大人のたしなみ!! ~プロトコール(国際儀礼)を身につける~
先日ブログで書いた神戸での研修からスタートした3泊4日の関西出張。
金曜日に東京に戻ってきました。
若いときには、もっともっとタイトスケジュールで全国を飛び回っていたのですが、
最近は3泊もすると少々カラダが疲れ気味
せっかく学んだことも復習する習慣を持たないといつの間にか忘れてしまうので、
このブログを使って復習をさせていただきたいと思います。
”一流の大人への一歩”ということで、今回企画された研修・・・
私的な場面での礼儀を「マナー」や「エチケット」と呼ぶのに対して、
主に国の間の公式な国際儀礼を『プロトコール』と呼ぶそうです。
今まで、マナーやエチケットなどの研修を受けたことがある人は私を含めて多いかも
しれませんが、国際儀礼である『プロトコール』の研修を受けたことがある
人はそんなに多くないかもしれませんね
プロトコールは、正式な国際交流の基本原則ともなるものです。
いつの日か、そんな場面に遭遇したときに、一人の日本人として恥ずかしくない
立ち居振る舞いができること、それが一流の大人としてのたしなみである
そんなコンセプトを持って、幼稚園の園長先生や経営者の方々と
通常ではなかなか味わえない特別な学びの時間を共有してきました。
但し・・・極上のフレンチコースとワインを堪能しながらの講義でしたので、
食べることも飲むことにも興味がある私としては・・・
いつものレベルでノートを書く事ができず、すべての講義内容を網羅できていないことを
ご了承ください
【大人のたしなみ=プロトコールを身につけるために~】
★プロトコール(国際儀礼)の主な原則
①『Rank conscious』 =序列に気を配る
ex)国際会議等での国旗の序列はアルファベット順に並べるのが基本
②『Lady on the right』=右上位の原則&レディーファーストの原則
・原則的右から偉い序列で座る(女性は男性の右側が基本)
ex)例えばレストランに入って女性のコートを脱がすのは男性の役割であり
帰るときに着せるのも男性の役割(店のスタッフからコートを受け取って対応する)
③『Reciprocate』=相互主義の原則(受けた物は返す)
④『Local customs respected』=その国や場所の慣習に合わせる
⑤『多数決原理』=何かを決定する際には多数決で決めるのが原則
★食事の際のプロトコール
・椅子に座る際は、左から入って左から出るのが原則(理由:軸足が左足の人が多い)
ex)結婚式の引き出物などは右側に置かれて、人が出入りしやすいように配慮されている
・一人がテーブルで使用できる横幅は、75cm~80cm程度に決まっている
・食事を食べるときの、テーブルと自分のお腹の間隔は、握りこぶし1個程度(約10cm)
→その位置が一番食べやすいようにテーブルセッティングされている
(乾杯をするときの注意ポイント)
・グラスを合わせてガチャンと音を立てることはタブー(グラスは軽くかざす程度でOK)
・シャンパンやワイングラスを持つ位置は、下のほうを掴むように持ち、小指は立てない
・女性でエチケットと思って、自分が飲んだ箇所の口紅をぬぐうしぐさをするが・・・
それは、”今夜はOKよ”というメッセージを男性に送っていることになってしまう
→エチケットとしては、なるべく口をつける位置を同じ位置にすることが大切
・ナプキンについては、全体を半分に折りたたんで膝の上に置くのが基本
→折りたたんだ口が開くほうを自分のおなかのほうに持ってくる
→手を拭くときには、上から見て、左側をめくって裏側で拭く(汚れが見えない配慮)
→口を拭くときには、上から見て、右側をめくって裏側で拭く(口にナプキンを近づけて拭く)
→中座の際には、ナプキンは軽くたたんで椅子の上に置くのが基本
(汚れたナプキンをテーブルの上に置くと、食事が終わりましたという合図になる)
→食事が終わって帰るときに、ナプキンはきっちり丁寧にたたむよりもラフな感じで
テーブルの上に置くと、”美味しかった”というメッセージになる
→ディナーナプキンは75cm、ランチナプキンは45cmなので、ランチナプキンは半分
ではなく、1/3程度に折って活用する
(食事中の話題についての注意ポイント=以下の話題はタブー)
・政治経済の話題(政党の好き嫌いあり)
・スポーツの話題(チームの好き嫌いあり)
・不幸な話
