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自分の危機管理できていますか?

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皆さんこんばんは。雑賀です。
福岡での研修講師の仕事を無事に終えて、東京に戻ってきました。
24時間テレビを見ると、なんだか夏の終わりを感じてしまうのは私だけでしょうか?

本日は、久しぶりにオフィスにて少し溜まってしまった事務処理や明日からの
研修テキストなどを作成
しております。この時期は2学期スタート前に各園の先生達の
研修依頼が増える時期でもありまして・・・明日・明後日と研修のお仕事ですね。
それにしても、自分の会社のオフィスに1ヶ月に1回しか行かない人も珍しいでしょう(>_<)

ところで、皆さんは自分自身の危機管理についてどこまで考えていますか?
東日本大震災を得て、そのあたりの意識は全体的に向上しているとは思いますが、
いざ自分自身がちゃんとできているかというと、私も甚だ問題山積みですね。

なぜいきなり危機管理かと申しますと・・・
本日、パソコンのデータベースを整理整頓していたら、ディズニー関連フォルダの中から
3月11日当日のディズニーの危機管理対応レポートが出てきたからであります。

そこには・・・

すべてはゲストの安心と安全のためにある
明確な哲学のもとに一人ひとりが判断して行動できる強み
マニュアルでない判断と行動ができるチームだからこそ価値がある

と私なりにまとめてあります。

では当日どんなことがディズニーで行われていたのか??

当日は7万人の来園者 開園以来最大の地震発生(震度5強)

全体がパニックになっているときに、ゲストの安全を最優先するキャストの対応
 ◎頭を守ってもらうために、大量のぬいぐるみ(売り物)を抱えてゲストに配布する
 ◎おみやげ袋を無制限にゲストに配布して、寒さ対策や敷物として活用してもらう
 ◎段ボール、ポリエチレン手袋、売り物のクッキー、チョコレート、飴などの配布

チーム・組織としてのハイレベルで最適な即時対応の仕組み
 ◎最初の揺れから40秒で場内アナウンスが流れる
 ◎ランドよりもシーの建物の安全が確認されたので来園以来したことがなかった
バックヤードを通ってゲストを誘導
 ◎温かい大豆ひじきご飯をゲストに配給
⇒実はディズニーランドには約5万人が3日間困らない非常食が常備されている
 ◎ ゲストが静脈血栓症にならないように、「すこし飛び跳ねてみましょう」と声をかけるスタッフも。 

すべては想定内~なぜキャスト達はパニックにならなかったのか??
 ◎普段から震度6の地震があった場合を想定した対策や訓練の実施(防災訓練年間180回)
「ゲストの安全のため、店内にあるものを全て使っていい」と訓練で教育を受けているキャスト 
 ◎ファイヤーキャストが24時間体制でスタンバイ
 ◎震災発生30分後には地震対策統括本部が発足して社長がトップになって陣頭指揮

まあ他にももっともっと細やかな対応があったのだと思いますが、
それにしても、この震災時の対応でまた更に東京ディズニーリゾートの人気と評価が上がった
ことは言うまでもありません。

レポートにはこんな言葉も書いてあります。

 守るべきことは前例ではなく、ゲストの安全と安心!!

これはあくまでも例ですが、役所の人なんかは、何か提案したり新しいことを頼むと
「その件に対する前例はありますか?」なんてコメントをする人が多いですよね・・・
その他にも、「これは以前からこのようにやっているので・・・」なんて、自己都合優先
で言動したり行動している人も多い気がしています。

ディズニーでは有名な4つのキーという概念がありますよね。

 ①Safety・・・安全②Courtesy・・・礼儀正しさ

 ③Show・・・ショー(演出)④Efficiency・・・効率

この4つのキーは、何を優先して仕事をしなければならないかという指針なわけですが
まさに、この震災の対応で、この指針が組織全体に浸透している証明をしたわけです。
本物のチーム・組織であることを証明したわけです。
この事実こそ他のエンターテイメント施設や組織には成しえないディズニーの凄さ!!ですね。 

このような言葉やポリシーを掲げていても、いざという時には、そのように行動できない
個人や組織のほうが多いのではないでしょうか。
いや、その前に自分の指針さえも明確になっていないで、ただなんとなく時間を過ごしている
人もいるような気がしています。

このような事象を自分や組織に当てはめて考えて見ることも必要でしょう。
想定外の事態が起こったときに、どれほど冷静で最適な行動や対応ができるか・・・
以前にも同じようなことを書いた気はしますが、

想定外を想定内に変える努力と準備をする

ということががポイントなのかなと思います。つまり、もっともっと深堀りして物事を考えていく
ことが大切なのだと思います。
どんな人でも想定しないことに数多く遭遇していたら頭はパニックになるでしょうから・・・

それにしても、年間180回、つまり2日に1回ペースで防災訓練をしているのだから
頭が下がります。
成功するのは理由があるとよく言われますが、ディズニーの震災対応からも
それはよくわかりますね。

自分自身、自分のまわりに対する危機管理・・・
今この瞬間からやらないと遅いかもしれません。
 

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