辞め方も大切? ~恩を仇で返す人達の悪循環~
最近、知り合いの園長先生からこんな情報が入ってきました・・・
「ある幼稚園では、4月でいきなり3名の担任の先生が退職したらしいよ」
「ある幼稚園では、年に複数回、先生達が終電に間に合わない時間まで
園で働かされているらしいよ」
職業柄、普通の人の何倍もいろいろな園の情報が良くも悪くも入ってくる日々
なのですが、上記のような園の現状のお話を聞くととても残念な気分になります
2園ともに組織の健康状態で言えば、慢性的な病気にかかっており、かなり重い状態だと
考えられます。
常識的に考えて、年度がスタートしたばかりの4月の時点で、
新しくクラス担任になった先生が、3名も退職するなんて事態は、
最悪の事態と言っても過言ではないでしょう
★残された子ども達の気持ちは?
★この園に期待を抱いて入園させた保護者達の信頼は?
もちろん忙しい時期はあって、夜遅くまで仕事をしなければならないときも
あるでしょうが、終電にも間に合わない時間まで残って仕事をしている先生達が
次の日に朝から笑顔で子ども達を迎えることができるのか? 甚だ疑問ですね
トップの運営面における優先順位が明らかに間違っている現象です。
先生満足度が低い状態で、質の高い教育なんてできるわけありませんからね。
4月で3名の担任が退職した幼稚園!!
昨年末にも同じような現象があったと聞いています。
ということは、突然起こったことではなく、そうなる要素や原因が蓄積されて
きていたのでしょう。
結果には必ず原因があります。
私の経験則から言えば、どちらかが一方的に悪いということはなく、
どちら側にも落ち度があって、問題が発生していることがほとんどです。
今回の件も同様に、運営側、先生達双方に問題があったと推測はされますね。
(もちろん詳細は聞かず、結果のみを聞いたので、あくまでも推測の話です)
少なくとも、運営側としては、このようなことが継続的に発生していたら、園を運営
すること自体が難しくなるかなり危険状態だと、認識しなければいけません。
まあ、普通の人であれば、そうなる前に気付いて、改善策を立てていると思いますが・・・
そして、4月から担任を任命されて4月中に退職された3名の先生達
どんな理由があったのかはわかりませんが、常識的に考えれば、多くの人達に大きな迷惑
をかけている行為だと認識したほうがよいでしょうね。
まあ、そう思っていればそんな結果にはなっていないでしょうが・・・
人生の分岐点としての転職や退職の相談を受けることは多いですが、
大きなポイントは以下の視点・・・
①次の一歩はポジティブステップなのか
②次の一歩はネガティブステップなのか
ポジティブとは、明るい未来に向けて、更に自分の可能性を広げるために
転職や退職に踏み出すということ。
ネガティブとは、今が嫌だからとりあえず、そこから離れるというようなモノの考え方。
その人と話をしていて、ポジティブなエネルギーを感じとれたら、前進することを推奨します。
しかし、ネガティブなエネルギーしか感じとれない場合は、前進することはお薦めしません。
自分の外側に矢印を向けて自分都合優先で何でも考える傾向が強い人は、
他人や職場環境など、自分の外側にすべての理由を作り上げようとします。
そんな人は、どんな仕事をしても、どんな職場環境に行っても、
結局、愚痴や文句を言い続ける人です。
だから、前進したとしても、また同じことを同じように繰り返す人であることはわかって
しまうので・・・心の中では次の職場に行っても同じだろうな~なんて思って聞いています。
言い方を変えれば、反省をして自己改善する能力がない素直でない人・・・
採用の面接サポートをするときなどもありますが、履歴書を見て、かなりの頻度の転職を
繰り返している人は、そういう視点で要注意人物としてリストアップされることでしょう。
もちろん、転職頻度が多い人がすべてそういう人物だという意味ではありませんよ。
何をお伝えしたいかと言うと・・・『辞め方も大切』
ということです。
辞めるときに、同僚、そしてお客様に惜しまれつつ、そして次のステージに向けて
応援されつつ辞めて行くAさん。
その逆に、「あの人、本当に退職してくれてよかった!!」 「正直、必要なかったよね」
なんて、ひどいことを影で言われながら辞めて行くBさん。
まわりへの影響や余波も考えず、ただ嫌だからという理由で辞めて行くBさん。
