SOC&VUCコラボセミナー『夢を叶える力、未来を創る力』無事終了②
- 2015.02.17
- SPECIAL ONE CLUBVALUE UP CLUB
こちらの写真は、2012年6月にパリ研修旅行に行った際の
小西先生との2ショット写真
三ツ星レストラン「LEDOYEN」(ルドワイヤン)に行く前に撮影したもの。
そのブログ記事はこちらをクリック⇒『パリ研修旅行 7日目』
それでは、昨日の野口先生に引き続き、小西先生の講演メッセージをご紹介。
第二講座:『夢を叶え、未来を創るための生き方』
最初に、小西先生の概要プロフィールをお伝えします。
およそ40年前、ホテル・リッツでシェフになるという夢を語り、片道切符を手に
単身でフランスに渡る。持参金はわずか500$、フランス語も話せず、コネもない。
フランス語の勉強から夢への挑戦がスタートした。
ホテル・リッツに直談判するも何も門前払いをくらい、仕事もなく困り果て、近くの
カフェのマダムに嘆願し、そのカフェで働かせてもらうことになる。
ホテル・リッツに1年半も足を運び続け、これで無理なら日本に帰ろうと思ったその日
に奇跡が起こった。偶然日本から研修に来ていた東京帝国ホテルの当時の総料理長
村上信夫師と調理場で出会い、オーナーにミスターリッツより許可がでたのです。
つまり、フランスのホテルから直接給料をもらって働いた最初の日本人となる。
その後は世界各国、そして日本の数々の三ツ星レストランの総料理長を歴任し、
日本のフランス料理文化に大きな影響を及ぼした。
このようなプロフィールをあらためて書いてみると、気軽に自分が接していて
いいのか??と本当に思わされますね
第二講座は、世界に一つしかないコック服を身にまとったムッシュ小西の
お出迎えからスタート ちなみに握手しているのは、先日のセミナーで
講師をしていただいた、パール幼稚園の竹内トップマネージャー!!
今回は、受講者としてご参加いただきました~
講義の冒頭はこんな詩から・・・
生きているということは誰かに借りをつくること
生きてゆくということは、その借りをかえしていくこと
誰かに借りたら誰かにかえそう
誰かにそうしてもらったように誰かにそうしてあげよう
永六輔
そして、人生のプロセスに沿って講義が進んで行きました。
★少年時代
・バレーボールに夢中になり、実業団のチームから声がかかるほどに選手に・・・
⇒しかし、華やかな世界、女性がまわりにたくさんいて応援される環境に
自分はミスマッチだと思ってオファーを辞退・・・当時は女性が苦手で、赤面症
・食べることが大好きで、お米が足りなくなるくらい毎日食べていた
★サラリーマン時代~料理人を志すまで
・サラリーマンにはなったが、このままでいいのだろうかと自問自答する日々・・・
・食べることが好きという理由で、20歳を過ぎてから料理人を志し、
専門学校を出た後に日本で4年間の修業時代へ
・専門学校の校長に言われた「これからはグローバルの時代になる」という言葉に
感銘を受けて、いつかフランスに行って、かつ世界最高峰のホテル・リッツで働く
ことを決意!!
・他の人よりも遅くスタートした料理人への道を、少しでも挽回するために朝2時に起きて、
皆が寝ている間に厨房に入り、そして皆が出勤してくる8時まで個人修業の日々
⇒渡仏費用を貯めるために、食事はなるべく職場のまかないで!!
★フランスへの旅立ち
・片道切符しかないために、なかなか渡仏許可がおりずにいたが、担当者も根負けして
ついに、渡仏への準備が整った
・片道切符の500$を持ち、神戸港から客船出港(1967年6月30日)
⇒当時は、フランスまで45日間の航程となる
渡航当日の朝、自分自身と交わした 『約束の書』
「自分の夢の実現に向けた生き方」
~夢には、大きいも小さいもない、持ち続けることが大切
強い確信を持って思い続けよう~
【自分との約束】
①「夢」に向かって、階段を一歩ずつ進め!!(近道はない)
②「夢をたぐり寄せる行動を!!(自分を変える原動力)
③どんな時も、前を向いて、一歩進む行動力を!!(未来の為の今、遠くを見よ)
④全力をつくして、何かをつくりあげる事(未来を想って夢をつくる)
⑤何をやるにも、舞台へ世界だ
⑥「凡事徹底」
至誠の心で、小さいことでも軽んじることなく、
未来をよいものにする為に日々を送ろう!!
