荒川区立幼稚園・こども園 副園長・主任研修会
- 2015.09.10
- 講演&研修CONSULTING
本日は、研修会講師の仕事。
『荒川区立幼稚園・こども園 副園長・主任向け研修会』
荒川区の教育委員会からは、昨年度も幼稚園の中堅リーダー向け研修の
ご依頼をいただき、今年度は、副園長と主任向けの研修のご依頼を
いただきました。
タイトルは・・・
『幼稚園・こども園を支える副園長・主任の役割』
各園から副園長・主任の先生達、約15名程度が集まっての研修会。
時間が1時間だったので、だいぶ内容を圧縮してお話したのですが・・・
少々時間が延びてしまい反省
簡単な自己紹介と会社の活動紹介の後に、いきなり以下の文章を共有!!
【「ハーバード流 ボス養成講座」 ~優れたリーダーの3要素~ より抜粋】
「できる上司」になるのは難しい。
なぜなら個人として高成績を出すのと、他人を動かすのは
まったく異なる種類の仕事だからだ。
しかし、ほとんどのマネジャーは、自己管理の延長線上で部下の管理をしようと考えている。
平社員時代に花形でやり手だった人ほど、この傾向が強い。
そうして部下の気持ちを理解できず、チームをまとめられず、権限委譲できず、
自分で仕事をこなす癖がやめられず、マネジャーとしての付加価値の付け方がわからない
「グズ上司」になる。
マネジャーの仕事はそれ以前のどの経験とも異なる。
できる上司になるのが難しいのは、個人プレー型の仕事とマネジャーとしての仕事との
あいだには大きな隔たりがあるからだ。
できるマネジャーになるには、
新しい知識を培うだけではなく、困難な自己変革を遂げなくてはならない。
行動、発想、感じ方を変えるように求められる。
これまでと違った満足の源を見つけて、慣れ親しんでいるが今となってはふさわしくなくなった
役割や自己認識から抜け出すのだ!!
上記の文章内容には、自分の経験則やコンサルティング活動でリーダー育成の仕事
などを通じてすごく共感していますね。
社会人5年キャリアでは、『仕事ができる人を目指す』
そして、それ以降のキャリアでは『チームをまとめて導ける人を目指す』
つまり、20代の中でも2段階の成長ステージを理解&意識して仕事と向き合うことが大切
だと若い方々にはお伝えしています。(もちろん、組織の状況によって違う場合もあります)
区立の幼稚園・こども園でもそこで働く60%は20代の先生達だそうです。
かつて、船井総研時代、26歳でチームリーダーというポジションをさせてもらいましたが、
今振り返ると、最初の頃は気持ちばかり焦って、余裕がないので、後輩達には無意味に
厳しくし過ぎたな~と反省しています。(たぶん怖かったことでしょう・・・)
まだ自己成立させるのに精一杯なのに、求められることはハイパフォーマンスを発揮
するチームづくりであり、20代前半の悩みや不安とはあきらかに違いを感じながら
プレッシャーと日々戦っていたことを思い出します。
まだまだ未熟な26歳にとっては、そのプレッシャーを自分の中で上手に処理できず、
そんな態度で後輩と接してしまったのでしょう。
でも、そういうプレッシャーは、その当時、自分が成長するためには必要なことだった
とも思いますね。そして、今思うことは、人財育成のポイントの1つは、
『育てようとする人に、適時適切な良いプレッシャーを与え続けること』
だと思っています。
話は戻りまして、副園長・主任という立場の先生方に本日お伝えしたのは・・・
1.リーダーの役割とは?・・・組織の品質管理とビジョンの実現サポート
2.組織構造の基本を理解する・・・チームマネジメントをする上での基本知識
3.リーダーシップマネジメントの基礎知識
4.できる人から導ける人になるために
そして、最後は以下のプレゼンシートで締めくくり。
終了後は、今回の連絡担当の先生や、わざわざ今回の対象ではないのに
足を運んでくれた園長先生たちと談笑タイム!!
教育、人材育成、若い先生達とのコミュニケーション・・・
たくさんの話題で盛り上がりましたが、こういう時間もとても楽しい時間ですね。
そんな中で、こんな質問もいただきました~
『雑賀先生は、どんなご両親に育てられたんですか?』
う~ん・・と少々悩みながら、
『素晴らしい両親に育てられたと思いますよ』と返答しておきました
そこで以前このブログにも書いたこんなエピソードを話したのです。
詳細はこちらをクリック⇒「誰の中にも、偉大な可能性がある」
社会人になって、ほとんど毎日徹夜のような日々、帰れるとしてもほとんど終電・・・
しかもそのうち半分くらいは自宅の最寄り駅までは帰れず、途中の駅までの終電・・・、
そんなとき、夜中の1時過ぎに車でよく迎えに来てくれた父親。
そんなとき、夜中の2時くらいに温かいご飯を用意してくれた母親。
そんな状況の中、いちいち心配するような言動をせず、
自分が必死に頑張っている姿を見て、嫌な顔もせず淡々と夜中にサポートしてくれた
両親には、当たり前ですが感謝していますね。
やはり、人間って何を言うかよりも、何をするか(行動)に価値があると思うのです。
それは、当時、何も言わず当たり前のように自分のサポートをしてくれる両親の行動
を見て学ばされたように思います。
そして今、思うことは、そうやって親から学んだ大切なことを、
今度は自分の子どもにも伝達していきたい!!ということでしょうか
これを『恩送り』と言うのでしょう。
今日の談笑タイムでは、そんな話も出て、あらためて人が育つ環境は大切
だと思いましたね~