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プロへの扉研修会 第2弾開催!!

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先週の土曜日はクラブアドバイザーをさせてもらっている
GAFCの全体研修会!!その名も・・・

『プロへの扉 研修会』

元プロサッカー選手を講師に招いて、プロ選手になるためのポイントや
心がけなどを学ぶ時間です。

今回は第2弾となります 
第1弾は、私の友人でもある元日本代表の寺田周平氏を講師に招いて開催しました。
その様子はこちらから⇒Goal Assist 講演会開催 プロへの扉
現在は、川崎フロンターレU15チームの監督をしています。

そして今回は、瀬戸春樹氏を講師にお招きました

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今はなき、横浜フリューゲルスからプロ生活をスタートして、数々のJリーグチーム
を渡り歩き、最後はシンガポールのプロリーグにて選手生活を終えます。

プロでの試合出場が300試合、そんな瀬戸さんに今回は小学時代から現在に至る
までのエピソードを中心にお話してもらいました。

富山県で生まれ育ち、小学1年生で父親が監督を務めるクラブチームで
サッカーをスタートし、それから中学生までかなりのスパルタ教育で育てられたそうです。

・負けた試合では帰りにものすごい剣幕で怒られ、殴られ??
・小学高学年になると、父親が運転する車の前を行き帰り合計6kmランニング
 ⇒つまりスピードが落ちそうになるとひかれるわけで・・・
・怪我をしても父親には言えないので、痛みに耐えながら試合に出場・・・などなど

個人目標としていたのは、「毎試合ダブルハットトリックをすること」
1日平均3時間~4時間は毎日練習を行い、メニューは自分で考えながらやっていたそうです。

食事面では牛乳をひたすら飲んで、1日10杯程度をご飯を食べて、夜は9時には寝て
10時間くらいは睡眠をとるようにしていたようです。

そして、Jリーグが存在しなかったその当時から将来、プロ選手になることを目指し
日本代表になることをイメージしながら、毎日まわりの友達の何倍ものトレーニングに
励んでいたとのこと

高校時代は、地元の強豪校、「水橋高校」に進み、1年生から10番フォワードで活躍。
その後に日本代表として活躍する柳沢敦選手はとは、高校は違えど同級生で大の仲良し。

当時も2人はよく電話をしながら、どんなトレーニングをすればもっとうまくなれるのかを
互いに話し合って、それを独自の練習メニューとして共有していたようです。
高校時代も誰よりもストイックに練習に励み、授業にも行かずにトレーニング?するほど 
だったようですが、こんなエピソードも・・・

その当時、付き合っていた彼女との時間を優先してしまった3ヶ月くらいの期間があり、
練習も疎かになっていたとき、監督から自宅にその様子を伝える電話がかかってきたそうで

その翌日、父親からこの手紙を監督に渡してくれと本人が頼まれ・・・
それを、気になって監督に渡す前にこっそり開けてみると、それは退部届だった
そして、父親から監督に謝罪の文面が・・・

それを目の当たりにしたときに、自分は何をやっていたんだろう・・・と大反省して
すぐに”坊主頭”にして、スイッチを切り替え、彼女ともすぐに別れて、またストイックに
自分を追い込む日々に戻っていったというお話。

高校時代から、監督のネットワークを通じて、フリューゲルスとマリノスの練習会に
参加していた流れから、2チームともにオファーをもらったが最終的にはフリューゲルスを選択。
プロ1年目はサテライトリーグで得点王の活躍。
そして、持ち前の運動量をかわれて、ボランチにコンバートしてからトップチーム昇格
それから、数チームを経由しながら、プロ時代を過ごし、最後はシンガポールのチーム
のキャプテンを経験して引退となる。

そんな人生エピソードの中で、こんなテーマについても話していただきました。

【プロ生活を長く続けるためのポイント】
 ①怪我をしない(自分のカラダのケアをしっかりすること)
 ⇒現役でベストの状態のときは体脂肪率を3%でキープしていた
 ②努力をし続けること
 ⇒通常の練習以外にも、夜に隠れて坂ダッシュなどをやっていた
 ③プロになったら監督が求めていることに応えていくことが大切
 ⇒試合に出られなければ評価されるステージにも立てない

【伸びる選手の特徴とは?】
 ①コーチ(指導者)の言うことを目を見て真剣に聞く事ができる選手
 ②コーチ(指導者)の言うことを練習や試合で表現しようとする姿勢を感じる選手
 ③努力を継続できる選手
 ※上記の特徴を持っている選手は、その他の選手たちと”目”が違う!!

【監督や指導者としてチームに欲しい選手】
 ①90分間コーチングができる選手(試合中にしゃべれる選手が少なくなっている)
 ②リーダーシップがとれる選手

【その他】
 ★同じチームで一緒にプレーしやすかった選手=山口素弘選手
 ★相手チームで一番やりずらかった選手=ストイコビッチ選手
⇒自分が100%のプレッシャーをかけても、全くプレッシャーを感じてくれなかった
 ★点が取れる選手になるために必要なこと=ゴール前の予測力(モデル:大久保嘉人選手

そんな話を2時間弱かけて話してくれました。
そして、自分なりに感じた今回のスタディーポイントを整理すると・・・
 
量が質に転化する
 (プロになるためのとてつもない練習量とストイックな精神力)
 ⇒プロになるべくしてなった人という印象を受けた
 ⇒ストイックに自分を追い込んでき日々の蓄積が、精神力、カラダのポテンシャルなどを
含めて、底力となってプロ生活を長く継続できたのだろう

志の高さで日々の過ごし方が変わる
 (プロになることを当たり前とした考え方・行動・生活のレベル)
 ⇒将来の夢や目標に対する思いが人一倍ある人が成功するのだろう
 ⇒そのバーが高ければ高いほど、勘違いせずに常に努力をし続けられるのだろう
 ⇒良い子過ぎて、まわりを気にし過ぎているようではプロにはなれないのだろう

そんなことをあらためて学べる機会となりましたね。

その後は、チームトレーナーからのカラダの怪我とケアの話。
そして、最後は三浦代表からの話。

今回は、コミュニケーション能力向上をチーム全体の課題として
取り組んでいくという内容でした。
自分の意見を伝える力、自分の状況をわかりやすく伝える力、そして報告・連絡・相談など
社会人になれば当然その力が求められるわけですが、中学・高校年代から意識的に取り組んで
いこうということです。ということで、ユース年代には課題図書なども出されています。

つまり、GAFCはサッカーだけうまくなればいいという考え方ではなく
サッカーを通じて、人を育てていくことを大切にしているということです

それにしても、今回のような研修会がある環境は羨ましいですね。
自分が中学・高校のときにこんな環境があったら・・・なんて思うわけです。

だからこそ思うこと・・・せっかくの環境を活かすも殺すもその人次第ということ。

①プロになるための道(環境)を自ら創り出していける人

②プロになるための道(環境)を与えられて、それを活かせる人

③プロになるための道(環境)を与えられてもそれを活かそうとしない人

そうやってそれぞれの人生は分かれていくのでしょうね~  

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