”幼稚園の経営を劇的に変える方法” 4月の記事より
あっという間に4月も最終週に突入ですね。そしてもう少しでGW!!
2日と6日を休みにしてしまえば・・・なんと10連休。
皆さんはどんなスタイルで過ごす予定でしょうか??
CLPは、自己責任のもと、フリースタイルで!!という感じにしています。
本日は、私の連載シリーズで4月に購読園に配布された記事の内容をご紹介。
4月の記事タイトルは・・・幼稚園マネジメントの基礎④
「感動と共感を創りだす経営方針発表会①②」
~基本的価値観の整理とハンドブック作成~
まず、開催日程についてですが、前回もお伝えしたように3月末~4月頭がお薦めです。
大切なことは、1年に最低1回は自園の基本的な価値観を再確認、再共有する場を
毎年設ける必要があるということです。
そのために、自園が大切にしたい、そして全体で維持継続していきたい基本的な価値観を
整理してわかりやすく伝える準備をしなければなりません。基本的な価値観を因数分解して
項目化すると代表的な項目例は以下のようになります。
①園の理念・ビジョン・・・この園は何のために存在し何を実現していくのか
②園の教育方針・目標・・・そのためにどんな方針で、どのような子どもを育てたいのか
③教育内容や教育プログラム・・・そのための最適な方法は何か
④教職員の行動指針・・・これらを実現するために私たちはどうあるべきか
私のお手伝いしている園では、これらの価値観をまとめた本や小冊子を作成してもらっています。
それを「理念ハンドブック」「カルチャーブック」などと呼んでいます。
これはもちろん「経営方針発表会」のためだけに作成するものではなく、日々の中での理念・ビジョン
浸透ツールとして活用するためのものです。
作成スタイルは園によっても差異がありますが、基本的にはプロジェクトチームを編成して、
半年から1年程度をかけて作成しています。園長はもちろんのこと、後継者や経営幹部、
現場のリーダークラスなどがメインとなりチームを編成するのが望ましいでしょう。
最初にその園が整理したい項目を抽出し、それを目次化して文章作成を行います。
それをベースにチームディスカッションをしながら、内容を精査していくのです。
実はこのプロセスこそが重要な役割を果たします。普段忙しい中で、園のベースとなる
価値観を共有する時間はなかなかとれていない園が多いと思います。
その時間をこの作成プロセスを通じて創りだすことができるからです。
プロジェクト会議の日程をスケジュール化して、段階的に進めていく中で
園の目指すべき理想への道標を整理していくのです。
そして最終的に小冊子化して、園全体で共有できるようにします。
~プレゼンテーションの質が決めて~
当日は、この小冊子に書いてある基本的な価値観についての理事長および園長の
プレゼンテーションがメインになります。この場はトップの本気度が試される場でもあります。
現場の先生達やスタッフの方々は、その感度が敏感です。
感動と共感を創りだすためのポイントを簡単にお伝えすると、
「言葉で語らず、思いで語る」ということです。
一番やってはいけないことは、準備してきたメモをそのまま棒読みしたり、だらだらと長時間、
若い先生達には難しい言葉を並べて話したりすることです。
決して自己満足であってはいけませんし、伝えたことが伝わったことであると自分に都合の良い
勘違いをしないことが重要ですね。
トップとしての影響力を高めていく上で、プレゼンテーション能力(人に思いを伝える能力)
を鍛えることは必須条件といっても過言ではないと思います。
最近、私のお付き合いしている若手の園長先生の中には、プレゼンテーションにパワーポイントなどを
駆使して、ビジュアル的にもわかりやすく解説する方が多くなってきています。
別にパワーポイントを活用することがベストであると言っているわけではありません。
大切なのは、自分の思いや園全体で共有する価値観を伝えることに本気で取り組むトップの
姿勢が問われているということです。
そのために最大限の準備や工夫をできるかが感動と共感を創りだす大前提なのです。
トップのプレゼンテーションが終了した後には、その内容をベースに各チーム
(年少、年中、年長、その他スタッフ部門)単位でのディスカッションや個人ワークを実施します。
今年度のチームもしくは個人の方針と目標を整理して、各チームリーダーや各人に発表してもらう
時間を設けます。全体でチームや個人の目標を共有することが重要だからです。
これをするかしないかで、新年度のスタートにおける園全体の一体感は全く違うものになります。
感動と共感を創りだすちょっとした工夫としては、
園長先生自らが各先生方に昨年度の感謝と新年度への期待を込めた手紙を作成して手渡したり、
新任の先生には内緒で、その先生のご両親に手紙を書いてもらいそれを皆の前で第三者が読んで
あげたり、終了後には全員で会食やパーティーで盛り上がったり・・・といろいろ考えればアイデアは
たくさんでてくるはずですね。
ただ開催すればよいのではなく、やるからには細かい演出にまでこだわらなければ
意味がありません。
そして、帰る際に先生方の気持ちが「この園はやっぱり素晴らしい園だと思う。
だからこの園で頑張れば自分ももっと成長できると思う・・・」となっていれば、
「経営方針発表会」の目的が達成されているのです。
さて、皆さんの園ではこのような感動と共有の場から新年度がスタートできているでしょうか。
という記事でした。詳細についてもっと知りたい方は、
連載記事をご覧いただければと思います。(お申込みは少年写真新聞社まで)
GWまであと一週間!!4月のスタートダッシュで心身共に疲労ぎみの方はあと少しで
リフレッシュタイムがとれるので頑張ってください。
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