※基本的にその場が暗くなるような話、個人の趣向が分かれるような話はタブー
※笑う時に口元を隠しながら笑う女性などもいるがその行為はタブー
(内緒話をしているように感じてしまうから)
・基本的に料理はその人の右側から提供されるのが原則
→後から取り分けるものは、左側からでてくることもある
→手づかみで口に運ぶようなパン、サンドイッチ、スコーンなどは左側に置かれる
(ナイフとフォークの使い方について)
・テーブルに置かれている外側から順番に使っていくのが基本
・ナイフとフォークは片方ずつ使うのではなく両方を使って食べるのがエレガントとされる
・ナイフとフォークを皿の上で八の字にして置くと休みの合図
ex)フランス式=皿のふちにひっかけて八の字にするスタイル
イギリス式=ナイフとフォームを皿の中央で八の字にするスタイル
・料理を残すときには、皿の上部あたりに集めて残すのがエレガント
・食事が終わったときのナイフとフォークの置き方は・・・
ex)フランス式=時計の3時15分の位置に揃えて置くのが基本
イギリス式=時計の6時半の位置の揃えて置くのが基本
(食事中の注意ポイント)
・正式には、食事の時間が始まるとデザートの時間までは席を立てないのが原則
→故に、食事前には必ずトイレに行っておくことが基本となる
・スープを食べる際には、もちろん音をたてて食べるのはタブー
→スプーンは手前から奥に動かして、最後はスプーンの側面ではなく先が口に入る
ようにスプーンをもってくるとエレガント
→スープの量が少なくなって傾けてすくう場合・・・
ex)フランス式=手前に傾ける
イギリス式=フランス式とは逆に傾ける
→スープは飲み物ではなく食べ物という定義なのでパンをスープにつけるのはタブー
・パンにつけるバターは、自分の皿の1時の位置に置くとエレガント
・料理が出てくる合間に待っているときは、日本では手を膝に上に置くことが多いが、
プロトコールとしては、両手をテーブルの上に乗せて待つのが原則
→武器などを持っていないことを明確にするため(昔は食事中の暗殺なとも多かった)
ex)金の食器は毒を入れても変色しないためにわからないが、銀食器は
変色して毒が入れられたことがわかるので、銀食器を使うのが基本となった
おそらく、檜山総支配人からもっとたくさんのお話を提供していただいたと
思うのですが、目の前の料理とワインに目がくらんでこのくらいになりました~
なぜ、そのようなプロトコールになっているかという理由もプラスして教えて
いただけたので、聞く側も興味倍増で聞くことができましたね
ちなみに今回のワインラインナップは・・・
★シャンパン=ポロ・ロジェ ★白ワイン=マコンヴィラージュ テヴネ エフィス
★赤ワイン=KENZO ESTATE rido(紫鈴)
カプコンを創業し、アミューズメント産業で成功を収めた辻本憲三氏が
ナパの地で立ち上げた『ケンゾーエステイト』
ワイン好きな人であればご存じでしょうね。
470万坪という広大な敷地を持つケンゾー エステイト。
その中でも葡萄畑が占めるのは、葡萄栽培のために厳選された2%の土地のみ。
というこだわりを聞いただけでも、このワインに憧れる人が多いのもうなずけます。
rido(紫鈴)は、そのケンゾー エステイトにおけるフラッグシップワイン
今回は、ソムリエの小前さんから、このワインがつくられた背景や製法へのこだわり
なども講義を受けながら堪能させていただきました。
「こだわりのレベルがブランド価値をもたらす」
そんな言葉が、今自分の頭に中に浮かんできました。
今回、日本一のホテルにて、一流の方々から
国際儀礼としてのプロトコールを学ばせていただいた内容を
今後の自分のプラスにしていきたいと思います。
日常でなかなかフレンチを食べる機会は多くはないですが、いざという時に
バタバタしないことが、大人のたしなみとも言えるでしょうから、そんなときは
自信を持って食事ができると思いますね~
『モノよりも上質な体験に投資することがとても大切』
そんな思いを再確認する機会となりました。
一流の方々である、檜山総支配人、小西ソムリエのお2人の講義を受けて
お2人の醸し出す雰囲気づくりを体感して上記とは別に自分が学べることが、感じたこと
あったので、それは、またの機会にお伝えできたらと思っています。
今回は、プロトコールについて学んだことを整理させてもらいました。
皆さんにとっても、いざという時のちょっとした参考になれば幸いです。