園児募集活動の正しい理解 ~目的ではなくプロセスである~
- 2014.10.15
- 園トータルサポートCONSULTING
台風も過ぎ去り、これから本格的な秋模様に街の景色も変わっていきそうですね。
例年であれば、代々木公園ももう少しすればこんな雰囲気になるのですが・・・
いつもなら、散歩するにはなかなか素敵な季節なのに、
今年は、まだまだ閉鎖中で、しばらく入れそうにありません
そんな今日10月15日は、
関東エリアの幼稚園の入園願書配布日です。
そして、11月1日に入園受付スタート!!
来年度からスタートする『子ども・子育て支援新制度』については、多くの園が
新制度における認定こども化という道ではなく、私学助成のままで当面は運営維持していく
という選択をされているようです。
ここ数年で、業界全体がどのように変化するのか?
そんな様子をひとまず見守る園が多いのだと思います。
確かに、このタイミングでいろいろと判断するには、材料が足りないですよね。
そこで、本日はいわゆる”園児募集活動”について
あらためて、私なりの考え方をお伝えしようと思いました!!
私が著書で書かせてもらった文章をそのまま抜粋させてもらいます。
【園児募集活動の正しい理解 ~目的ではなくプロセスである~】
園児が集まらなかったらどうしよう・・・と不安を抱えながら、
毎年のように10月1日もしくは11月1日をむかえる園もあれば、
5日前から徹夜で保護者や家族が並ぶ園もあります。
では、園児募集は何のために取り組むものなのでしょうか?
もちろん、それは園児獲得のためと捉えることもできますが、
もう少し大きな視点で考えるべきだと思います。
多くの園を見て、たくさんの園長先生とお話をさせていただく中で、
違和感があるのは、園児募集活動が目的化してしまっている園があるということです。
それぞれの、園には創立の思いや理念・ビジョンがあり、それを段階的に実現するために
日々頑張っていらっしゃるはずです。それが本来の運営の目的のはずです。
私は、園児募集活動は、「園のファンづくり活動」
だとお伝えしています。ですから、運営の目的ではなくプロセスなのです。
皆様の園が段階的に成長するために、そして、時代の流れから逸脱しないように、
毎年のチェックをしてもらうものだと考えたらいいのではないでしょうか。
皆様の園の考え方や取り組み内容などに、共感・共鳴してくれる人々をファンとよびます。
園とファンは心でつながっているので、いつもオープンハートで互いに協力的な関係構築ができます。
こんなファンをたくさん集めるために取り組んでいる活動が、園児募集活動だと思います。
先生達の採用活動でもまったく同様に考えるべきだと思います。
そう考えていくと、実は、園長先生のファンづくり活動だと言っても過言ではないのです。
ご自身の思いに共感してくれる人達の力をたくさん集められているか?・・・
そのために、どのような努力や勉強をできているか?・・・
「組織はトップで99%決まる!!」という言葉がありますが、確信をついていると思います。
一人で成せることには限界があるので、たくさんのファンの力を活用して
素敵な子ども達の未来を創造するのが、園長先生の重要な仕事だと思います。
園児募集は、自園が成長するために必要なプロセスであり、ファン創造活動である
と私は考えています。
というメッセージでした。
①競争原理がしっかり成立していること
②利用者や受け手のチェック機能が成立していること
この2点が成立している環境や仕組みの中で個も組織も成長できると思います。
その結果をしっかり受け止めて、次の成長ステージを模索すること、
それを毎年、真剣に繰り返していくことで必ず進化できるし、そしてファンを創造できる!!
その積み重ねの中で、園の理念やビジョンが実現されて、社会貢献度がアップする。
そのきっかけを与えてくれる機会が、園児募集ではないでしょうか。
競争のない環境、チェックされることがない環境・・・
そんな環境では、個も組織もネジが緩み過ぎて、成長も進化もできないと思うのです。
園児募集は、目的ではなく園が進化するためのプロセスだと私は考えていますし、
そのスタンスで、各園のコンサルティング活動に取り組んでいます。
今日は、願書配布日ということで、
そこに関わる自分の考えを少しだけ整理させてもらいました~
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