キャリア別の役割認識!! ~真のリーダーの役割とは?~
- 2015.06.09
- MESSAGECONSULTING
昨日お伝えした3園合同研修会のプレゼンテーションにて
各チームで発表された内容はそれぞれすべて正解であり大切なのですが・・・
「全体の基本指針になるようなものもあったほうがよいのではないか」という
園長先生からのオーダーにより、プレゼンテーション終了後に、
私なりの社会人としての経験則から、各キャリアステージで求められる役割について
簡単な整理をさせてもらいました
もちろん自分が新人の頃の役割認識と、トップやマネージャークラスになってから思う
若い方々へ求める役割というのは少なからず異なるわけで・・・
そのあたりの穴埋めをして、共通理解を深めてもらうのも、今回の自分の役割かと
思って、それぞれ2項目に絞ってお伝えしました。
【フレッシュカテゴリー(1年目~2年目)の役割】
①目の前のことに全力投球
・経験も力のない段階でできることは、態度や姿勢で成長意欲を見せること
・その姿勢がまわりに伝わることで、組織の雰囲気も良くなる
(それがあなたが貢献できること)
②社会人基礎力を身につける
・身だしなみ、礼儀、挨拶、ホウレンソウなど、社会人として当たり前のことを
当たり前にできるようになる(基本的な仕事内容も覚える)
・失敗を恐れずチャレンジして、失敗を未来の力に転換し続けること
(一生懸命やる、前向きにチャレンジしなければ、
成長できる失敗には出会えない)
【中堅カテゴリー(3年目~リーダー以下)の役割】
①新人・若手フォロー&育成
・若いメンバーの近い存在としての相談役やアドバイザーの役割
・失敗経験も含めて、具体的な仕事内容、社会人としての
基本的スタイルを教えていく
②社会人総合力を高める
・基礎から応用できる力、仕事の全体像を把握する力、
自分の長所や得意部門の磨き込み
・いろいろな仕事内容や経験を踏まえて、
任せて安心な人&仕事ができる人になる
【リーダー・ベテランカテゴリー(リーダー~10年以上)の役割】
①組織全体・チーム全体の品質管理(クオリティーコントロール)
※品質管理には、教育内容のレベル、人材のレベル、環境設定のレベルなど
園運営を支えているあらゆる要素に対する現状を把握する能力が必要である
・日々の職場環境の品質の中から”ちょっとしたほころび”を見つけ、
おおごとや大きな問題になる前に対応・対処する
・上記を実現するためには、常にアンテナを張り、
あらゆる要素をチェックできる力が必要
②人財育成
・自分のまわりのメンバーに仕事を教えるだけではなく、
人間的な成長を促進すること
(上記を実現するためには、相手に対してプラスの影響力がある存在で
なければならない)
・まわりのメンバーに個別の対応を通じて、よき理解者であり先導者になること
(各人の性格や能力や特徴を把握して、自分の関わり方を最適化していくこと)
【幹部・マネージャー(副園長、主任等)の役割】
①トップの右腕としての存在
・トップに不安を与えない、トップにいちいちモノを言わせない職場環境の構築
・トップの一番の理解者であり、一番の伝達者であり、
一番のサポーターでなければならない
(但し、ただのイエスマンになってはならない)
②カルチャー育成
・組織の風土をより良い方向や雰囲気に導き、人が育ちやすい、
チームワークが育ちやすい職場環境を作り上げる
・組織の理念・ビジョン・思いを全体に着実に浸透させていく
そんな感じで、参加された3園の先生達に伝えてみました。
もちろん、細かく言えば切りがないですが、おおまかにはこんなことが
役割かなと思っています。
もう少し拡大解釈して整理すると、
★フレッシュ&中堅カテゴリーでは・・・
『仕事ができる人』を目指す!!
★幹部・マネージャー・リーダーカテゴリーでは・・・
『まとめて導ける人』を目指す!!
ということになるでしょう。
しかし、”仕事ができる人”がその部分で評価されて、リーダーという役割をもらった
時にすぐに”まとめて導ける人”になれるか?
現場では、そう簡単には進んでいかないケースのほうが多いですね~
今まで仕事ができて評価されて目立ってきた人は、縁の下の力持ちへの
心と態度の切り替えがうまくできない人が多いからなんです。
そんな時に、以前のブログで書いたこともあるこちらの内容の話をさせて
もらうことがあるので、今日はそちらもご紹介!!
こちらをクリック⇒『タイムマネジメント能力と仕事の質を上げる(事例編)』
読んでくれたこと前提に書きますが、
ここに登場するリーダーこそ、本当のリーダーの役割を理解している真の
リーダーだと思いますね~
老子曰く、リーダーのタイプには4つのタイプがあると・・・
①存在すら忘れられるリーダー
②敬愛されるリーダー
③恐れられるリーダー
④馬鹿にされるリーダー
敬愛されながらも、決して目立たず、まわりのメンバーを主役にできる人が
最上級のリーダーということのようです。
まだ人間的な成熟度が低い人間は、自分が目立つことが快感なレベル
なのでしょう。そんな方のまわりには優秀な人が育たない、
そして優秀な人材が辞めていく・・・
そのような相談はたくさん受けることがありますね
フレッシュから幹部になるまでには、その段階なりの役割が求められ
それを一歩ずつ着実にクリアしていくプロセスの中で人は成長していきます。
そして、トップ&リーダーの究極の仕事とは?
『自分の仕事をなくすこと』
『自分がいなくても、品質維持できる組織&チームをつくること』
だと研修などではお伝えしています。
仕事ができる人が仕事をやらなくても品質維持できるとは?
すなわち、他のメンバーも同じレベルで仕事ができるようになっているということ!!
それが最上級のチームの姿かもしれませんね。
そこを目指して、今自分のチームがどこのポジションにあるのかを
トップやマネージャーは見極めつつ、適切な改革や取り組みを進めていくのが
組織強化だと思いますね
「それぞれの立場と役割が違うことを皆が認識する。
その役割の中でそれぞれがベストパフォーマンスを発揮する。
それがチームワークのレベルアップ、
すなわち結果が出るチームづくり」
先日の3園合同研修会が、目指すべき組織のゴールへの一助になっていけば
いいなと思い、今日は私が思う、役割認識について整理をしてみました。
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