週末は福岡に行って来ました②(コンサート編)
「長丘幼稚園 40周年記念コンサート」
それはそれは素晴らしいコンサートでした(^◇^)
私は恥ずかしながら、途中から感動の涙がぽろぽろと・・・
これまでにも、お世話になっている幼稚園の○○周年記念行事には
何度かおよびいただくことがあったのですが、
今回のコンサートがその中でもベストクオリティーでしたね~!!
長丘幼稚園は、早い段階からシングルエイジ教育を基盤として
園の運営体制を築かれてきました。
一般的な幼稚園では、3歳~5歳の年少、年中、年長という学年を
対象にクラス編成がされていますが、シングルエイジ教育という考え方は、
0歳~9歳までを一つの流れとして捉えて、適時適性な教育実践を
できる体制を整えるということです。
ですから、そのすべての学年を総計すると、現在長丘幼稚園に通っている
子ども達は500名を軽くオーバーするのです。
幼稚園のコンサルタントとしても、少子化時代における、今後の運営モデル
として、先進的であり、いろいろな園が参考にしてほしいモデルですね。
3歳~5歳の人口はどうしても縮小していくことはわかっているわけですからね!!
【今回感じたこと(コンサルタント視点も含めた感想)】
★最年少学年~小学3年生までの歌を聴くことで、子ども達がこの園を通じて
どれだけ成長しているかがものすごく伝わってくる
★それぞれの学年における、合唱レベルはもちろんのこと、舞台への出場&退場
がハイレベル(ここは日々の基本的生活習慣に対する指導レベルがわかるところ)
★学年が交代する際の演出やオペレーションがスムーズで観客を飽きさせない工夫
ができている(次の学年の練習風景を映像で流している間に準備するなど)
⇒多くの園で、この間の演出が間延びして会場の雰囲気がダレてしまう傾向があります(>_<)
★社会で活躍している卒園児を招待して、その活躍しているところを披露することで
教育機関としての歴史と教育力をうまく伝えている
(今回は、ピアニストとして活躍している方をお呼びしてプチコンサート)
★かつて勤務していた先生達、現役の先生方の家族などを招待して、園とスタッフ、そして家族
とのネットワークやコミュニケーションを大切にしている(互いに感謝できる場をつくる)
★舞台演出、タイムコントロール、プログラムのメリハリなどを含めた全体構成が秀逸!!
とまあ、個人としてもコンサルタントとしても多くの刺激と学びを得た時間となりました。
準備は本当に大変だったろうなと思います。
40周年という区切りもあり、今回は来年度からの園長交代の発表も同時に行われました。
そこで流された園の歴史ムービーも素晴らしい内容でしたね。
「子どもたちのために」
という決してぶれない指針を大切に業界の既成概念に捉われず、
常に子どもにとってどうあるべきかを考えながらチャレンジしてきた園長先生が
優しい口調でそんな苦労をみじんも感じさせない自然体で話されている姿を見て・・・
私は涙がぽろぽろと
いろいろな人達の母的存在となった園長先生が、今回の記念に出版された本がこれ。
「mother」
拝読させてもらいましたが、素晴らしいメッセージばかりです。
そして、副園長である息子さんに、本のバトンが渡される瞬間を見て、また涙・・・
茅嶋副園長には、CLP主催 後継者勉強会「SPECIAL ONE CLUB」にもスポット参加
いただいております(^◇^)
園の後継問題で相談されることは多くありますが、
私は、園の引き継ぎをうまく進めることも、運営戦略の重要なポイントだと思っています。
現役園長と、そのご子息の関係がよろしくない園もありますし、逆の園もあります。
現場でコンサルティングをしていると、いろいろな場面に遭遇しますね・・・
私が習った言葉に・・・
「文化を継承し、仕組みを革新せよ」
「伝統に根付かない創造は継続しない」
というフレーズがあります。
まさに、後継者にとっては頭に入れておくべきものでしょう。
今回の長丘幼稚園の引き継ぎのシーンを見て感じたのは、
このような引き継ぎができれば、これからも更に発展していくだろう!!ということ。
偉大な創業者が存在し、そしてそれを引き継いでいく2代目、3代目・・・
それはそれは大きなプレッシャーもあり、不安もあり、
でもその半面、自分のスタイルを築いていくワクワク感もあり。
いつの時代においても・・・
ぶれてはいけないものを厳格に守りつつ、上手に”時流適応”してきた
組織が生き残っていきます。
最後のメッセージで、そんな内容の話を茅嶋園長が話されていました。
だからこそ、これだけの人気園を創り上げてこられたのだと思います!!
40周年記念コンサート・・・大変学びの多いコンサートとなりました。感謝(^◇^)