週末の土曜日は、コンサルティングサポートをしている幼稚園での
合同職員会が開催されたので、そこで講義＆サポートをしてきました。

「理念ハンドブック完成披露会」！！

昨年度からお手伝いしているコンサルティングテーマは、

①園の理念・ビジョンや、教職員が共有していきたい方向性の整理

②教育方針、目標、行動指針などの共有化

③大切にしていきたい行動基準・規範の整理と方向付け

となります。それを実現するためのツールとして、まず制作したのが「理念ハンドブック」

普段、緊急性の高い仕事への対処が優先されがちな毎日・・・
どうしても、重要だと思っていることが後回しになる現実・・・

自分たちが大切にしていきたい価値観や教育施設としての将来ビジョンなどは
頭の中には思い描いているけれど、実際にはそこにあるだけ・・・
教職員や働くスタッフにわかる形になっていない園が多いですね。

それを「見える化」して、全体で共有し、浸透させ、最終的に行動化することが
「理念ハンドブック」を制作してもらう大きな目的となります。

この園では、8人のプロジェクトメンバーに関わってもらい、約1年間の月日を
かけて、制作しました。

リッツカールトンホテルの「クレド」のようなイメージかも・・・（もう少し細かいですが）
あの「クレド」も開業前に、自分たちが世界に通用するどんなホテルを創造したいかと
1年以上、構想を練ったと言われていますね。

　

基本的に、私は作成のためのアドバイス＆コーチングの仕事がメインとなります。
もちろんコーチングですから、私の中に答えがあるわけではなく・・・

この園はどうあるべきで、今後どうしていきたいのか？ということを
トップの方やメンバーの方に深く深く考えてもらい、それをメンバーで意見交換
しながら、最終的なメッセージにしていくプロジェクトとなります。

もちろん、発想の転換や目次の構成案や作成ノウハウの提供などを行っていますが・・・
そして、最終的に今回は目次項目が約50項目、総ページ数126ページの大作が完成！！

やはり最終的にBOOKの形にすると、達成感がありますね。
表紙デザインも、イラストレーターにちゃんと依頼をして、こだわって作成しました。
園長、副園長、参加メンバーの方も大変だったけど、やってよかったと思ってくれたようです。

実は個人的には、このようなある程度の期間、プロジェクトメンバーと一緒に進めていくものは
そのプロセスもすごく大切だと思っています。
コーチングという面では、日々の忙しい中で
　
「自分の園や仕事について真剣に考える」　

という時間をどれだけもってもらうかを一番大切にしているのです。
普段、忙しいとこの時間をしっかりとれていない先生が多いですからね。
メッセージの与え方や、質問の与え方でいろいろな視点から考え抜く力を養います。
そして、プロジェクトを通じて、苦労した分だけ、成長してもらうことも大切にしています。

ご縁をいただき、CLPがご支援させてもらっている園の先生達には、
その園内だけではなく、どこの社会や世界に行っても素晴らしいと思われるような
人財になってもらいたいし、そうしなければと思ってサポートをしています。
教育に携わる人こそ、その意識を持ってもらいたいし、社会で一目おかれる存在
であってほしいですよね。だって未来を創る仕事をしているわけですから！！

土曜に全員の前でプレゼンをしたプロジェクトメンバーの話す姿や内容を見ていて
なんだか、うれしい気分でしたね。

プライドと誇りを持って、自分たちの仕事や進むべき道について話ができていること、
そして、自分のことだけではなく、園全体のことを考える視点が芽生えていること、
リーダーとして、手本にならなければならないという自覚が高まっていること、
プロジェクトスタートのときの意識とは別人のようなオーラをそれぞれの先生から
感じることができました。

実はこれもプロジェクトの裏側のねらいなのです。
ハンドブックを作成するだけがねらいではないのです。

でも、これからが大切です。これからが本当のスタートです。
これを、誰もが当たり前に実践でき、そして更に良い方向にしていくための
アイデアを出していけるチームづくりが私の次の仕事となります。

仕事にこれで終わりとか、こんなもんでいいか・・・はないですよね。
常に、時の流れの中で変化してチャレンジして進化していくチームや組織こそが
世の中に必要とされ、生き残っていくのでしょう。

だから成功のポイントは、
「正しい未来の予見をしながらそこに向けて立ち止まらないこと」　なのだと思います。

そんなきっかけを与えられたり、高い意識を持ち続けてもらうことが
CLPのコンサルティングサポートでありたいと思っています。

最後に一言メッセージ！！

「私がやってきたことの中で、一番重要なことは

　私と一緒に働く人々をまとめあげ、彼らの努力を明確な目標に向かわせることである」

　BY　ウォルト・ディズニー