⑦とことん考えて、天地自然の理に従って生き続けよう!!
⑧「本物を見続けよう」 偽物を見抜く感性を養おう
⑨損得ではなく、常に善意に生きよう
⑩必ず世のため、人のためになる事をしよう
そんな自分との約束の解説の中で以下のようなメッセージを・・・
・豊かにまく人は豊かにかりとる
⇒must(~せねばならない)という気持ちでは続かない、want toのマインドが大切
・モノゴトは直線で見過ぎてはいけない、ゆっくりじっくり見まわすことが大切
・一流とは追随を許さない人である
・百の知識よりも、一つの信念!!
・夢をたぐり寄せるためには、挑戦をし続けなければならない
⇒他力本願ではなく、自力本願でなければならない
・口に出して語ったことには、力が宿る!!
⇒自分の夢や想いは、外に発信することが大切
★フランスでの苦労と奇跡
・フランスに到着してしばらくは、お金もないので、バケットと牛乳だけで過ごす日々
⇒フランス語を習得するために猛勉強の日々
・そんなお金がない、そして孤独な生活の中で、ある一人の女性が自分を救ってくれた
⇒カフェのマダムがそこで働くことを快く受け入れてくれた、そして可愛がってくれた
・約1年半もの間、ホテル・リッツの門をたたき続けたが、その壁は高く、どこの誰とも
わからない東洋人を受け入れてくれることはなかった・・・
・そして、今日受け入れてくれなかったらもう日本に帰ろうと思って向かった日、
ホテル・リッツの入口にある数段の階段を上がれない自分がいた・・・
⇒そんな自分を見ていた人から突然声がかかり、なんと厨房まで連れて行ってくれた
・そして、なんとその厨房には、偶然、当時の帝国ホテルの総料理長である村上さん
がいて、「君は何をしているんだ、ここは帝国ホテルの料理長が研修に来るホテル
なんだから、君がここで働くなんてことは難しいよ・・・」と
⇒しかし、奇跡が更に起きた・・・なんとオーナーから許可がでたらしく
「君はいつから働けるの?」という言葉が!!
・ホテル・リッツの厨房に立つ最初の日本人の誕生。
⇒1年半あきらめないで続けたことが夢をたぐり寄せた!!
★料理人として栄光
・その後、日本の万博の際にフランス館の専属シェフとして日本に半年ほど帰国。
⇒日本に一度帰りたいと言っていたところ、出発の3日前に自分のところに
話がきて、あっという間に自分が専属シェフとして同行することが決まった
⇒その際に結婚
・その翌年、再びフランスのホテル・リッツに舞い戻り、ココ・シャネルの最後の
晩餐を作るという貴重な体験もした
・それから、世界各地のホテルからオファーをもらい、最終的には日本の数々の
有名ホテルの総料理長を歴任して引退。
やはり、世界の舞台で、夢を成し遂げた日本人から、夢へのプロセス
の話を聞けることは貴重だと思います。
そして、その道のりが本当に大変だったにも関わらず、あきらめなかった
のは、小西先生には、明確な”夢”、”目的”があったから
だとおっしゃいます。
『自分が与えられることは何かを考えること!!』
最後にそんなメッセージがありました。
まさに、明確な夢を持ち、誰もが成し遂げられないレベルの領域で
その夢を達成し、世界で活躍した人であるからこそ、語れる内容でしょうね。
そんな方々に共通していることは、明確な哲学、つまり成功の哲学を持っている
ことだと思います。
小西先生のように、自分の人生をかっこよく誇りと自信を持ってあらゆる人に
語れるようになれるかは少し難しいかもしれませんが、
少なくとも、自分の過去に後悔しない生き方をしなくてはいけないな~と
再確認させられました。
そのためには、日々を大切にしながら、未来へとつなげる努力と
チャレンジをし続けることが大切ですよね。
小西先生、お忙しい中本当にありがとうございました