EX夢マップの作成)
(夢の実現を加速するために)
①恥ずかしがらずに人に話す
②紙に書いて大きな声で毎日読む
③具体的な行動に移す
・具体的に伝える力をつける=『時間軸・数量・内容』
①時間軸・・・いつまでに
②数量・・・何をどのくらいのレベルで
③内容・・・どのようにするか
※なるべく具体的に決めることが大切
(ポイント)
★数字と単位をできるだけ入れ込むこと
★3回程度繰り返すこと
・諦める、諦めないという決断は自分でしかできないこと
①データ収集をする癖をつけよう
②自分の力量・ポテンシャルを知ることが大切
EX)△△分あったら、▲▲ができる
(それを知ると時間を有効活用できるようになる)
こんな感じの2時間のパワフルで楽しい講演内容でした
やはり、実際に講演で語っていることを、斉田さんご本人が現実に
カタチにされているので、説得力が違いますよね
ちなみに、自分が講演や研修の内容をノートにメモる際には、その場で
自分なりの意見や言葉の解釈も足しこんで書いているので、ブログには
それも付加して書いています
今回、聴講して強く感じたことは、
自分が普段思っていることはやっぱり、間違っていなかったんだな~
ということ
社会人として、経営コンサルタントとして20代の頃からそれなりの修行を
してきて、いろいろな人に出会い、学び、感じていることを
斉田さんが、また違う角度からお話ししてくれたように思いました
自分も昔、テストになれば、数日前から教科書や資料にラインマーカーで
線を引いて、ひたすら暗記することで点数を獲得するスタイルでしたが、
2020年からは、そのスタイルは通用しなくなるということでしょう
でも、その方向はとても良い方向だと個人的には思っています
もちろん、モノゴトを覚えたり、知識を蓄積したりすることが
決して意味がないとは思いません。
しかし、今までの受験スタイルでため込んできた知識を、実際に社会や
生活で活かすことができなければ、いわゆる「宝の持ち腐れ」ですよね~
そして、そんな人達に仕事の現場やプライベートで遭遇することも多いんですよ~
学歴は素晴らしいのに、なんだか残念・・・みたいな人です
『インプットしたもの(知識)を、良質のアウトプット(知恵)に転換できる力』
『蓄積してきた知識や知見を活用して、問題を解決することができる力』
上記の2つの言葉は同じような意味合いかと思いますが、
グローバルに活躍して、どんなところに言っても人に必要とされるためには、
とても重要な力だと思います。
つまり、それは『生きる力そのもの』ということ
教育施設や教育機関は、知識を学ぶところから、本当の生きる力を身に着ける
ところに進化していく必要があり、それが本質的な価値となるでしょう。
それを実現できる人間が、本物の教師や教育者であるべきでしょう
自分も2人の子どもを持つ親でありますが、
子どもたちには、”アウトプットができる力”を身に着けてほしいですし
自分で何事も”選択する力”を身に着けてほしいなと思います
そんなことを、今日の講演を聞きながら再確認できたように思います。
今日も有意義な一日となりました
学びの時間を提供していただいた斉田先生、そして企画をしてくださった
「STUDiO PiVOT」の平山さん、原田さんに感謝
ありがとうございました