コピーではなく自分らしさを手に入れるための学び方とは?
- 2015.05.15
- CONSULTINGBLOG
2泊3日の関西出張・・・兵庫と京都に行って来ました。
兵庫でいただいた海の幸
のどぐろ&アワビ・・・もちろん美味しく堪能させてもらいました
そして昨夜と本日は京都に滞在していたのですが、
なかなかホテルの予約がとれないな~と思っていたら、観光客もさることながら
今は中学生の修学旅行シーズン!! あちらこちらでそんなシーンを
見かけました。修学旅行なんて懐かしいですね~
自分は中学では東北へ、そして高校では北海道、そして大学の卒業旅行では
ヨーロッパに40日間くらい滞在していましたね
確か、イギリス、フランス、ポルトガル、スペイン、ギリシャ、イタリア、スイス・・・
そんな感じだったと思います。すべて楽しい思い出ですね。
それはさておき、先日ある園長先生と話していた時・・・
『昔はたくさんの幼稚園を視察したけれど、最近は全然見なくなったな~』
ということをおっしゃっていました。
そういえば、他にもそんな内容の会話を数人の園長としたな~なんて思いながら
聞いていました。
何かのヒントを得るために、集中的にその業種や成功事例をインプットすることは
とても大切なことだと思っていますし、それはできるだけ頭が柔軟な若い時期にすべき
ことだとも思っています。
まあ、幼稚園でいえば、後継者が副園長時代にやるべきことの中で、とても重要な
ことは、数多くの園を見学してまわることでしょうね
実際、他の園を数園しか見たことない人がトップになっていくケースはありますが、
そんな後継者に対して、個人的に、そしてコンサルタントとして、
「この人本気でやるきあるのかな~」・・・と残念な気分になります
私がかつて在籍していた”船井総研”ではそれを
『行脚(あんぎゃ)100』と言っていましたね
若い社員がある業種の経営コンサルタントとして一人前になるための登竜門として
課せられるもの・・・今もそれが根付いているかはわかりませんが
若手が、ある業種のコンサルタントになろうと決心した場合には、
まずその業種に絞って短期間に集中的に最低100現場を視察するという行いですね。
そして、ただ視察しただけでは意味はなく、その体験から、
①その業種における”成功事例”を数多く収集すること
②上記を整理整頓しながら、その業種における『成功法則』を導き出すこと
この①②を収集&整理することが『行脚100』の目的・ねらいとなります。
そして、このような一連のプロセスの中で、上司や先輩が若手に使っていた言葉・・・
それは『ルール化』という言葉でした。
もちろん自分も若い頃に、全国各地の幼稚園をたくさん視察させてもらいました。
そして、自分なりのルール化に挑戦していたことを思い出します。
上司や先輩を納得させられるような”ルール化”ができた場合には、その業種を対象
にしたセミナーを企画開催することが許されるという流れがありましたね。
もちろん、経営コンサルタントや業種に特化した専門コンサルタントを目指すのであれば
そんなことは至極当然のことだと思います。
まあ、それだけたくさんの視察をして”ルール化をするセンス”がない人間は
コンサルタントには不向きということでもあります。
その業種の経営トップであっても、たくさんの情報や現場事例をインプットする
ことが成功への近道になることは言うまでもないことでしょう。
上記に加えて重要だと私が思っていることをプラスしておきますと・・・
その園長先生はこんなこともお話されていました。
『園舎の建て替えをしようと思ったときに、あえて一切幼稚園関連の業者と関わりを断ち、
そして、幼稚園の施設を見ることはやめたんだよね!!』
『じゃあ他に参考にしたことなどはあったんですか?』
『やはり、あらゆる面で先端をいっている商業施設を参考にいろいろ見て回ったな~。
青山、表参道、代官山なんかをぷらぷらとしながらね・・・』
というお話を聞いて、私はすごく納得!!
だって、訪問した園舎の設計、レイアウト、内装、建築素材、備品など
どれをとってもハイセンスで、どこかの業者に依頼したどこにでもありそうな幼稚園とは
まったく異なる存在感でしたからね~
設計者はイタリア?からわざわざ呼んだと言っていましたね。
働いている人達も、そんな空間で働けると気持ちや意識もだいぶ違うと思いました。
つまり何が言いたいかというと、
同じ業種の事例をたくさんインプットして勉強することは、
自分の組織を良い方向に導くための必要条件ではあるが、
十分条件ではないということ
つまり、必要条件ではいわゆる”コピー”にしかなれないわけですね。
コピーはあくまでもコピーであって、オリジナルには勝てないわけですから、
最終的には、オリジナリティーを追求するための学びのコツをつかまなければ
ならないということです。
上記の園長先生のように、私が出会ってきた数々の成功者のルール化の一つは、
『同類項で括れるような人達・場所・環境だけにとどまらないで
あらゆる視点やアンテナを張りながら学ぶ姿勢を持っている!!』 ということ。
これが、最終的にコピーではないオリジナルを追求するためのスタンスでしょうね。
もちろん、自分も普段から意識していることです。
幼稚園や保育園の専門コンサルタントではありますが、他業種や他業界から学んだことを
提案していることのほうが多いくらいですからね~
それを、野口芳宏先生には、『異に学ぶ』というフレーズで教わりました。
そして、以前SOCの特別講師をしていただいた金融界のスペシャリストである
糸島孝俊先生に、私が世の中の流れや状況を正しく理解するためには何が大切か?
という質問をさせてもらったときの回答が・・・
『対極を知る』
という回答だったことを思い出します。
例えば・・・
成功例と失敗例という対極
繁盛店と衰退店という対極
量と質という対極
動と静という対極
まあ、世の中にはいろいろな対極が存在しているわけで、そういう視点でモノゴトの幅と深さを
捉えて行くことによって、あらゆることを正確に判断する力がついていくのでしょう。
同じ場所で同じ人と同じことを繰り返している人は、そこから一歩飛び出したときに遭遇する
あらゆる事象に対して正しく判断するための幅や深さを知らない人になっている可能性が高い・・・
あらゆるモノゴトの幅と深さを知りながら、自分をその領域内のどこにポジションニング
するかを決めることが、生き方やスタンスを決めるということですよね。
これらは、マーケティングの世界でも同じように考えることができます。
であるならば、小さな領域よりも大きな領域を知っていけば、自分や自分が運営する組織の
ポジショニングの選択視も増えて行くということ、それは自分の可能性を広げることと
イコールなように思います。
①『同類に学ぶ』(EX 行脚100)
②『異に学ぶ』(EX 他業種・他業界から学ぶ)
③『対極を知る』
上記①②③を日々の中で意識しながら、上手に自分の時間を使えている人は
最終的には、まわりにちゃんと評価されるレベルの
『自分らしいスタイル』(オリジナリティー)
を確立・構築することに成功する人だと思いますね~
その領域になってようやく人は、多くの人に価値を提供できる側の人間に
なっていけるのではないでしょうか。それをブランドと呼ぶのかもしれません
自分らしさやオリジナリティーというものは、自分の生き方が創り出しているし、
自分らしさは自分で作っていくものということですね
今日は、ちょっと頭をひねって最近思ったことを整理してみました。
何かの参考になれば幸いです。