AさんもBさんも今の仕事や職場を離れることは一緒かも知れませんが、
その未来は大きく異なっていくことでしょう。
だから、個人的には前の職場や仕事の愚痴やら悪口を言っている人間は
本当に嫌いです。そんなこといっても誰も得をしないことだとわからない人なんだろうな思うし、
その人の成熟度の低さが感じとれてしまうからですね~
でも、実際にはそういう人達がけっこう多いな~と思うわけです
特に最近は入社1年目の社会人の離職率がアップしていると聞きます。
もちろん、モノには限度やマッチングなどがあるので、どうしようもない場合はあると
思いますが、そうでないことのほうが多いようですね~
以前このブログで同じような内容で書いた時に、そういう人達の特徴を
以下のように整理してみました。
★自己責任性の欠如
(自分のまわりや他人に責任をなすりつける人生を不幸にするクセがついている)
★困った時の現実逃避グセ
(自分が困ったときに親やまわりの誰かに助けてもらいすぎた環境から発生する病気)
(上記の理由により自分のミスや失敗を素直に受け入れられない症候群になっている)
★自己肯定感の欠如
(努力や苦しみがやがて自分のためになるという成長に不可欠なマインドを体得できず)
(プチ成功経験・体験のなさが自分に対する自信の欠如になっている)
★自分の理想と現実のギャップを受け入れるキャパシティーの欠如
(理想と現実のギャップから自分のこれからの伸びしろを発見することを知らない)
★ストレスや負荷に対する忍耐力の欠如
(世の中にはストレスや負荷があるから、反骨心が産まれ成長できることを知らない)
特に”忍耐力の欠如”に関しては、最近気になりますね~
先日、奥さんの実家に行ったときにふとみたカレンダーに書いてあったのでメモを
したフレーズが・・・
『忍耐とは希望をもつ技術である』
今直面している厳しい、大変、苦しい状態の中で、近い未来の希望を持てる
技術があるかないか?これで、各人の忍耐力に差がついているということですよね。
厳しい、大変、苦しい状態の中で、ほんの少しでもいいから明るい未来や兆しを
見つけようとすることは、誰でも普段なんとなくやっていることではないでしょうか?
例えば、この1週間を乗り切れば温泉旅行が待っている!!
久しぶりに彼氏とデートができる!!
終電まできついけど頑張って帰れば、子どものかわいい寝顔が見れる・・・
大きな希望でなくとも、そんなちょっとしたマインドコントロールを自分でする技術
によって、いろいろなつらいことを乗り切ることができるわけですよね。
自分も20代によく徹夜をしながら働いていた頃は、自分なりに、
”近未来のちょっと楽しい妄想”に励まされながら、体を酷使していたことを思い出します。
更に少しプラスすると、
辞め方方も大切ですが、辞めた後も大切ですよね。
その当時、時間を共有しお世話になった上司や同僚やお客様とのご縁も
なるべく継続的にメンテナンスしていくことが大切でしょう。
次のステージで輝くためにもそういうご縁のメンテナンスは大切であり、
たまに、近況や新しい職場、生活環境などを報告することが基本的な礼儀だと思います。
辞めた後で、そういう礼儀をしっかりできないと、更に評判を落とすことに
なるので、結局ダブルで損をしているな~という人もいるように思いますね
まあ、全般的にいわゆる”仕事ができる人”というのは、辞め方も辞めた後も上手に
できている方が多いですよね。その逆に”仕事ができない人”は、辞め方も辞めた後
も無礼で自分勝手な方が多いように思います。
そんな人達は、『恩を仇で返す人』と認識されてしまうので、
あらゆる面で、悪循環を繰り返していくのでしょう
普段からちゃんとあらゆる人に対して恩返しができる人には仕事ができる人が多い。
あらゆる人に対して恩を仇で返す人には、仕事ができない人が多い。
そんなことが言えるのかもしれませんね。
まあ、後者の多くの人は、何が恩なのかを認識する能力が低いという弱点もあるでしょう。
今日は、知り合いの園長先生から入手した衝撃的な情報から
自分なりの見解を整理してみました。
そういう意味では、リクルートで、将来の人罪を採用するのか人財を採用
するのかで、大きく園の未来も変わってしまうでしょう。
組織の悪循環を未然に防ぎたい、好循環する組織体制を確立したい!!
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