総幼研 園長研修会 in 静岡
6月15日~16日は、以前のブログでお伝えしたように・・・
「総合幼児教育研究会」の第27回園長研修会でした。
私は記念講演の講師のご依頼をいただき、2日間ほど静岡に行ってきました。
1日目の研修会場と宿泊場所は、”熱海”の「ホテルミクラス」
以前から、注目はしていたのですが、実際に宿泊する機会がなかったので
今回、偶然にも宿泊できたことがありがたかったですね!!
しかも、プライベート温泉付きの”デラックスマウンテンルーム”に宿泊させて
いただきました。これまた感謝です。
1日目の記念講演の講師は、あの澤口俊之先生。
言わずと知れた脳科学のスペシャリストですね!!
講演テーマは「幼児教育と脳」
テレビで見せる感じとは異なり、たんたんと理路整然とデータに基づいた
貴重なお話をしてくださいました。2時間の内容は非常に濃くてすべてを伝える
ことはできませんが・・・
学校教育ではほとんど無視されている「前頭連合野」の役割や機能について
の話が衝撃的でしたね。
それは、人間性知能をつかさどり、脳全体のコントロールセンターになっているそうです。
もっとわかりやすく言えば・・・
主体性・独創性、やる気・集中力、好奇心・探究心
共感性、思いやり、協力、意思伝達力、交渉能力、対人能力
などの、人間性をつかさどる大切な機能のベースがそこに凝縮されているのです。
それをHQ理論として世に発表されているわけですが、
HQは人間として最も重要な知能である
だから、脳教育の大きな目標は、HQの育成発達であるとおっしゃっていました。
まさに同感!!
そして、脳の成長は8歳までに95%が決まってしまう そうです。
だからこそ、幼児教育がどれだけ人間形成にとって重要であるかがわかりますね~
他にもたくさんの学びを得ることができました。
1日目は全体の懇親会のあと、知り合いの園長先生たちと熱海の夜を少し徘徊
してみたのですが、人がほとんどいないあまりの淋しい街並みでしたね・・・
2日目はホテルを後にして、バスで30分くらい移動。
午前中は「函南さくら保育園」の公開保育でした。
園内には”ビオトープ”がある自然豊かな環境にありました。
前日の懇親会にて、席がお隣だった遠藤弥生園長の人柄や思いがそのまま
園のすみずみまで浸透している素晴らしい園でしたね~
先生と子どもたちのナチュラルな一体感の中で、子どもたちが確実に成長
しているシーンをたくさん見ることができて、勉強になりました。
先生たちの気配りやチーム保育体制が、バランスよく子どもたちのやる気や
集中力や主体性を引き出していたように思います。
そして午後からは、私が講師を担当させていただいた記念講演でした。
約80名の全国から集結した総幼研グループの園長先生方へお話させて
いただきました。教職員向けの研修会や講演はちょこちょこやっていたのですが、
今回、以外と園長先生向けの講演は久しぶりだったことが判明。
講演テーマは「選ばれる園の経営を目指して」
大まかな解説ポイントは・・・
1.あなたの園にどうしても入園しないといけない理由は何ですか?
2.選ばれるためのポイントを整理する
(1)良い評判や口コミは何でつくられるか?
(2)保護者が感じとる園の本質とは? ~経営デザインと教育デザインの一体化~
①日本の老舗から学ぶ・・・株式会社虎屋
②世界の一流から学ぶ・・・ザ・リッツ・カールトンホテル
(3)組織はトップで99%決まる!! ~トップマネジメントの重要性~
3.必要なのは選ばれるための正しい努力
(1)「長所伸展法」と「力相応一番主義」 ~強みは必ず存在する~
(2)顧客定義(ターゲットの明確化)
~ファンになってもらうためには、相手を選ばなくてはならない~
(3)口コミの本質と伝える力
~自分たちが「選ばれている理由」を明確にして伝えましょう~
(4)人が育つ体制づくり ~プロセスマネジメント~
このような内容で約1時間半お話させていただきました。
少しでも参加された方々のヒントになればと思っています。
今回、このような講演依頼をいただいたこと、そして2日間の研修全体の同行
させていただいたこと、本当にありがたいことです。
インプットする時間とアウトプットする時間をこの2日間で享受できたことは
自分にとってすごくプラスになりました。
そして、20代の頃にお世話になった園長先生に久しぶりにお会いする機会にも
恵まれて、更に進化して、多くの方々の役に立てるように頑張ろうと更に
モチベーションが高まったことも貴重な時間となりました。