”ハーレーダビッドソン”のブランディングストーリーに学ぶ
- 2010.12.09
- 講演&研修CONSULTING
本日は、インプットデーとして、セミナーに参加してきました!!
講師は、アンクル・アウル コンサルティング代表の奥井俊史氏です。
とお伝えするよりも一般的には、2008年までハーレーダビッドソンジャパン
の社長をされていた方とお伝えしたほうがわかりやすいでしょうね。
かつて、国内では知名度の低かったハーレーを強力なブランドに押し上げた
方こそ、奥井俊史さんです。実はその前は、トヨタ自動車に勤めていたそうです。
現在は、ハーレーの社長を退任して、コンサルティング活動をされています。
今日のセミナータイトルは・・・「お客が集まる店、逃げる店」
その一部を少しご紹介していきましょう。
集まる店と逃げる店は、店頭のどのような要素で差がついているのか?
その要素を10項目に分けて説明されていましたね。
すべてはお伝えしませんが、そのいくつかは・・・
◆ブランドを展開していく上での一貫性を重視すること
⇒店舗設計から始まる基本コンセプトやストアコンセプト、商品コンセプトなど
◆顧客視点と思いこんでいるが実際にはメーカーや販売店の立場を
優先していることに気付いていない人が多い
◆展示商品の適時適切なメンテナンスが重要である(美は細部に宿る)
◆3S+3Mを重視すること、
3Sの①・・・整理、整頓、清潔 ⇒ 環境は清く
3Sの②・・・シンプル、スピード、スムーズ ⇒ ビジネスは簡潔に
3Sの③・・・スマイル、ソフトリー、セーフティー ⇒ おもてなしはフレンドリーに
3M・・・見せる、魅せる、満せる ⇒ 小売販売のエンターテイメント化
◆店頭の鮮度管理・・・状況や変化に応じたマネジメント、改善の仕組み
◆コーディネーションとハーモナイゼーション
⇒人と人、人と展示、モノとモノ、モノと什器、モノとメッセージ(POP)・・・
⇒POPは読ますな見せろ・・・誰もごちゃごちゃ文字を書いても読まない!!
※解らなければ伝わらない(美はバランスにあり!!)
(チェックの視点)
①目立つように ②見やすいように ③解るように ④違うように
◆わざわざ訪問するに値する店になっているか?
⇒品揃えは? 楽しさは? 気持ちの良いサービスは?
・ホームページにはない何かがあるか?
・カタログにはない何かがあるか?
・店頭には「ライブ(生)」の最新情報があるか?
・独自の情報はあるか?
・店頭にしかないものの演出があるか?
⇒これらは人が創りだすものである!!・・・人と人の接点でしかモノは売れない!!
※IT情報と顧客接点情報の融合が人が集まる店のポイントである!!
◆全体の最適な管理の重要性・・・それがトップや店長の仕事である!!
(トップの仕事とは?)
見ること、目配りすること、気付くこと、気配りすること
そして改善指示をすること、そして改善後にそれを評価することである
こんな内容でしたね。文章で書きならべてもあまり伝わらないかもしれませんが・・・
これらの要素を集約した店舗として・・・
ハーレーダビッドソン昭和の森が紹介されていました!!
私も一応経営コンサルタントですが、その視点から見ても、あらゆる業種がベンチマーク
するべき、モデル店舗だと思います。自分も今度観に行きたいですね~
もちろん、女性も子どもも配慮したコンセプトです。カフェも併設ですよ!!
ハーレーダビッドソンジャパンは、毎年、富士スピードウェイでイベントを行っています。
なんとそこに集まる人は全国から32000人!!
その映像を見せてもらいましたが、その迫力や演出のすごさに感動しましたね。
マジックあり、花火あり、走行会あり、その他盛りだくさん・・・
ブランドについての「夢語り」のできるコミュニティーを創ることが重要であると
おっしゃってました。それが、このイベントであると・・・
お客様に楽しみを提供しながら絆が生まれる瞬間を創ることが重要ですね!!
こんな思いを地道に伝えてきたのですが、現場の販売店の人たちの意識を本当にチェンジ
するのには、3年以上かかったと・・・やはり栄光の影には地道なプロセスが必ずあるのですね。
そんな改革の結果、ハーレーの大型バイク市場のシェアを37%まで押し上げた手腕は凄い!!
そういえば、違う人から聞いた話ですが・・・
ある大学生が趣味程度でスタートした、ハーレーダビッドソン好きが集まるコミュニティサイトが
かなり人気が出て会員が増えた結果、あるCMをやっている〇〇〇王というところが
数億円で買い取ったらしいですよ~。。。
まさに、ハーレーダビッドソンのブランド力を象徴する現象ですよね!!
それにしても、大学生にして億万長者・・・うらやましい~
今日も勉強になりました!!ありがとうございました。