“幼稚園の経営を劇的に変える方法” 6月の記事より
皆さんこんばんは。今日は暑かったですね~。
午前中はご支援先の幼稚園でもろもろ打ち合わせ、そして午後から
オフィスで、SPECIAL ONE CLUBのテキスト作成&原稿執筆をしていました。
昨年からスタートした”幼稚園の経営を劇的に変える方法”の連載も
約1年半を経過して、ありがたいことにお読みいただいている方からの
いろいろなご相談がちょこちょこ増えてきました・・・ありがたいですね~
本日は、私の連載シリーズで6月に購読園に配布された記事の内容をご紹介。
6月の記事タイトルは・・・幼稚園マネジメントの基礎⑥
「人財が育つ組織の共通パターン」と「成長促進しやすい人材の特徴」
~人財育成プロセスマネジメント~
私が20代の頃、あらゆる業種のコンサルティングをしていたときに、
ある大きなプロジェクトの一員として活動した経験があります。
それは、世界展開している自動車メーカーのプロジェクトでした。簡単に概要をお伝えします。
最初に日本はもちろんのこと、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界中の販売店
(カーディーラー)の中で業績が良く貢献度が高い店舗を数十店舗ピックアップしました。
そして、なぜその店舗が業績優秀なのか、どのような取り組みをしているのかなどを分析し、
我々が成功のエッセンスをまとめあげるというプロジェクトです。
その後にそのエッセンスを水平展開させて、日本を中心に全体の販売店業績を
向上させようとする大がかりなものでした。
実は昨年この連載で取り上げた「成功のトライアングル」の概念もこのプロジェクトが
きっかけで私が整理したものなのです。業績優秀な成功店舗のトップがほとんど共通して
持っていた考え方だったのです。
そして“人を育てる体制づくり”にクローズアップして共通パターンを整理すると成功店舗は、
以下の4つのプロセスを重視して整備していることが判明しました。
①採用システム・・・求める人材の明確化と自社の考え方に共感できる人材の採用
②教育システム・・・成長シナリオに基づいた研修・研鑚機会の提供
③評価システム・・・評価軸の明確化とほめる仕組みの連動
④コミュニケーションシステム・・・帰属意識や一体感が生まれるカルチャー醸成
この上記①~④は、すべてがある一定のレベルで整備され、同時に成立している、
そして連動しているということが業績優秀店舗の共通パターンとして整理されました。
もちろん私は幼稚園にも完璧にあてはまることだと考えています。
各システムの詳細については次回以降に随時解説していきたいと思います。
簡単にお伝えすれば、人財が育つ園づくりを進めるためには、自園の風土に合い
成長意欲の高い先生を採用することが大前提となります。しかし、求める先生を採用できたとしても、
成長を導く研修・研鑚機会を与えてあげられなければ、そこでストップです。
かつどのような取り組み姿勢や行動が評価される組織であるかを明確にして、
正当で納得性の高い評価がなければ、そこでストップです。
そして、各人の園への帰属意識や一体感や感謝心を醸成するようなカルチャーがなければ
優秀な人がどんどん辞めていく組織となるということです。
つまり、これはすべてセットであり、一連のプロセスとして考える必要があるのです。
どれか一つがあるとかないとかという視点で捉えるものではありません。
すべてがある一定レベル以上で整備されている組織の中で、
段階的に優秀な人財が育成されていくという事実が成功モデルから整理されたのです。
皆さんがこれから何を強化しなければならないかのヒントにしていただきたいと思います。
~自園を支える人財になる人材を見極める~
人によって持っている潜在能力や成長できる可能性の領域は様々です。
そこで、自園を将来的に支えていけるような人財に育つ人の特徴を整理してみたいと思います。
これは私が以前からお伝えしている内容で、「成功の3条件」というものです。
前職の会社で共有化されていた概念なのですが、いろいろな人と会えば会うほど実感する
エッセンスですね。成功の3条件とは・・・
①素直②プラス発想③勉強好き
この①~③をすべて兼ね備えた人は成功、成長する可能性が高いというルールです。
「素直」とは、私の定義では自分の軸をしっかり持ちながらも、あらゆるものやことや人を
”受容”できるということです。
もともと、人間は、「プラス発想」で生まれてくるわけでもないし、マイナス発想で生まれてくる
わけでもないですね。であるならば、物事をプラスに考えるクセづけをすることが重要です。
過去の出来事や一見マイナスの出来事を前向きな未来思考にすばやく切り替えられる人が
成功する人の特徴のようです。
「勉強好き」とは、どんなことからも学ぶ姿勢やクセづけができているということです。
私が若いときは「24時間スイッチオン」という言葉で教えられました。
常に、アンテナを張ってあらゆるものを見たり、聞いたりしているかということですね。
同じものを見ていても、その人によって、その捉え方は違います。
テレビを観ていても、街を歩く人々を観ていても、どこかのレストランに行っても学べることは
いくらでもあるということですね。
自分の意識ですべてを教材に変えられる人こそ、成長できる人なのです。
これらの条件を身につけている人は、採用されてからの教育システムやその他の刺激を
自分のプラスに転換していける能力が高いと言えます。
つまり、人材を見極めるときは能力よりも性格を重視するべきである
ということです。
一時の専門知識やスキルよりも、その人が継続的に進化できる性格をもっているかを
重視したいですね。次回は、それをベースに採用システムの具体的な組み立て方とトレンド
について解説したいと思います。
という記事でした・・・
成功の3条件については、以前にこのブログでも書いたと思いますね!!
「性格は能力を凌駕する」というフレーズは以前の上司からよく聞かされていました。
残念ながら、人の性格というものは年を重ねれば重ねるほど変わりにくくなりますね。
だからこそ、幼児期の環境設定が大切になるということですよね。
最近、相手や他人の意見を受容しようとしない、いわゆる”かたくなな人”が増えている気もします。
非情にもったいないけれど、その態度が自分にとって損であると気付かない限り、その人は
変わらないんですよね。個人的には、自分の社会的ポジションを理解できていない、もしくは
ポジションを勘違いしている人に起こる現象だと捉えています。
要するに、狭い世界や視野の中だけで、自己満足している人なんだろうな~と思っちゃいます。
今の自分のポジションを正確に理解している人は、自然と相手に対する”謙虚な姿勢”が
出てくるものですよね!!
素直は最良の知性である!!これって一番大切だと思います。